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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ ニート 23ページ目
訪問カウンセリング
不登校、ひきこもりの相談の際、本人が外出できない、また、前向きな意志がないことで、相談窓口に
連れてこられないことを問題とした話がよく聞かれます。
医療施設や行政窓口では、本人を連れてこられない場合の自宅への訪問支援は実施していないた
め、「自宅訪問はしてもらえますか?」というお問合せが私どもにもよく寄せられます。
もちろん、本人が動けないのを手をこまねいて見ていてもどうにもなりませんので、私どもは訪問もしま
すが、訪問に関して勘違いをされている親御さんが多いですので、今回は自宅訪問に関してお話しし
てみましょう。
考え違いのほとんどは、第三者がすぐに自宅へ訪問し、本人に直接会ってもらえるというものです。
私たちは「引き出し屋」ではありません(笑)。
単に部屋から引きずり出すのなら訳ありません。男性2、3人で行けば済むことです。
目的は部屋(家)から出すことではありません。外の世界(社会)へ出ていく意志を先ずもたせることで
す。
。 無理に引き出すだけなら、その後の親子の信頼関係は、さらに悪化するでしょう
父親と教師で、無理に引きずって学校に連れて行き、不登校からひきこもりに発展したケースもこれ
まであります。あたりまえのことです。
よく考えてください。
いきなりドアの向こうに知らない人間が立ち、声をかけたからといって、子どもたちが「ハイ、分かりま
した」と言うでしょうか。「突然なんだっ!」「親の代わりに説教でもされるのか?」と怯えさせるだけです。
自宅への訪問までには下準備が必要なのです。
全てのケースでそうではありませんが、通常この下準備の段階で、本人たちは自分の意志で相談所
へ親御さんに伴われ出向いてきます。(数年を経過しているようなひきこもりのケースでもです)
これまでの当協会の事例でも、ほとんどが訪問無しに子どもたちは動き出せています。
下準備の段階で、ご家族に動いてもらうからです。
不登校やひきこもりを「病気だ」「障害だ」「甘えだ」と言って、本人だけのせいにしいる家庭。つまり、
この子の問題としている家庭では、長期化、深刻化していくだけです。
わが子の問題、私の子の問題と受け止められた親御さんたちは、まさに私(自分)が率先して動きま
す。下準備で必要なことは、子どもたちの状態への理解と、現状の打開のための気づきを与える
ことです。いずれも、親の方からの寄り添い、歩み寄りです。
これらのことが十分にできていれば、訪問した際に本人にその目的が伝わりますし、もっと言うと、
訪問しなくてもすんでくるわけです。
蒔いた種(原因)が芽(結果)を出すまでに、長い時間がかかってのことという認識が無い家庭の場合、
助っ人が来て、すぐにでも外へ連れ出してくれると勘違いしているようです。
種を蒔いても(解決策を講じても)、すぐに豊作になるわけではありません。水をやり、肥料を与え、
雑草を取り除かなければなりません。そして時期到来。ようやく実りがあります。
「米」という字は、八十八の手間がかかるという意味だそうですが、子育てこそ手間隙かけたいもの
です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年9月17日 20:20
中年期の危機
ひきこもる青少年たちは、人生の意味を問い直します。
「自分の人生ってなんだろう?」「誰のための人生なんだろう?」
そして、生きる目的を模索します。
「自分に何か価値があるのだろうか?」「生まれてきた意味はあったのだろうか?」
これらの問いかけは、自己のアイデンティティ(存在意義)に深くかかわることです。
自尊心を剥ぎ落とされた青少年たちは、周囲の評価の目に怯え、身を隠します。
実はこれらのことは、その両親たちにもそのままあてはまるのです。
わが子が手元を離れ自立していった後、“個”としての自分に向き合った時に「私は何の
ために生きてきたのだろう?」といった問いかけが生じます。
子どもができ親となると、母親、父親の役割、アイデンティティを全うすることに懸命となり、
いつしか一人の人間としてのアイデンティティを忘れてしまいがちです。
子どもたちが巣立った後、ふと二人で顔を見合わせ、交わす言葉が出てこず、と惑う夫婦
も少なくないでしょう。ユングはこうした時期を中年期の危機と呼びました。
ひきこもる青少年たちは、最初のアイデンティティの構築に失敗しています。
それは、健全な自己のアイデンティティの構築のヒナ形を両親から得られなかったからです。
ニート層の増加の背景には、社会の中でイキイキと活動する父親の姿や生きることを謳歌
している両親の姿を見ていないということもあります。
目標をもって生きることをわが子に教えている親自身が目標を持たずにいます。
子どもたちの抱える迷いは、子育てのやり方、方法論からのものではなく、親の生きる
姿勢・態度によるものなのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年9月12日 20:30
父親はどこに?
