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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ ニート 18ページ目

見えないものを観る眼

私が講演や講座で心がけていることは、かねて関わっている青少年たちの生の声を伝えることです。

そういう意味では、すべてが体験していることばかりです。

私自身かねて父親業をやっていますので、彼らから聞かされる内容は、身につまされる思いでいつも

います。

この子達が味わったことを、わが子に同じように味わせることをしていないかと心配になることも度々

です。

それほど、親が気づかないところで子どもたちにダメージを与えていることがあるのです。

 

 

相談や質問などで「子どもたちの心が見えない」とは、しょっちゅう聞かれることです。

しかし、子どもたちはハッキリ伝えてくれています。

認めてほしいだけです」と。

 

 

マスローの欲求階層論というものがあります。人は食欲や性欲といった「生理的欲求」が満たされ

て、恐怖や不安からの自由「安全欲求」を満たそうとし、安全が確保された段階で自分の居場所を

求める「所属と愛の欲求」が生じ、そして次に周囲から評価してほしいという「承認欲求」を充足させ

ようとします。

欲求階層論については、無料レポートに詳しくありますので、是非ご購読ください。

 

 

不登校やひきこもりの青年たちは、生理的欲求こそ満たされてはいますが、幼年期に安全を

脅かされ、学生でもない、社会人でもない無所属派となり、疎外感を感じながら周囲の評価に怯え

ていま

家庭にも居場所を失った子どもたちには、安全な帰る場所が必要です。

そしてそこでは、ありのままを認めてあげる環境が求められます。

 

 

褒めて育てる」とよく言いますが、褒め言葉はなかなか難しいものです。

だったら認めてあげましょう。

承認とは「期待」と「信頼」です。

物事を頼み、任せ、尋ねることをすれば、わが子への期待と信頼が伝わります。

何よりもわが子に「ありがとう」が言えます。

 

 

「ありがとう」は相手への絶対肯定の言葉です。

「ありがとう」を言われなれている子どもたちは、「自分は必要とされている」「自分には価値がある」

という健全な自尊心が身につきます。

逆に「ありがとう」を言われずにきた子どもたちは、何に対しても自信をもてないでいます。

 

 

子どもたちが求める「期待」と「信頼」はあるがままに期待してもらいたい、そのままで信頼してほしい

ということです。 

子ども達が承認をどれだけ求めているかは、自分自身がわが子にどれだけそれを求めているのか

を考えてみるとわかるでしょう。

 

 

親として信用してほしい。

親を頼ってほしい。

でもわが子は、「親なんかあてにしていない!」

「いつも裏切られるから信用できない!」

「どうせ信じてくれないから!」

と嘆きます。

 

 

その言葉に、どれだけ親としての自尊心を打ち砕かれたことか。

「どうして親の気持ちを分かってくれないのか・・・」

子どもたちは、同じ思いを経験してきたのです。

 

 

わが子の心が見えるためには、見えないものを観る眼が必要です。

子どもの行為、行動の裏にあるものを観察、洞察する眼です。

見えているものだけで、判断していませんか?

「学校に行きなさい!」

「とっとと働きなさい!」

「ダラダラするなっ!」

 

 

子どもたちは言います。

「なぜ気づいてくれないのっ!」

 

 

気づきは発見です。

行為に隠された意味を読み取る感性です。感情に共鳴し実感することです

 

 

ありのままを認めてあげるひとつのやり方をご紹介しましょう。

子どもが考えたり、意思表示をしたり、何かに取り組んだ時、

「スゴーイ!」

「さすがだね~」

「すばらしい!」

「なるほど~っ!」

「こりゃ、おどろいた!」

「いやぁ、勉強になったよ!」

などの言葉をかけてあげてください。

感心できる感性が大切です。

 

 

考えずに感じてみてください

 

 

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5月福岡たらちねサポート

昨日は福岡エリアの「たらちねサポート」でした。

ちょうど母の日でしたが、一組のご夫婦と5名のお母さん方が参加されました。

 

 

この〈たらちねサポート〉事業は、自助グループの形態を取ります。

自助」というのは、自らを助ける自らが助かるという意味ですので、単なる当事者同士の交流の場

ではなく、どう自分を支え、問題を解決していくかを学びあう場です。

そこには自己責任に基づいた主体性の発揮が求められます。

 

 

わが家で起きている目の前の問題(不登校やひきこもり)を自覚できている親御さん方が、その解決

のために、決して目をそらさず、真正面から問題、課題に向き合っていく。

問題を受容できてこそ、解決のためのスタートラインに立てるのです。

 

 

血縁、地縁を超えた、問題縁課題縁によって初めて出会った親御さん同士が、共に解決を目指して

認め合い、励ましあい、支えあって会を運営していきます。

 

 

