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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ ひきこもり 25ページ目
親が変われば子は変わる?
「先ず親が変わらなければ」という言葉は、よく聞かれますが、いささか言い古されたきらいがあり
ます。こういった言葉が出ていても、「変わろうとしているのだろうか?」と首をかしげたくなることは、
決して少なくありません。恐らく、「変わらなければ」とは言っても、何をどう変えればいいのかが、
全く分かっていないのだと思います。中には、色々な相談窓口へ行ったり、講演や研修を受けた
だけで、変わったような気になっている方も多いようです。耳学問が一種のトランキライザー(精神
安定剤)になっているケースです。
当事者家族の集まりなどで、一生懸命他者に「親が変わらなければ」と勧めている方を拝見したり
する場合がありますが、そういう人にかぎって、10年近くもわが子の問題解決は出来ていなかった
りがあります。
どう変わっていけばよいのかと言いますと、わが子へ気づきを与えられる変化が必要だということ
です。当人に気づきがなければ、親がどう変わろうと子は変わりません。
わが子に気づきを与えるためには、先ず「親自身の問題として受け止めてくれるようになった」と
感じてもらえることが必要です。
「学校の責任」「先生が悪い」「親がダメだと思っている世間の偏見が悪い」「格差社会が悪い」など
と言っている内は、何も変わりません。
なぜ学校へ行かないのか、なぜ働かないのかとかいった理由が分かり難いだけに、とかく原因分析
をしてしまいがちですが、同時に「こうなってほしい」といった未来像へ向けた解決志向の視点が
大切です。そのために、どういう状況になったら解決したと見なされるのかを明確にする必要があり
ます。
単に学校に戻ったり、働き出したりが解決ではないことは、これまでにもお話しております。
不登校、ひきこもりが無くなったら全て問題はなくなるのかを考えてみられたらいいです。
解決志向は、今何が出来て、何が出来ないでいるのかを明瞭にしていきます。
できないでいることをできるようにしていくことを実行していかなければなりません。
また、うまくいかなかったやり方を何度も繰り返さないことです。意外にこれが多いものです。
状態の改善は望んでいても、そのために自身の方針を変えることには抵抗を感じるのです。
それがたとえ誤っていも。
「生きかたの見直し」これが、「親が変われば子は変わる」の真意です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月 4日 08:53
よりそい
先日のある相談者の話。
「親があれこれ心配して、色んな施設を本人に紹介してもなかなか自分から行こうとしない」
何度も何度もこういったことを繰り返し、疲弊しているご様子がよくうかがえました。
しかし、これは当たり前のことです。
「病院に行こう」「カウンセリングを受けてみない?」「合宿に参加してみない?」
なぜこれでは本人達が動かないと思いますか?
よりそいが全くないからです。
本人達の状況に対する理解がないからです。
親は、一応の促しをしたことで、親としてやることはやったという安心感を得ようとしてしまいがちです。
その結果がどうあれ、何もしていないわけではないのだと。あとは本人の意識だからと。
自分の状況が分からず、知らされた施設がどういう場所かも知らず、カウンセリングなど受けた経験
もない子に何を判断させようとしているのでしょう。
本人にとって、何が問題で、何が必要で、どこにそれがあるのかを明確に示せなければ、判断の
しようがありません。
よりそうためには、相手の立場に立ってみる、相手の身になってみるという姿勢が必要です。
自分がどういう促しをされたら動きたい気持ちになるのかを考えてみましょう。
最初の相談の席にしゃにむに本人を連れてきたがる親御さんも少なくないです。
「子どもは連れてこれないんですがよろしいでしょうか?」
これもまた、よりそいに欠けています。
親を横にして何を話させようと考えているのでしょう。また、わが子を横にして、全て聞かせよう
とでも考えておられるのでしょうか。
連れてこれなくていいんです。連れて来ない方がいいんです。
よりそえばその理由はわかるはずです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年8月 1日 21:28
何度も同じことの繰り返し
ひきこもりという現象は、毎日同じことを繰り返していると言えます。
