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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ 不登校: 2014年12月
多問題家族
家族本来の機能が果たせていない家族のことを指します。
家族の機能としては、一番大きなことは子どもを育てていくということでしょう。
母親が生みますが、育てていくのはもちろん父親もです。
母親、父親それぞれの役割というものがあり、それを互いに自覚し、うまく連携を
取っていく必要があります。
ここに何らかの不具合(不全感)があると、そこで育つ子どもに様々な悪影響が
生じてきます。
不登校やひきこもりは、機能不全を起こした家族(病根)の症状でもあり、子ども
たちが無意識の内に行っている家族病理(=絆の病)の手当て(治療法)とも言えます。
「機能不全家族」というのは、言い得て妙ですが、それよりも私がより実感を得る
のは、「多問題家族」という呼称です。
どういう意味かと申しますと、不登校やひきこもりの問題を解決するために具体的
な取り組み、はたらきかけをはじめますと、それを妨げるような別の事情(問題)が
出てくるのです。
それも次から次にです。
例えば、多いのは夫婦(両親)間の問題です。
意思統一がはかられないのです。
「それは違う、これは違う」と方針、方法になかなか一致が見られず、役割分担が
できないでいます。
ここへきて、互いが言い分を一歩も引かず、その間わが子の問題が棚上げされて
しまいます。
もちろん、いかなることも様々な問題が複合されて一つの大問題が勃発している
のですが、その解決にあたってどこから取りかかるべきか、優先順位が見えてい
ないと感じることが多々あります。
他に実家のことだったり、ご近所のことだったり、やむを得ない事情もあるにせよ、
いつわが子のひきこもりの解決が最優先になるのだろう?と疑問に感じることが
少なくないのです。
だからこその長期化とも言えるのですが。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2014年12月12日 06:37
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