この自助会には、大きく三つの目的・機能があります。

(1)分かちあい  これは、縁を大切にし、互いの痛みへの共感、解決のための有益な情報の共有

です。子どもの状態をより理解することで、わが子へ寄り添うことが出来ます。

(2)ときはなち   これは、罪責感などによって押し込められた心を解放し自分だけの考え(我執)

から離れる。 自分を許し、自尊感情を取り戻すことです。

(3)ひとりだち   これは、責任転嫁の連鎖を止め、自分を深く観察し、成長させていくことです。

 

 

これらの機能により、謙虚さ、素直さ、正直さ、誠実さ、豊かさ、感謝、意欲、自尊心、奉仕の精神

といった心性が養われ、長期化をくい止め、解決が促されるのです。

 

 

 

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八代市厚生会館  

 

5月15日 (要予約 0120-870-996)
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出世間

この子のひきこもりに取り組んだことで、初めて夫婦になれたような気がします

この子のお蔭で、家族がまとまりました

わが家の一大事も悪いことばかりではありません。多くのものを得ることができました

 

 

これらの言葉は、家族支援を行っていく中で、しばしば聞かれる言葉なのです。

いずれも、目の前の厳しい現実に立ち向かっていった家族がたどりついた心境です。

私はこの言葉を聞くたびに、家族の蘇生力、絆の尊さに感動します。

 

 

不登校やひきこもりに限らず、様ざまな「問題」が長期化する背景には、『世間』というものがあります。

この『世間』という言葉は、もともと仏教の言葉です。

俗世間を表す言葉で、社会一般を示しているように使われていますが、「社会」とは違うものです。

 

 

政治家や財界人などが何らかの嫌疑をかけられたとき、しばしば「自分は無実だが、世間を騒がせた

ことについては謝罪したい」と語ることがありまが、この言葉を英語やドイツ語などに訳すことは不可

能だそうです。(『「世間」とは何か』阿部謹也著)

世間は社会ではなく、自分が加わっている比較的小さな人間関係の環なのです(同書)。

 

 

長期化の背景にある「世間」とは、“世間の目”です。

相談機関に足を運ぶまでに、事態が起こって一年以内ということはまれです。

だいたい数年を経過しています。

数年前に一度当協会に相談に来られ、再訪されるケースもあります。

一度足を運んだだけで、具体的な解決行動まで踏み出せず、さらに期間が過ぎての再訪です。

もちろん、事態がさらに深刻化したために、切羽詰って来られたわけです。

 

 

なぜこのように、解決のための具体的な行動に出るまでに時間を要するかというところに「世間の目」

つまり、世間体がかかわってくるのです。

もちろん子どもが学校に行き渋りだしたり、部屋に閉じこもりがちになっても、しばらくは様子をうか

がっているものです。

しかし、「どうもこれはただ事ではないな」と思い出してからでも、なかなか動き出せないものです。

 

 

「うちの地域じゃ、離婚だって話せないぐらいです」

「親戚にすら黙っています」

親から「出歩くな」と言われたひきこもり青年からの話もありました。

実の姉にも10年以上の妹のひきこもりを黙っていた母親もいました。

 

 

これらはすべて「世間体」を考えてのことです。

全国組織のひきこもり親の会の提言にも以下のような内容がありました。

『引きこもりを形態としてとらえると「世間体」が悪く隠しそのことに因り、内在化させ深め、エンドレス

の悪循環に陥る。身体で例えれば“肺炎”だよと病状と割り切り解釈すれば「世間体」も悪くなく

病気なのだから、施療に取組み回復へ向かい、中間施設や社会参加への道が開かれる。

これが欧米での世界標準のやり方だ。日本の全関係者もそろそろ腹をククッテ行こう!』

 

 

いかがでしょうか?

あなたをこの提言をどうとらえられますか?

「そうそう、病気だったら世間体は保てるわ」とお考えですか?

肺炎ならまだしも、実際この団体が病名としてあげているのは、

気分障害(うつ)、社会恐怖症、強迫神経症、パニック障害、PTSD、ADHD、摂食障害、躁うつ病、

自閉症、広汎性発達障害、統合失調症と精神障害などのてんこ盛りです。

わが子が何かを思い煩っているだけで(病気でもないのに)、世間体をごまかすために、これらの病気

だからと割り切れますか?