目が覚め、食事をとりその日を漫然と過ごす。そこに何かの変化をつけることもなく、家族もまた、
その光景があたりまえのようにその日を終える。
「いつになったら動き出すの?」
「そのうち動くよ」
「いつもそう言うじゃない。なぜ動かないの?」
「自分なんか受け入れてもらえないよ」
「またそれを言うの」
「・・・・・」
これは、変化が起こること、変化をおこすことへの怖れです。
親も子も、変化することで何か新たなものが生じてしまうことが怖いのです。
変化に対応できないという課題を親も子も抱えています。
変化に対応できるためには、柔軟さが必要です。硬直化されたコミュニケーションの中でバランスを
保っていた親子は、柔軟な思考を欠き、たとえ状況が改善される可能性が見える変化に対しても、
それを拒もうとします。 一旦固定化されてしまえば、それが苦悩の源泉であっても、安定が崩れる
かのような錯覚に陥るのです。
柔軟な思考にするためには、囚われをはずすということです。
人は認識を深め、気づきのレベルを高めることで、世界観が広がります。
自己の認識にないものは、存在自体がないのです。
人はよほどの自分育てがない限り、親の世界観以上の視野をもてません。
閉塞的環境の住人となった不登校、ひきこもり、ニートの家庭は、先ず親が価値観の大転換と
いった変化への挑戦をしていかなければならないのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月31日 07:47
質問で解決が決まる
昨日は、家庭教育無料講座でした。
『不登校・ひきもり全て答えます』と題して、参加者の方の質問に答える形式を取りました。
事前に配られた質問用紙に匿名で自由に書いていただきましたが、質問をしてもらうという手法は、
実は問題が見えているかどうかを確認できる有効な手法なのです。私はかねてより、講演や講座
の後、出来るだけ質問をしてもらうようにしています。私自身が、質問をしてもらうことで、発見でき
ることが少なくないからです。時に「こんなに具体的に質問に答える講師はあまりいませんでした」
と聴講者に言われることもありますが、私は話す内容を用意した講演よりも、その場で出た質問に
答える方がかえってやり易いんです。事例でお答えできますしね。
昨日お話した中でひとつご紹介しましょう。
「仕事が長続きせず困っています。(30歳)」「就職しないで家にずっといます(27歳)」
こういった質問の際、「どうしたらいいですか?」と聞かれます。「どうしたら」つまり解決法を
真っ先に尋ねられます。ここで大切なことは、解決法、方法論は、先ず何が問題かを明確にしてか
ら出てくるものだということです。解決すべきより優先順位の高い問題は何かということです。
また、悩みは必ず、不快や苦痛を伴いますので、周囲としてもなんとかすぐにでもその苦痛を取り
除いてあげたいと自然に思うものです。手っ取り早くやれる方法(解決法)が、話を聞いてあげること
です。一人で心に溜め込んでおくと苦しいですから、ただ黙って聞いてもらえるだけでもそれなりの
効果は確かにあります。しかしこれは、解決法というよりも対処法です。その場限りのもっというと
その場しのぎの苦肉の策です。
この聞いてあげるとゆっくり休ませてあげるが相まって、長期化してしまうことが実は多いのです。
精神科医の西城有朋氏は、自身の著書の中で〈ダメな精神科医の見極め方〉の一つに
二言目には「とにかく休め」を言う医者と述べています。もちろん、患者の状況にもよりますが、
不登校やひきこもりの相談を受けている様ざまな場所でも、この言葉はよく聞かされているようです。
さんざん悩みを聞いてもらって、「もう話すことも無くなった」と聞いてもらうことすら必要でなくなり、
ただ黙って休養だけ続けている例も少なくありません。
聞いてあげたら、返してあげましょう。その悩みの解決法を返してあげるのです。その時に大切な
ことが先に述べたように、解決すべき問題は何かを明確にするということです。
例えば、不登校の問題は何ですか? 「学校へ登校していないこと」 はい、ハズレです。
ひきこもり、ニートの問題は? 「働かず、社会生活をしていないこと」 はい、またハズレです。
この答えでは、せいぜい説教するか、勘当するか、本人のやる気をただ待つかの対処法になって
しまいます。登校しないとか、働かないが問題ではなく、何かができなくなっていて、登校できず、
働けないのです。この何が出来なくなってしまっているのかを知ることが最優先の課題なのです。
例えば、自宅の中ですら行動が制限され、行きたい部屋へいけない状態の子が外出などできます
か? 人間関係を構築することが出来ない者が働けますか? 面接の場の緊張に耐えられない青年
が就職できますか?
