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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ ニート: 2010年10月
親の意識改革
昨年春から続けてきたひきこもり無償支援活動「たらちねサポート」
福岡、北九州、熊本の3エリアでスタートしましたが、現在は福岡、熊本で開催しています。
北九州は、かなり長期の事例が多かったのですが、参加者が継続しないこともあり中止しています。
熊本は、メディアの掲載状況がよく、毎回必ず新規の参加者があり、少しずつ定着できればと願って
います。(各社の皆さまありがとうございます)
福岡は、メディアの掲載がなかなか出来ず、口コミやサイトからの参加に限られてしまっています。
(地元メディアの方、ご協力お願いします)
この催しは、一般的な当事者家族会と違い、ひきこもりや不登校への理解を深め、長期化を防ぐため
の学習の時間や、参加者同士の交流会の時間で構成されていますが、一度の参加で終わる方も
少なくないのです。
民間の専門機関が主催しているものですので、具体的な手立てを毎回提供しているのですが、毎回
継続して参加されている方に、一度で終わる方の何に応えきれていないと思われるかを尋ねてみ
たことがあります。
その中で、印象深かったのが、「この会では、私たち親は、宿題を投げかけられていると思います。
これまでは悩める問題だと認識していましたが、これは宿題です。きっと、インスタントなマニュアル
的なものを期待してきた親御さんが一度で終わるんだと思います」というご意見でした。
「なるほどなぁ」と思いました。
当協会の支援法は、方法論以上に現状に向き合う姿勢・態度を重要視しています。
単に復学させたり、仕事に就かせたりすることを目的としていないからです。
小学生の不登校から、40代のひきこもりまで支援している経験から、安易な対処法では、より深刻
な事態を後年招くことを見てきているからなのです。
以前にも、当協会を知ってから、実際に相談に来られるまでに数年を要した親御さんから「ここへ
来るには、親としてよほどの覚悟がないと行けないと思って、数年かかりました」と言われたことが
あります。
サイトの中の記事を読み、そう感じられたそうです。
私自身、最初に「腹ククリが必要ですよ」とよくご相談者に申し上げています。
子どもより先に自分が動くことが腑に落ちない親御さんが、一度の見学で終わられるのでしょうか。
こちらが宿題という表現を用いたわけではないのですが、参加者の方が宿題という意識になられた
ことは、大きな気づきです。
「困ったなぁ、どうしよう?」というところから、学んだことを家庭へ持ち帰って、考え、実践し、答を
見い出していくという意識へ変化していくことが、解決への道を開きます。
宿題を解くためには、親御さん自身が、自分の生い立ちから振り返らなければなりません。
なぜ、わが子にそのような関わり方しか出来なかったかその意味を知るためには、必要な工程なの
です。
子育てにおいては、親の自己愛の問題が大きく反映されます。
親御さん自身が、自分が育てられた過程で健全な自己愛が育っていないと、子どもにかける期待で
それを満たそうとはかったり、親密な関わりがなかったために、わが子への接し方が分からないで
いるといったケースがあります。
自分自身を知ることで、わが子の抱えているものに気づけるヒントを得られます。
また、こういう気づきを得られた親御さんもいました。
「子どもをどうかしようではなく、親自身の問題、責任と受け止めた方が、結果的には楽になれる。
自分が動けばいいから」
この親御さんは、それまで色々な所へ相談に行っても、結局「信じて見守りましょう」で、何らの
進展も得られぬまま、時間だけが経っていったそうで、「親から先ず動くことが先決だということに、
初めて気づかされた」とおっしゃっていました。
「困った子だぁ」ではなく、ある問題を抱え困っている(苦悩している)子どもと認識しましょう。
だから、親が困っていることではなく、わが子が困っていることを一緒に解決してあげることが、親御
さんの行うことです。
私がよく例えるのは、ゆで玉子です。
水に入れたままで、いくら待ってもゆで玉子にはなりませんよね。
水を温めお湯にしない限り、ゆで玉子にはなりません。
見守りの状態が水に入れたままの状態です。
子どもを問題視し、子どもを何とかしようという働きかけは、玉子に直火をあてるようなものです。
いずれも、おいしいゆで玉子になりません。
現状を改善するためには、親御さんがホットになって動き出すしかないのです。
インスタントのマニュアルを期待する親御さんは、習得していくという認識も薄いようです。
すぐにどうにかしてほしいのでしょう。
月に一回(無料なので)の行事ですが、回を重ねている親御さんは、学びが深まり、意識変革が確実
に進んでいます。
交流会の席では笑顔や笑い声さえ出て、当事者同士でこその本音の意見交換、和やかな充実した
時間を得られています。
地縁や血縁のつながりが希薄化している昨今、共有の問題縁によって支えあえる環境を提供して
いければと考えています。
ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/09/post-2.php
当事者の青少年向けのブログはこちらです。
アダルトチルドレンからの回復http://forum-hokushin.weblogs.jp/
お申し込みはいますぐこちら!