 

 

「世間体」を気にするのは、先に例であげたように日本人の民族性だと思いますので、「一切気に

しないこと」とまでは申しません。

私自身、何事にも「世間体」を一切気にしていないかと言いますと、そう言い切れるほど自信はありま

せん。

ただ、「世間の目」をはぐらかすために、問題をすり替えてしまのは新たな問題を生じさせてしまい、

道が開かれるどころか危険ですらあります

 

 

私が、病気ではなく長きに渡ってひきこもっていた青年たちと対していて感じるのは、彼らもまた、

過剰に「世間の目」に怯えています。

これに関しては、当事者向けのブログで述べていますので、こちらも読んでみられてください。
http://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/04/post-bdea.html

 

 

仏教用語で「世間」と合わせて「出世間」という言葉があります。

これは、“世間を超えた”といった意味です。

ですから、世間を無視するとか、否定するといったことではありません。

「世間体」をとりつくろうために問題をすり替えるのは、無視や否定と同じです。

世間を超えるというのは、世間の通念をわきまえた上で、次元を変えるという意味です。

 

 

例えば、「家出」と「出家」では全く意味が違ってきます。

同じ家を出る行動ですが、その目的から全く次元の違う話になります。

タイでは、男性は一定期間出家する慣習があるそうです。家族のために徳を積む目的です。

家出されては気が気ではありませんが、出家であれば家族の幸福のためですから、皆喜ぶのです。

常識という言葉で表現すれば、「出世間」というのは、常識ではあっても、決して常識ではない

ということです。

 

 

私は、この「出世間」という考え方を勧めます。

たとえ「世間」の誤った誤解偏見があったにせよ、無責任な批評、風評に迷わされるのではなく、

わが子の何を守ってあげるべきかをよくよく考えるということです。

わが身の「世間体」を優先させ、わが子のこれからを粗末にしていないか

わが子の成長と可能性を大切にするための行動を選択していくことが世間を超えるということです。

近視眼的なとりつくろいの行動ではなく、大局観でわが子の行く末を幸福にする行動をとることです。

 

 

「世間」の認識、理解の足りなさが分かれば、世間の声の誤りにも寛容になれるはずです。

「世間」に申し開きが立たないことは、世間への迷惑よりも自分の利益を優先させてしまう行為では

ないでしょうか。

それこそが、人目をはばかる行為です。

わが子の不登校、ひきこもりは決して人目ををはばからなければならないことではありません

 

 

世間を超える出世間の視点をそなえるために良い方法をお教えしましょう。

「世間」に“さま”をつけてみてください。

世間さま」です。ニュアンスが違ってまいります。

「世間」に対してだったら、「ばつが悪い」という風になってしまいがちですが、

世間さま」に対してでしたら、「お天とうさまが見てござる」の如く、畏れ畏(かしこ)み、天に恥じない

行動という風になります。

出世間を心がけてさえいれば、無責任な「世間の目」に動じることはないのです。

 

 

 

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自分に向き合う

すばらしい親子を紹介した記事を目にしました。http://www.asahi.com/national/update/0417/OSK200904170001.html

 

島根県浜田市の小学校6年生の男の子が、クラス全員に手紙を書き、自身が発達障害であることを

告白し、「僕と友だちになってください」と呼びかけ学校説活を楽しく過ごしているとのこと。

男の子は、2歳9カ月で注意欠陥・多動性障害(ADHD)、6歳で高機能自閉症と診断されたとありま

した。

 

 

父親が障害について学び、学校や他の保護者との連携をはかりつつ、わが子がより過ごし易いよう

に取り組まれたことも記されていました。

 

 

実は以前に私も、同じ発達障害を抱えた高校生の親子とかかわったことがありました。

当初、不登校の相談で来られたのですが、私が本人とカウンセリングをすすめていて、どうもかねて

係っている少年たちと違うものを感じていました。

その後受診を勧め、発達障害ということが分かりました。

 

 

それから、この少年の父親は熱心に障害についての学びを深め、障害についての分かり易い説明書

きを作成し、仲のいい数名の友人たちに渡し、友人たちにもわが子の障害を理解してもらおうと努め

ました。当時私はその姿勢にとても胸をうたれました。

 

 

障害を認め受け容れることも、ましてやそれを開示することも大変勇気のいることです。

しかし、こうしてそれを乗り越えた親子は、大きな財産、宝を得ていると感じます。

 

 

よく、長期化した不登校、ひきこもりの親御さんから「偏見、差別の目で見られるのがいやで、どこに

も相談できなかった」と聞かされることがあります。

確かに、40年以上も前からある不登校にしても、近年のひきこもりにしても、いまだに病人、変人扱

いです。犯罪予備軍といった極めて歪んだ目も一部あります。

 

 

しかし、これは世間の目だけでしょうか?

私は、当事者の親自身にそれを感じることがあります。

 

 

だからこそ、間違った目でわが子を見てしまわないためにも、先の二人の父親のように、学びが必要

なのです。

前回のブログhttps://www.interbrain.co.jp/blog/2009/04/post-94.php で述べましたように、わが子

を理解するためには、学習が必要なのです。

理解なくしてわが子の痛みに寄り添うことはできません

 

 

今回の朝日新聞の記事を読んで、改めて自分の身に起こっている現実に向き合う姿勢・態度の重要

を、この6六年生の男の子から学ばさせてもらいました。

光くん、ありがとう!