講演、講座、相談会、個別相談。こういった会場に姿を見せられるのは、ほとんどが母親です。
もちろん平日や時間の関係で参加しようにもできないといった場合もあります。
しかし、私共が継続的な支援をしている場合でも、最初から最後まで結局は一度も顔を見せら
れないといった父親も少なくありません。
最近は「おやじの会」といった催しも随所で開催されており、父親の子育て参加も強調されてき
つつあるようです。熟年離婚なるものが流行り、その対策という向きもあるようですが、いずれ
にせよ、父親、亭主族を家庭に向けさせる動きが強まっているようです。
私もかねてより、父親の家庭内での役割をお話ししますが、一般的に養育していることで、任務
を果たしているかのように感じます。もう一つの教育を忘れてはいないでしょうか。
「子育ては母親の仕事」と勘違いされている父親もまだまだ多いようです。
母親と同じ時間、子どもたちと関わってほしいとは申しません。ただ、父親でなければという部分
があるのは確かなのです。中には、共働きで、母親も同じだけフルで働いているにも関わらず、
家事、子育てはほとんどしないという父親もいます。そして「俺は家族のために働いているんだ。
家にいる時ぐらいゆっくりさせてくれぇ」です。何かおかしくありませんか?
最近は単身赴任で、家を留守にしている父親のケースもありますが、「居ないので子どもに影響
与えるもないでしょう。子育ては家内に預けていたわけですから。母親の甘やかしですよ。」という
方もいます。居るから、接しているから子どもに影響を与える。いないから与えないではないので
す。居ないことが大きく影響を与えているんです。本来親子は一緒に生活しているものです。
それが何らかの理由で共に生活できないでいれば、子どもにとって、親が不在であることが影響
を与えないはずは無いことは分かってほしいです。
男子の不登校や男性のひきこもり、ニートの場合、本人達からよく聞かれるのは父親のことです。
その父親とのコミュニケーションが十分でなく、父親から与えられるべきものが与えられないでい
たことがほとんどです。
私共が子どもとのコミュニケーションを促しても、「何と声をかけたらいいのかが分からない。どう
接すればいいのかが分からない」といった声を父親からよく聞きます。
わが子との人間関係を結べなくなっているのです。
わが子の暮らす環境を安全にするのは両親のつとめです。安全であればこそ安心していられます。
父親は羅針盤として生きる方向性を示し、挫けてもいつでも帰れる港が母親の役割と思います。
そういう意味でも、最も身近で子どもに安全を与えてあげられるのは母親ですが、その母親を安全
にしてあげられるのは父親なのです。母親に緊張と不安を与えてしまう父親では、子育ての責任を
母親に転嫁できる立場にはありません。
昨今のニート問題では、父親が羅針盤の役目を果たし得ていないところが目立ちます。
「社会の中で働くというのは」「仕事とは」「自立とは」「生きがいのある暮らしとは」というようなことを
全くわが子に示すことができていないのです。
母子関係は、父親以上に密着しやすいものです。だからこそ、その間に分け入ってほどよいバラ
ンスを保てるようにするのが父親なのですが、「居れども、此処に在らず」といった状況になってし
まっている家庭が多いように感じます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年9月10日 19:35
強迫的コミュニケーション
相談者の家庭では、その多くが家族間でのコミュニケーションに問題があります。
コミュニケーションとは、元来双方向のものでありますが、これが一方通行になっています。
またそのコミュニケーション法がパターン化され、無意識的なルールが出来上がっています。
これが強迫的コミュニケーションです。
結果だけが命令的に伝えられる場合が最も家族間の意思疎通に歪みを生じます。
「なぜそうなるのか」「自分の意見がなぜ確認されないのか」「どういう意味なのか」などの
疑問が浮上してしまうコミュニケーションパターンです。
特にこういった家庭では、アサーション・スキルが全くと言っていいほど子どもに備わって
いません。なぜなら、協調的に自己主張する手本をほとんど見ないで育っているからです。
自分もよし、相手もよしといった発展的な自己主張がアサーティブな態度ですが、強制し、
コントロールするといった態度で接していることが多いようです。
また、相手に伝えるべき自分をもてずに育っています。
人は、他者に自分を理解してもらいたいという思いがあります。
不登校、ひきこもり、ニートの青少年たちから聞かれるのは、きまって親や大人の無理解
への無念さです。
しかし、理解してもらいたいその自分を認識できていないことも多いのです。
自分が何なのか、どこを分かってほしいのか、周囲にどう思われたいのかが見えていません。
健全なアイデンティテイが構築されていないからです。
特に父子間のコミュニケーションがほとんど分断されているケースが目立ちます。
わが子に向き合って理解をしようとしても、どう声をかければいいのかさえ分からないでいる
のです。直接わが子に語りかけられず、母親を相手に「〇〇させろ」「聞いて来い」と愚痴を
もらす父親も少なくありません。
アイデンティティの構築のためにも他者との関わりが必要です。他者との違い、独自性を
認識することでこそ、自分らしさが見えてきます。
わが子に背中を見せていた親ほどわが子から背を向けられているようです。
子どもたちは、いいも悪いも親の背中を見て育つことは確かのようです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年9月 5日 19:41
親にしかできないこと
親にしかできないことは何があるでしょうか。
これに対しての答えは、子どもたちが親に求めているものは何か。親だからこそ与えられる
ものは何かを考えてみるといいでしょう。
親に求めているものは?