わが子が何が出来ないでいるのかを把握していない状態で、「学校行けー!」「働けー!」は新たな
傷を与え、事態をより深刻化させるだけです。それはご家族も望んでいないはずです。
周囲が当事者に手を貸すべきことは、悩み、不安への共感と共に、問題の解決です。
問題の解決のためには、
①問題は何かを把握する ②具体的解決法を知る ③解決法の実行を妨げる障害要因の排除
が要となります。
①と②は、自分で分からなければ専門家に委ねることです。特に②は解決実績のある実践家で
ないと分かりません。
③は、例えば理解、協力の姿勢の無い同居家族などです。そういった場合は、協力者は多ければ
多いほどよいですから、親戚の方とか当事者のことを小さい時から知っている近所のオジチャン、
オバチャンでもかまいません。協力者に素直に頼みましょう。
ここでかねての生きかた、人間関係が問われるのです。わが家の有事にサポーター(協力者)も
得られないような生きかたは改めましょう。世間体を気にしなければならないような風通しの悪い
家庭は、既に呼吸不全を起こしています。
解決すべき問題が解決されてこそ、学校にも戻れるし、社会へも入っていけるのです。
質問の内容で問題認識のボタンの掛け違いが露呈されます。最初のボタンがずれていたら、
後の対策は総崩れになるです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月28日 20:00
家族の絆
日々の支援活動の中で、最もうれしいことは、家族が本来の状態に戻り、絆の結び直しがはかられ、
笑顔が戻ることです。家族の蘇生力といったものを目の当たりにします。
家族は、連綿と受け継いできた未完の欲求、未解決の不安や感情を他の家族との人間関係の中で
満たそうとします。そのことが多くの過った信念、秘密、歪んだ情念を生み、家族の調和を乱します。
支配と隷属といった破壊的均衡を作り出し、固定化し、変化を拒む家庭環境が成立します。
https://www.interbrain.co.jp/blog/2008/07/post-28.php「家庭に何を求めていたのだろう」
不登校やひきこもりといった家族病理の症状を、個人の問題としか受け止められず、責任を回避する
家庭では、子どもたちは、暴力や破壊で親たちに訴えます。
しかし、信頼関係が完全に失われているわけではありません。
子どもたちは、安心を求め危険を冒します。自身の人生を葬り、親の使命を背負うといった危険を
冒すのです。背負いきれなくなった時、反逆または許しを請う意味で自分の世界に閉じこもります。
現実から目をそらさずに受容できた家庭では、本音のぶつかりあいの後、それぞれが家族の安寧を
願っていたことに気づくことができ、分かり合い、ねじれた絆がほころび、心が解け合ってゆきます。
分かり合えず傷つけあった時期もあります。でもそれは、互いの痛みを感じあう機会でもあるのです。
その上で親子、兄弟姉妹が一つになって眼前の問題に取り組む時、家族の蘇生力が発動します。
それは凛とした潔さ、清々しささえ感じます。支援者として胸が熱くなる瞬間です。
傷つくことを恐れずにわが子に向き合ってください。
防衛は、現実を見失うといった大きな代償をはらうのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月25日 19:46
めぐりあわせ
東京都八王子市の書店で女性の店員と客が刃物で襲われた無差別殺傷事件が起こりました。
容疑者は警視庁の調べに「最近あちこちで通り魔事件が起きており、刃物なら簡単に殺せると
思った」と供述しているそうです。
茨城県土浦市で3月、8人が包丁で刺されて死傷し、6月8日には東京・秋葉原で17人がナイフ
で刺されるなどの事件がありましたが、こういった通り魔事件を見ていますと、「なぜこの人が、
そこで被害にあってしまうのか」と悲嘆に暮れます。
「他でもないなぜその人でなければならなかったのか」
秋葉原の事件の容疑者も今回の容疑者も共に「誰でもよかった」と供述しています。
誰でもよかった中で、なぜその人だったのかです。
これが「めぐりあわせ」というものでしょう。
いじめや不登校、ひきこもり、ニートなど、親御さんは「なぜこの子なのだろう」「なぜわが家で」
という難問にぶつかります。もちろん、子どもたちは「なぜ自分が・・・」という思いです。
こういった苦痛をSpiritual Pain(存在の痛み)と申します。
自己の存在と意味の消失から生じる苦痛です。
めぐりあわせと存在の痛みはリンクしています。
不登校やひきこもりのきっかけになっているものに、いじめや転校、教師や友人とのトラブル、家族の
病気などがあります。もちろんこれらは、単なるきっかけにしか過ぎず、本質的な原因は他にあります。
しかし、最後の引き金になったのは確かです。
見事なまでに負のめぐりあわせの憂き目に会っています。「なぜその時期に転校になるのか」「あの人
とさえ出会わなければ」など、天の計らいか、いたずらかと思ってしまいます。
他でもないわが子がなぜひきこもったのか? 不登校になったのか?をじっくり考えてみましょう。
まさにわが子に起こったということで、自ずとそのルーツに立ち返らざるを得ません。
二人の男女がめぐりあわせにより夫婦となり、この子が産まれ落ちました。
農耕社会では、豊作を願い、自力の及ばぬ天候のめぐりを慎み、敬い、感謝をもって天にぬかずき
祈りました。子育ても同じです。
わが子の健康と幸福のためにも良きめぐりあわせに会うように、慎みをもって祈る習慣をもちましょう。
めぐりあわせを良くする秘訣は、わが子の心に自尊感情、自己信頼感、感謝の心を育てることです。
それらが育つことで、人生を大切に生きる姿勢が身につきます。自他の生命を粗末にしない生きかた
ができるようになるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月24日 19:15