 

 

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https://www.interbrain.co.jp/topics/2009/01/post-3.php

 

 

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親ができること、できないこと

ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉をスタートさせてから、感じたことがあります。

それは、多くの親御さんたちが、目の前の現象(学校に行っていない、働かない等)に囚われすぎて、

ただただそのことだけに困ってしまっているということです。

 

 

中には、現在年齢が30代であっても、最初の不登校があったのが中学生で、その時の原因が分か

らないまま、今はひきこもりに悩む。

これまで幾多の変遷はあったものの、以降高校や大学にまで進んだケースもありました。

しかし、卒後今度はひきこもってしまっているのです。

 

 

こういった事例は、けっこう多いのですが、いずれも当初の不登校からなんら問題は解決されない

まま現在に至っているということです。

それは、何がそうさせたかをその時点で徹底追及し、以降に持ち越さないようにしていないからです。

 

 

こうした対処の仕方になってしまった原因は、目の前の「困ったな」の改善に終始してしまった

ためです。

ひとつには、不登校をした、ひきこもった訳、理由を本人たちがはっきり口に出してくれるわけでは

ありませんし、聞いたからとて話してくれるとは限りません。

ですから、親御さんも分からないままになってしまって、「分からないものはしょうがない」となって

いるのです。

 

 

私がいつも親御さんにお話しするのは、「先ず何かの訳あっての今ですから、理解することから

始めてみましょう」ということです。理解することでわが子の痛みに寄り添うことができます

しかし、ここで、「理解するって、本人が話してくれないのにどうやって?」という声がよく出ます。

理解のために必要なことは、「学習」です。

あらゆる事象は、知識があってこそ認識できます。

未体験のことでも、既存の知識を組み合わせれば、想像することもできます

 

 

ですから、目の前のわが子の状況を理解するためには、学習(知識の習得)が必要なのです。

しかし、実際は、即効性(?)のある手法を期待して来られる印象が強くあります。

「こうしたら、こうなる」といったものをです。

前回もお話ししましたが、「こうする」よりも「親としてこうある」の方がとても重要なのです。

 

 

パソコンやビデオといった機械を操作するのであれば、このボタンを押せば仕組みなど分からなく

ても、望む状態を得られるとなりますが、さすがに心をもった人間(わが子)を相手にするのですから、

仕組みを理解しないまま、結果(解決)だけを求めるのは無理があります。

 

 

ひきこもりの本質的解決のためには、親にしかできないこと、親にはできないことがあります。

親では出来ないことのひとつは、本人へトラウマからの影響を自覚させ、その理解を得させること

です。

本人自身がその影響を理解、克服するためには、外からの視点、知識といったものが必要になって

きます。

 

 

人は自身が抱えている痛みの理由を全て認識できているわけではないのです。

特にトラウマといったものは抑圧しているものが多く、意識下へ沈殿しています

だから、たとえ本人に訳を聞いたからといって、本人もすべてを自覚し話せるわけではないのです。

AC(アダルトチルドレン)やトラウマ関係の本を読み漁り、その影響の大きさに愕然となり、将来に

絶望的になっている青年からの相談がありますが、自身のトラウマの意味を知ることができれば、

トラウマは克服出来ます。

 

 

つまり何故トラウマとなってしまったか。当然ながら原因があります。

同じ状況下でもそこからの影響をトラウマとしてしまわない人間も居るということを知るべきです。

つまりは、本人にとってはトラウマとして刻印してしまう必然性がそこにはあったということです。

そのカラクリさえ本人が認識出来れば、克服できる力を持っています。

ただ、そこまでに導くには専門知識と経験をもった親以外の存在が必要なのです。

 

 

親が、できること、やらなければならないことを放棄し、一方で出来ないこともあるということを認識し

なければ、ひきこもりは確実に長期化していきます。

 

 

 

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熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

4月21日 (要予約 0120-870-996)
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4月22日 (要予約 0120-870-996)
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適切な対応ができるためには

【機能不全家族】という言葉があります。

この意味は、「家族機能が適切にはたらかず、問題解決能力が低いので、家族の発達的、状況的

危機に際して、的確な対応ができない家族」ということです。

 

 

子どもは常に変化しています。

だから、次から次へと、これでもか、これでもかというほど問題をもってきてくれます。

親としては、その都度、それに対して適切な対応が取れていかなければなりません。

しかし、どうすればいいかと考えあぐねることも少なくありません。

 

 

こういった場合、つい方法論技法にとらわれてしまいがちですが、どういう行動を起こすかという、

その行動の精度(適、不適)を決めるのは、その問題に向き合う態度と、姿勢なのです。

 

 

態度姿勢を左右するのは、かねての心がけ心がまえです。

子育てにおいては、最も心がけなければならないことは、コントロール幻想を捨てるということでは

ないでしょうか。つまり、無力さを知るということです。

 