生活の支えでしょうか?
子どもたちが訴えるものには、ひとつに「関心」があります。
「もっと自分に関心をもってほしい」というものです。何を考え、何を感じ、何に関心をもって
いるのかに関心を示してほしいと。多くが干渉であり、問いかけが審判するための尋問に
なってしまっています。
またひとつには、「承認」があります。
「自分を信頼してほしい。期待してほしい」というものです。
ここで言う自分は、“ありのままの自分”です。
干渉や尋問になってしまっては、「おまえを信頼していない。親の言うとおりにしていれば
期待してやる」というメッセージを与えてしまいます。
期待にかなわなければ認めない、愛さないというのは“条件つきの愛情”です。
ありのままの否定です。
子どもたちは、そのままでは自分というものに価値がないと認識してしまいます。
そこから完璧主義などの自己破壊的生き方がそなわります。
それから親の幸福といったものもあげられます。
逆から言えば、親の不幸を見たくないということです。
親の笑顔を見て育った子どもは、情緒的に安定しています。
そこは何者からも危害を加えられる恐れのない安全な場所だと認識します。
安心は緊張のない状態です。緊張が続けば、心は硬直化し柔軟性を欠き、些細なストレス
にも過敏になります。
親だからこそ与えられるものは、他でもない父親から受け取りたい。母親から受け取りたい。
といった内容のものです。
同じものでも与えてくれる相手によってその意味合いは変わってきます。
「お父さん、あなたに強さや潔さを学びたい」「お母さん、あなたに私を最後まで信じて受け
止めてほしい」
これらの訴えは、まさにお父さん、お母さんでなければ叶えてあげられないことを示します。
不登校やひきこもりにわが子がなれば、やれ医者だ。やれ薬だと早々に判断してしまう前に、
もう一度親だからこそできること考えてみませんか?
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年9月 1日 19:47
多問題家族
熊本、福岡の講演を終えました。
熊本は今回、高校教員の方や教職を退職された方などのご参加がありました。
私の講演や講座などには、時折当事者家庭以外の教育現場や、相談現場に関わっている
方などの参加があります。
そういった方々の講演の感想を聞いておりますと、それまで感じていた不登校やひきこもり
に関してのイメージとかなり違ったということをよく聞きます。
それは、不登校やひきこもりといった現象が起こる根っこの部分に焦点をあてた話が多い
からだと思います。
とかく、不登校問題は「どうやって登校を促すか」「どのくらい刺激しないでいた方がいいのか」
とか、ひきこもりは「どうしたら働くのか」「病院へも連れていけないしどうしたらいいのか」など
の話題に終始しているようです。
それらのことを考えるためにも、どうしてわが子がこうしているのかの意味、理由が分かって
いなければ的確な答えは出ません。
今回の講演でもひきこもりを終わらせるためには何が必要かをテーマにお話ししましたが、
そもそも「ひきこもり」とは何かを先ず考えて頂きました。
一般的には、過保護による甘え、病気でおかしくなった、変わったところでは「霊にとり憑か
れている」と占い師や宗教関係者から言われたなどがあります。
甘えと見れば、説教、勘当騒ぎとなりますし、病気と見れば、治すのは薬であり医者。
本人が診療を受けなければどうにもならない。
霊の仕業であれば神頼みで終わってしまいます。
では実際はどうなのか。
病気は子どもたち本人ではなくむしろ家族の方だということです。
不登校もひきこもりも家族病理の症状として現れています。子どもたちは、ひきこもるという
行為で家庭の病理を治療しているのです。
とり憑かれているのは霊ではなく、連綿と続いてきた家族、一族の“しきたり”という呪縛です。
家族としての機能が果たしえていない「機能不全家族」という表現がありますが、それよりも
「多問題家族」といったとらえ方の方が実態を端的に表していると思います。
不登校、ひきこもり、ニートの症状が出る家庭には、複数の改善を要する問題を抱えている
ということです。
複合的にそれらの問題が重なり、それがわが子の逸脱行動に集約されたということです。
ですから、「わが子のひきこもり(不登校)が解決したら、わが家は全て問題無しか?」と問いか
けてみるといいんです。そうでないことが必ず分かりますし、その他の問題の中に、わが子の
ひきこもりの原因が見えてきます。
わが家を含めて問題の無い家庭はありません。要はその問題に気づけたか、どう対処したか
がまさに問題なのです。また問題は、機が熟してこそ表面化します。