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
ひと育て家庭ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/course/cat66/
家族援護士養成講座
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/
【毎週月曜日無料相談会】
大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/
【熊本出張相談会】
10月26日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター
10月27日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館
NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年10月24日 07:41
わが子への引け目
わが子の今の状況に、自分たちの関わり方が大きく影響を与えてしまったという自覚、反省心が強い
親御さんほど、現状改善のために必要なことでも、子どもに強く促せないことが多く有ります。
いわゆる引け目を感じているのです。
そもそも自分たちが適切な関わり、対応ができず、今の不安を与えてしまったのに、その不安に負け
ないよう、勇気を出して前へ進みなさいといったことを強く言えないのです。
罪責感といいましょうか。
心情的には分からなくもありません。
しかしです。
今、何をすべきか、より優先させるべきかを考えてみてください。
目的は、現状の改善、問題の解決です。
反省心が強い場合、あらかた後悔にいきついてしまいます。
多くが悔やんでしまっていますので、嘆き、煩悶しています。
これでは、当然わが子に毅然とした態度で向き合うことができません。
ですから、反省に留めておくということです。
「反省」は、「こうしたら、こうなった」という原因と結果の再検討ですから、意思のはたらきです。
しかし「後悔」は、ただの感情です。
感情の処理は、とかくその場しのぎの対処法を取りやすいものです。
後悔は罪悪感を招きやすく、贖うという発想に至ります。そうすると、罪滅ぼし的に、わが子の要求を
無条件に聞き入れる(自己犠牲)といった対応を取りがちです。
そのことがかえって、現状をいたずらに長期化させ、事態を深刻化させてしまいます。
そもそも、その場その場の自己の感情の処理を優先させてしまうような関わりを、これまでわが子に
対してしていなかったを振り返ってみてください。
自分が不安になるのがいやで、子どもが様ざまなことに挑戦させることを阻んだり、夫婦間のことで
のいらだちを子どもにぶつけたり、愚痴をこぼしたり、自分の思うように子どもが動かないことでの
もどかしさを感情的にぶつけたり、その都度、現状の改善よりも気分の慰めを優先させていなかった
でしょうか。
「反省」は、過去から学び、気づきを深化(進化)させ、現状改善に大きく寄与します。
現状の改善、問題の解決のためには、主体的に責任を負っていくことを感情処理より優先させなけ
ればなりません。
その際、「責任をもつ」というように考えてください。
後悔からの罪悪感を抱いてしまうと、「責任を取らされた(罰があたった)」と感じ気分がなえてしまい
ます。
自ら責任をもつというのは、そのことにおいて解決のための主導権を握るということです。
過去の罪の償い、ましてや贖いではなく、親としての責任をもって、わが子が抱えている問題の解決、
現状の改善に主体的に取り組まなければなりません。
ですが、「これまでを振り返ると、どうすることがいいのか自分の判断に自信をもてない」という言葉
が返ってくるようです。
子どもの不登校やひきこもりによって、自尊心をなし崩しにされた親御さんの偽りのない本音です。
だからこそ、後悔ではなく反省、猛省が必要なのです。
適切な判断、意思決定、適確な対応ができるために、過去から学び、気づきを深めていくことが求め
られます。
もちろん、自分だけの考えにならぬよう、理解を深めていくために他者からも学び、同じ轍を踏まない
ようにしていかなければなりません。
わが子の親としての大任からは、一生降りることはできないのですから。
ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉事業
https://www.interbrain.co.jp/topics/2010/09/post-2.php
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ひと育て家庭ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/course/cat66/
家族援護士養成講座
https://www.interbrain.co.jp/course/category/family-aid/
【毎週月曜日無料相談会】
大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/
【熊本出張相談会】
10月13日 (要予約 0120-870-996)
熊本市総合保健福祉センター
10月14日 (要予約 0120-870-996)
和水町中央公民館
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年10月10日 10:51
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