 

私たち親は、つい期待という鎖でわが子を縛ってしまうことがあります。

わが子が自分の意のままにならぬことをすっかり忘れ、意のままにコントロールしてしまおうとして

しまいがちです。

だから、無力さをしっかり自覚する必要があります。

 

 

そのためには、謙虚さを養うことが大切です。

わが子に対しても、慎み敬う姿勢をもつことです。

一人の人間として、人格、存在を尊重することです。

わが子とは言っても、わがものに非ず。決して所有物にしてしまわないことです。

謙虚さを養う訓練として私がお薦めしているのは、「お蔭さまで、ありがとうございます」を日常的に

よく使うことです。

 

 

私たちは、何ひとつ自分の力だけでやれることはありません。

見えないところ(蔭)で、支えてくれている人がいて成すことができています。

だから有り難いことですし、「お蔭さま」なのです。

 

 

適切な行動をとれるようになるためには、「受容」することが最初の入口です。

その受容ができるためには、何事からも学ぶ姿勢が求められます。

そのためには、常に成長・上達心がけておくということです。

より困難な問題、課題を抱えた時ほど、そこから学ぶものは大きいものです。

でも、学ぼうという姿勢がなければ、ただただ悔いて、グチや恨み言を吐くことになります。

 

 

心がまえとしては、先ほど言ったように、知らないところでも誰かのお世話になっているのが実情

ですから、その恩に報いる報恩感謝の心がまえをもってことにあたることです。

報恩感謝なんていささか古いでしょうか?

古くても必要です。

わが子にも感謝です。

 

 

「子はかすがい」と昔から申しますが、調律師と表現した方がより相応しいと思います。

家庭のバランスの崩れをいち早くキャッチし、調和させようとしてくれています。

絶妙なハーモニーを奏でられるよう調律してくれるのです。

しかも、ある時は自分を犠牲にしてでも実行してくれます。

ありがたいではないですか。

 

 

心がけ心がまえができたら、あとは行動の方向を決める心向けです。

常にどこへ心を向けているかです。

つまり、価値観です。

 

 

どこに重点を置き、重心を定めるのか

重点の置き所で、優先させるものが決まってきます。

【機能不全家族】は、問題解決能力が低いとありますが、何を問題とするのか、どの方向へ解決す

ればよいのかを判断するのも、この価値観です。

 

 

価値観次第で、問題解決にあたって優先させるものが違い、誤った解決策が講じられてしまうことも

でてきます。

 

 

問題に向き合う態度としては、受容するか、目をそらすか、固まってしまうか(フリーズ)です。

これらの態度を左右するのが、心がけ心がまえ、そして心向けなのです。

 

 

 

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舵取り役の逆転

先日こういう質問を受けました。

「支援がうまくいかない場合はありますか?」

「どんな場合が結果を出せませんか?」

 

 

もちろんうまくいかない場合があります。

初期のころの苦い失敗体験もあります。

 

 

うまくいかないというか、時間がかかってしまうケースに多いのは、家庭の中で親と子の立場関係が

完全に逆転してしまっている場合です。

 

 

当協会の支援法では、当たり前の話ですが、ご両親に深く関わってもらいます。

当事者本人だけに現状改善を促しません。

当人も自分だけが問題視されては納得がいかないことでしょう。

ですから、ご両親に積極的に意識改革、行動改善に取り組んでもらい、これまでのわが家の歴史の

流れに変化をつけていただきます。

 

 

ですが、ここで本来舵取り役であるはずの親と子の立場が逆転してしまっていて、親が現状改善の

主導権を握れていない場合があるのです。

かといって、子どもの方が現状改善の主導権を握っているわけではありません。

子が握っているのは、現状維持の主導権です。

 

 

この背景にあるのは、長きに渡って子の意志(動きたくないという)を尊重し過ぎたために、意に反した

ことを今さら言い出せなくなっていることと、多少なりとも、これまで子どもの意志に寄り添えず、負担

を与えてしまって今の不登校やひきこもりがあるのだろうという自己反省から、これ以上負担をかけ

ることをためらい、わが子がいやがることを言えなくなってしまっていることです。

 

 

子どもからメモで指示された買い物をしてくる親。

部屋に食事を届ける親。

外出時の運転手代わりになっている親。

鍵のないドアを開けられないでいる親。

声をかけることもできなくなっている親。

などなど。

 

 

昼夜逆転して寝ている子どもをおこさないようにと、他の家族が息をひそめている家庭もありました。

仕事から疲れて帰ってきた家族の方が、足音にも気をつかっているのです。

 

 

これまでの生活パターンに変化をつけさせるためには、「めんどくさい」「おっくうだ」という事をあえて

させていかなければなりません。

負荷のかからないことをやらせても、何の意味もありません。

 