子どもが学校に通っているから、働いているから何も問題無しということにはなりません。
「子どもを問題児と見られたくなかったから相談にも行けなかった」ということを聞きます。
子どもたちは問題児ではなく、わが家の問題、課題を教えてくれる存在です。
子どもたちが問題を提起してくれることで、それまで気づけなかった、気づかないふりをしてい
た家族関係が浮き彫りになります。
子どもたちが示してくれることに真摯に向き合うことで、わが家がより安らぐ場所、和みあえる
空間となるのです。
次回は、講演の中でもお話しした家族にできること、親にしかできないことについて述べてみましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月28日 07:53
現実拒否が奪ってしまうもの
ひきこもりの長期化が問題になっています。
「本人が動き出すのを待っている内に何年も経ってしまいました」 親の弁
「いつかきっかけが出来て動けるようになると思っていたら・・・」 当事者の弁
いずれにも共通してあるのは、主体性の欠如。他者への依存です。
「早くこうなったらいいなぁ」という願望は、とかく幻想になりやすく、その分現実をありのままに
見据えることを忘れてしまいがちです。現実拒否であり、前回お話しした「否認」です。
この現実の否認がもたらすものは、不正直さや素直さの欠如です。自分を欺いてしまって
います。この自分に対しての不誠実な態度は、謙虚さを欠く結果となり、自己の見解への拘り、
囚われを強めます。
これらのことが、成長させるための学びの姿勢を奪ってしまいます。
また、親はわが子を自立させられないでいることで自分を否定し、子はひきこもっている自分を
否定しています。人は、自分をどう見ているかで、それに相応しい対応しか取りません。
自分を否定していれば、自分をぞんざいに扱います。
そのことも自分を成長させるための学びの姿勢を損なう要因になっているのです。
自己の見解への拘り、囚われは新たな気づきを阻みます。
気づきがなければ、考え方は硬直化し、状態は固定化、慢性化していきます。
これがひきこもり長期化のメカニズムなのです。
家庭教育講演会
『ひきこもりの終わらせ方』 8月23日(土) 熊本市
『脱ニート・ひきこもり』 8月24日(日) 春日市
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月19日 21:12
コミュニケーション不全の根本にあるもの
ニートやひきこもりの青年たちが、「やりたいことが見つからない」「何の仕事をしていいのか分か
らない」といったことを口に出すことがよくあります。
こういったこれからの進路のことを思い煩っている場合に、家族もどう答えてあげたらいいのかを
迷ってしまっていることが多いようです。
やりたいことが分からないというのは、自分の欲求に気づいていないということですので、これま
で自分の欲求を抑えてきたか、経験の絶対数が少ないか、自分と向き合う機会が少なかったか、
欲求を正直に伝えられる友人や家族がいなかったというのが主な原因です。
これらの背景にあるのは、他者(主に親)の欲求を満たすことを優先させた。周囲の評価に過敏に
なり、自分の本音に問いかけることがあまりなかった。本音に不正直な分、他者の声にも耳を
傾けることを避けてきた(頑固、不誠実)。などです。
これらは実は、そのまま他者とのコミュニケーションを阻害する要因でもあるのです。
「やりたい仕事が見つからないからまだ働けない」という言い訳の場合、本音では、職場での人間
関係に不安をもっていたり、面接という場で、他人から評価されるといった場面を恐れているといっ
たケースが少なくありません。
自分が周囲から求められている、必要とされているといった確信がもてず、また周囲に対して懐疑
的で信頼できない状況にあるこれらの青年たちは、決して人を身近にすることはありません。
親密になることを避けるのです。なぜなら、からっぽの自分をさとられることに怯えているからです。
自分がここに在るという確信がもてない青年たちは、自己受容できず、他者やモノに依存、隷属する
生きかたをし、さらにそういった生きかたしかできない自分を否定することを繰り返します。
コミュニケーション力を回復するためには、真の自分と出会い、自己を再構築することが必要なの
です。
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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/