 

何らのはたらきかけもないまま、「相談所に行ってみる?」「家に来てもらう?」といきなり切り出す親

御さんもいます。

あたかも断わってもらうことを期待しているかのようです。

すんなり「うん、行ってみようか」というはずもありません。

これは、無意識の内に親御さん自身が、変化することをためらっているのです

でも、それは認めがたいことですから、子どもがいやがっているということを行動に移せない口実に

してしまうのです。

人間心理の悲しさです。

 

 

不登校やひきこもりが長期化すると、いつのころからか当事者の生活スタイルを中心に家族の生活

がはこばれるようになっていきます。

こちら(支援者)から本人へのはたらきかけを指示しても、実行に移すまでに非常に時間がかかりま

す。ようやく実行できたかなと思うと、「本人がいやがっています」と頓挫します。

最後には、「本人のやる気が出るのを待ってみます」となります。

そしてまたここへ来て再び見守り(長期化)が始まるのです。

 

 

家庭運営の舵取り役は、あくまでも親です。

どうしたらいいか、どこへ行けばいいのかをわが子に尋ねる親もいます。

子ども自身分からないからもがいているのに。

 

 

現状改善、問題解決の主導権を握るためには、学ぶしかありません。

何が必要で、何を優先させるべきかを的確に判断できるようにならなければなりません。

学ぶことで理解でき、理解することで、わが子の痛みに寄り添うことができるのです

 

 

 

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行動無くして、変革なし!

講演会や相談会を開催した時に思うことは、「動く」いわゆる行動力です。

インターネットに代表される通信時代になって、本当に便利さを日々実感します。

ほとんどの買い物もお店に行かずに済んでしまいますし、航空券やチケットも手に入ります。

 

 

何かを調べる時にも図書館へ行くこともなく、パソコンの前でほとんど済んでしまいます。

しかし、そういう便利な時代だからこそ「足で動く」ということが大切だと思うのです。

 

 

相談を受けていて、時おり、電話やメールで「どういう施設ですか?」「お金はかかるのですか?」

「治りますか?」といった問合せがあります。

こんな場面もあります。

 

 

毎週月曜日は、大野城市総合福祉センターで無料相談窓口
https://www.interbrain.co.jp/counseling/

を行っていますが、時折、予約を入れていたのに何の連絡も無しに当日こられない方もおられます。

また、数度にわたる長時間の電話相談の後、「これ以上は無料の範囲を超えておられますので」と

言った途端憤慨なされる方、家族もカウンセリングを受ける必要があることをお話しすると、「親は

いいんです。家に来てもらって子供に会ってもらえば」と、掃除の代行業者に掃除を頼むと同じ感覚

で、ご自身は何もやりたがらない親御さんもいます。

原則こういうご依頼には対応しておりません。 

 

 

私がいつも感じるのは「何故自分の目と耳で確認しないのだろうか」ということです。

「何故足を使って動かないのだろう。この姿勢が子育てにも反映しているのだろうなぁ」と思います。

 

 

相手の人となりは、自分の目で確認したいものです。噂や憶測ではなく、自分で直接顔を見て話して

みたいと思うのですが。

 

 

私は若い頃、何度か本の著者に会ってみたくて、アポも取らず会社に訪問した事がありました。

突然のことで先方は驚きますが、同時にわざわざ遠方から来てくれたということで、色々話を聞かせて

くれたこともありました。そこで本を読んだだけでは分からない、著者の人となりを自身の感覚でとらえ

ることができます。

 

 

ひきこもりも不登校も、解決にあたっては、ご家族の意識ひとつです。たとえ10年を超すひきこもり

でも、家庭内暴力があるひきもりでも、親が意識を変えることで解決に向います。 

当協会の家族会(ゆにわの会https://www.interbrain.co.jp/yuniwa/)に参加されている親御さんたち

には、問われている親としてのあり方に対し、果敢に向き合おうとする勇気と潔さと、子を思い、生き方

そのものを見つめ直し、家族再生に向って歩んでいく逞しさを感じます。

 

 

わが子の問題を解決するためには、親御さんたちに足を使う労を惜しまないでほしいと強く思います。

マウスのワンクリックで解決できるほどの問題ではないのですから。

 

 

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八代市厚生会館  

 

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訪問支援が目指すもの

訪問支援(アウトリーチ)について述べてまいりました。

訪問支援がはたす役割、意味は何かを考えるためには、そもそもひきこもりの支援に必要なことは

何かが明確になっていなければなりません。

 

 

私が関連図書の紹介を乞われた時にお薦めしているものに『ひきこもりと家族トラウマ』があります。

著者は、多重人格研究の第一人者である服部雄一先生です。

この書の内容は、当協会がこれまで行ってきた指導理念を理論的に裏づけするような内容であり、

現場から入ってきた経歴の私としては、臨床家、研究家の立場の方からエールを送っていただいた

ような気がして、とても心強く感じた本です。

 

 

一部抜粋させて頂きますと、「ひきこもりを見る場合、日本人と外国人は目のつけどころが違います。

多くの日本人は「外に出ないこと」「働かないこと」だけを問題にして、専門家も含めて、トラウマ性の

症状-人間不信、対人恐怖、自殺願望、不眠、感情マヒ-に目を向けません

こうした症状を無視すると、ひきこもりは働きもせずに部屋でテレビゲームばかりする怠け者に見え

てきます。

これに対して外国人は、ひきこもりが何年も人を避けて部屋に閉じこもったり、自殺願望をもったり、

人間不信や感情マヒの症状があることに注目します。」(109P)
 

 

 

私はかねてより、不登校・ひきこもりの問題”は何か?ということを相談者の方に問いかけています。

つまり、学校に行っていないことや、ひきこもっている、その状態が最優先で解決すべき問題なのか

を、自問して頂いています。

 

 

「訪問支援活動(アウトリーチ)」https://www.interbrain.co.jp/blog/2009/03/post-88.phpでお話した

名古屋の支援施設のテレビ放映に関しても、この本の中でふれられており、海外専門家たちが絶句

していることや、「これは治療ではない。しかも親のためのものだ。本人のためのものではない

(108P)といった言葉が記されています。

私がこの女性に強い憤りを感じたことは、やはり当たり前のことのようでした。

 

 

この名古屋のひきこもり支援施設「アイメンタルスクール」は入塾生を死亡させた事件を起こした施設

です。こういう事件があると、「いったい何をしたいのかな?親も含め、当事者たちをどうするつもりだろ

う?」と考えてしまいます。問題をどこに置きたいのだろうかと思ってしまいます。

 

 

部屋(家)から出す。家族から離す。集団(社会)生活をさせる。暴力(自他への)を止めさせる。

働かせる。精神病院へ入れる。根性(子も親も)を叩き直す』こういったところが問題として扱わ

れているような印象を受けます。

確かに表面的な課題としては、これらも有りますが、要は何故こうなったか。

それには必ず“訳”があるということです。その“訳”を解消し、さらには、より良く生きていきたいという

意識が生まれれば、結果として上記のことがらは改善されているということです。

 

 

プロセスや手段を目的化してしまうと、本質的な解決から遠ざかります

精神病理を原因にしたてたいといった動きも見られますが、確かに一部病理性がある事例もあります。

であっても、薬を飲ませること、入院させることが目的となっては同じことです。

本人に病気を受容させ、治療への積極性を促し、さらには症状、障害をかかえながらの生き方の充実

(QOL)を模索させていくことが大切だと思います。

そのためには、病人と認めてもらっただけでは解決にはなりません。

 

 

訪問支援の目的はなんでしょう。訪問することが目的となっては意味がありません

いきなり訪問して、声をかけたからといって何の解決にもなりません。

もちろん、本人の了解もないまま強引にドアを開けることは、絶対にあってはならないことです。

 

 

私が訪問する場合は、最初の訪問は必ず日時を伝達します。外出ができる青年の場合は、留守を

される場合があります。それでいいんです。こちらが招かれざる客ですから、本人のテリトリーへの

訪問に対しては、最低限の礼儀をつくすべきです。そしてまた、本人の了解がない場合、絶対にドア

を開けないことを約束し、ドアノブにも手をかけません。これらを徹底することで、当事者は安心して

ドアの向こうにいるようになります。

 

 

訪問支援の目的は、私の場合、当事者に自身のひきこもりがわが家の問題だけではすまなくなって

しまったと認識させる意味があります。わが家の問題である内は、親も子もゆったりかまえてしまい

ます。

第三者が介入することで、社会を意識させることが出来るのです。

 

 

福岡市でも訪問支援事業が取り組まれているようですが、訪問に関して本人の強い拒否がないこと

が条件となっています。斎藤環氏が懸念していたように、支援法が確立されていない現時点では、

それが賢明でしょう。

しかし、本人の強い拒否がない状態であれば、逆に訪問支援の必要はないと思います。

つまり、訪問をせずとも本人が動き出せる可能性が高いということです。

そもそも、訪問支援がどーしても必要なケースというのは、むしろ本人が強く拒否するような場合と

も言えます。

 

 

結論として、訪問支援(アウトリーチ)は、必要に迫られて行うべきもので、安易に話し相手になるため

といったような形で下準備(ここが重要)もないまま行うことは避けるべきだと思っています。

訪問支援法の確立は、実は訪問支援をしなくてもいい方法の確立でもあるのです

どうやって訪問すればいいかを考える前に、どうやったら訪問をしなくてもすむかを考えてもらい

たいものです。

 

 

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何のための訪問支援?