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熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)
八代市厚生会館 8月12日 (要予約 0120-870-996)
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月 7日 20:30
とかくこの世は縁しだい
“縁”というものを普段考えられたことがあるでしょうか。
私たちは様ざまな縁によって、様ざまな出会いがあります。
この「出会い」の良し悪しで、幸不幸が決まります。
何かの病気に罹っても、名医との出会い、良薬との出会いがあれば治ります。
勤め先との出会いも同じです。やりがいのある仕事を長く続けられる幸運に恵まれるのも縁です。
人間は人の間と書きます。この間をとりもつのが縁です。
運のいい人は、人と人との縁を大事にしている人です。
私の好きな言葉があります。確か柳生家の家訓だったと思います。ご紹介しましょう。
小才は、縁に出会って縁に気づかず
中才は、縁に気づいて縁を活かさず
大才は、袖すり合うた縁をも活かす
ご縁を大切にしようとかねてから心がけていると、自然活動的になります。
自分の足を使って、人や情報との出会いを作ろうとします。
今は便利な時代です。インターネットであらゆる情報も得られます。でも、そういう時代だからこそ、
足を運び、自分の五感で確認するといった姿勢が必要です。
「心・気・体」の調和はとても大切ですが、なぜ肉体に五官が備わっていると思いますか?
五官で感じることで心に変化を起こすためです。心に変化が起こらなければ、行動を変革すること
はできません。
不登校・ひきこもり・ニートは、自分を成長させ幸福にするために大切な縁を放棄している状態です。
それは機会を失うことでもあります。また、家族が外部との接触を拒み家族境界を明瞭にすること
で、問題解決のために必要な縁をわが子から奪ってしまうことになるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月 5日 20:30
親が変われば子は変わる?
「先ず親が変わらなければ」という言葉は、よく聞かれますが、いささか言い古されたきらいがあり
ます。こういった言葉が出ていても、「変わろうとしているのだろうか?」と首をかしげたくなることは、
決して少なくありません。恐らく、「変わらなければ」とは言っても、何をどう変えればいいのかが、
全く分かっていないのだと思います。中には、色々な相談窓口へ行ったり、講演や研修を受けた
だけで、変わったような気になっている方も多いようです。耳学問が一種のトランキライザー(精神
安定剤)になっているケースです。
当事者家族の集まりなどで、一生懸命他者に「親が変わらなければ」と勧めている方を拝見したり
する場合がありますが、そういう人にかぎって、10年近くもわが子の問題解決は出来ていなかった
りがあります。
どう変わっていけばよいのかと言いますと、わが子へ気づきを与えられる変化が必要だということ
です。当人に気づきがなければ、親がどう変わろうと子は変わりません。
わが子に気づきを与えるためには、先ず「親自身の問題として受け止めてくれるようになった」と
感じてもらえることが必要です。
「学校の責任」「先生が悪い」「親がダメだと思っている世間の偏見が悪い」「格差社会が悪い」など
と言っている内は、何も変わりません。
なぜ学校へ行かないのか、なぜ働かないのかとかいった理由が分かり難いだけに、とかく原因分析
をしてしまいがちですが、同時に「こうなってほしい」といった未来像へ向けた解決志向の視点が
大切です。そのために、どういう状況になったら解決したと見なされるのかを明確にする必要があり
ます。
単に学校に戻ったり、働き出したりが解決ではないことは、これまでにもお話しております。
不登校、ひきこもりが無くなったら全て問題はなくなるのかを考えてみられたらいいです。
解決志向は、今何が出来て、何が出来ないでいるのかを明瞭にしていきます。
できないでいることをできるようにしていくことを実行していかなければなりません。
また、うまくいかなかったやり方を何度も繰り返さないことです。意外にこれが多いものです。
状態の改善は望んでいても、そのために自身の方針を変えることには抵抗を感じるのです。
それがたとえ誤っていも。
「生きかたの見直し」これが、「親が変われば子は変わる」の真意です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月 4日 08:53
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