前回の訪問支援の記述に対して、支援団体の主宰者の方からコメントが入りました。

同伴支援ということを提示しておられます。詳しくはコメントをご覧下さい。

 

 

大変すばらしい取り組みだと思います。

私がかねて申しておりますように、ひきこもりは生き方の病です。

ですから、様ざまな生きざまに触れさせることはとても有意義なことなのです。

 

 

支援者としての私自身、何ものかを分析し、型にあてはめ、期待値に近づけるといったような支援法

をかねて取っておりません。

青年たちにアドバイスしている内容は、全て自分で人体実験(笑)して効果があった改善法だけを伝

えています。自分をより良く成長させられる生き方を提案しています。

ですから、こちらの期待値に近づけるというよりも、彼らがどう化けるか(笑)を楽しみにしているので

す。いろんな化け方があって、“らしさ”が出てくればいいんです。

 

 

ニート層に関して申しますと、なぜ彼らが健全な職業意識、就労意識が育っていないかというと、

社会の中で働くということに関して、手本となるような、憧れとなるような仕事人が周囲にいなかった

仕事に対して、やりがいや生きがいをもって取り組んでいる大人がいなかったということがあげられ

ます。

残業で遅く疲れ果て、グチをこぼし、休日も接待ゴルフでいない会社員の父親に育てられ、「絶対に

会社員にだけはならない!」と言った青年もいました。

 

 

私が訪問支援をする場合というのは、どーしても自室や家から出られないとか、頑固に意地をはっ

ている(笑)場合だけです。 “どーしても”のみです。

しかし、この“どーしても”が当協会の場合は、前回にもお伝えしていますように、意外(?)に少ない

んです。

 

 

たとえ長期のひきこもりの場合でも、訪問まで至らずに、本人が動き出します。

もちろんそれは、やることをやればの話です。

 

 

では何をやるのかということですが、

それは家族の当事者本人への真の寄り添いです。

うわべだけのまやかしの寄り添いではなく、誠の真の寄り添いです。

それが何かは、是非〈たらちねサポート〉https://www.interbrain.co.jp/topics/ へ参加してみてくだ

さい。

 

 

前回ご紹介した調査結果で、ひきこもり経験者、その家族の相談スタッフの対応を期待している理由

として、「専門性や資格よりも、ひきこもりのことを理解し真剣に取り組んでくれる人を相談相手として

望んでいることを示している」とありました。

これについても私は、ひきこもり長期化の一因であると述べました。

その理由をお話ししましょう。

 

 

何でも経験者が一番の理解者であるというのは、うなづけると思います。

確かにそうです。

しかし、こと“ひきこもり支援者、問題解決者に経験したことだけで適正か?”となるとちょっと

違ってくるんです。

精神科医の斎藤環氏がやはり、「経験者が向いているとは限らない」といった見解をお持ちである

ことは、前々回https://www.interbrain.co.jp/blog/2009/03/post-88.php ご紹介しました。

 

 

私は、別の理由で同じ意見をもっています。

どういう理由かといいますと、

ひきこもりになる青少年たちは、あらゆる事象をとらえる時の選択肢が非常に限定され、偏っている

のです。自身の経験への意味づけに多様性がないです。それは、親ごさんも同じです。

だからこそ、傷つき、そして、ひきこもるという行動しか選択できなかったのです。

こちらのブログhttp://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/03/post-2a61.htmlも参考にして

みてください。

 

 

ですから、ひきこもりを経験したからとか、わが子のひきこもりを経験したからとはいっても、必ずしも

相談者、支援者に適性とは言い難いのです。

 

 

不登校、ひきこもりの問題解決の際に大切なことは、一般的解答ではなく、あくまでも特定解を見い

だすということです。

特定解というのは、「この子にとっては」という視点から導きだされるものです。

一人一人資質も、家族背景も、成育歴も違います。

経験者であっても、それは「自分の場合はそうだった」に過ぎません。

自分がそうだったから、他もそう」ではないのです。

 

 

よく、勉強熱心な親ごさんが、いろんな関連書を読み「結局どうすればいいか分からない」と判断に

困ったり、当事者が書いた本を読み「自分には参考にならない」という感想をもらす当事者たちは、

誰にでも当てはまるような一般解を期待するから分からなくなるんです。

特定解を導き出すというところになると、自身の経験だけでは追いつかない部分があるのです。

 

 

こういったところからも見えてくる問題は、「ひきこもり支援に何が必要か?」といったところが

不鮮明なまま、様ざまな論議がされたり、思いつき支援策が講じられていることです。

安易な訪問支援が及ぼす弊害はないのか、訪問せざるを得ない場合のその目的は?などにも関連

することですので、次回までこのテーマに言及しようと思います。

 

 

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