私はあなたの子どもです
夫婦がやがて親になる。わが子が誕生し、夫、妻の役割に父親、母親の役割が増える。
親になることよりも、親であることは難しいものです。
子どもが大人に成っていくと共に、夫婦も子育てを通して両親に成っていくのです。わが子から親とし
ての自覚を促されていき、親であることができるようになっていきます。
不登校、ひきこもり、ニートのご相談者は、多くが身を潜めて来訪されます。また、お身内が来られ、
「どこかへ相談に行くことを促しても、周囲の目を気にして動こうとしない」といったことも聞かれます。
ご両親のお気持ちはよく分かります。実際に知人から子どもへの関わり方を非難されたり、相談窓口
で子育てに関して叱責されたりした経験をもたれた方の話を聞くことも少なくありません。
私がよくご相談者にお伝えするのは、「これまでよりも今」ということです。
これまでのわが子への関わり方を嘆くのではなく、大切なことは今どうするかなのです。わが子が
不登校やひきこもりになった時にどういう姿勢、態度でのぞむかということです。
実際に子どもたちからよく聞かれるのは、自分が不登校したり、ひきこもった時の両親の対応ぶり
です。
狼狽したり、激情したり、黙殺したりがあれば、子どもたちは依るべき頼りを失い、絶望の淵に沈みま
す。それが新たなトラウマともなります。子どもたちは、自分を理解してほしい、信頼し、受け止めて
ほしいと願っています。
有事の時の身の処し方にこそ親としての真価が問われるのです。
お父さん、お母さん、無責任な周囲の批判の声をはね返す勇気をもってください。
今わが子に何が出来るかを考える事が大切です。これまでに悔いがあればあるほど、自身をいさめ、
やり直す潔さが必要です。
「私はあなたの子どもです」というわが子の声を忘れてはなりません。
この子の親であり続けるために。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月18日 18:54
家庭に何を求めていたのだろう
わが子との関係を考える時有効な手立てとして、自分自身が「家庭」に何を求めていたのかを考えて
みることがあります。
私たちは、親、兄弟、家族との人間関係の中で満たされなかったものを、他の人間関係の中で満たそ
うとします。親との関わりの中で得られなかったものを心の奥へしまい込んだまま、それに気づかず、
無意識のうちに他者との間柄でそれを埋め合わせようとします。
親から十分に得られなかったものを配偶者から得ようとしてしまう妻(夫)や、自分の親との間で得られ
なかったものをわが子との関係で補おうとする親などです。
不登校やひきこもり、ニートといった状態のわが子の問題解決をはかる時、自分自身がどんな家庭
を築き上げようとしていたかを考えてみてください。知らず知らずの内に、自分が子どもだった時に
「家庭」に望み叶わなかったことを求め、理想としていたのではないでしょうか。
子どもができる前、夫婦二人の時は、それぞれ両親の人間関係を見て育ち、それざれの結婚観に
基づいて夫婦関係をもっていたと思います。
これらによって、家庭が営まれ、まさに今わが子が学校に行けず、ひきこもっています。
両親それぞれが、「家庭」に求めていたものを振り返り思い返すことで、わが子に与えてしまった
心の負担に気づくことができます。
子どもたちは、親の求め(期待)に敏感です。それは、生れ落ちたこの家庭で愛され生き残っていく
ために必要なことだからです。ですから必要以上にそれに応えようとします。しかしそのことは、
未成熟な子どもの心に大きな負荷を与え、深い傷痕を残し、無力化させます。
期待が大きければ大きいほど、期待に応えた時のみ賞賛を与える「条件つきの愛情」になって
しまい易く、そうなると子どもは、親の期待に応えられない自分を無価値な人間とみなしてしまい
ます。自分の存在が無価値なものとなることは、誰にとっても恐怖です。
妻としての価値、嫁としての価値、母親としての価値、父親(一家の主)としての価値などを揺るが
す出来事が大人である父親、母親にとっても恐怖なように、なおさら子どもにとっては自己存在の
消滅に匹敵するほどの戦慄を覚えることなのです。
「なぜ登校させようとしているのか?」「なぜ働かせようとしているのか?」を考える時、今わが家の
問題は何かを考えてみてください。
「そもそも自分は両親とどういう親子関係であったのか」「どういう家庭を築きたかったのか」
「わが子に求めていたものは、わが子から得られるものであったのか」を。
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7月27日(日)13時30分~16時30分
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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)
詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/
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熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)
八代市厚生会館 7月31日 (要予約 0120-870-996)
相談料3千円
NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月17日 20:41
お父さん、お母さん「元気ですかー!」
毎日のカウンセリングの場で、不登校やひきこもりの青年たちは色々な話を聞かせてくれます。
私もかねては父親業をやっておりますので、わが子から聞かされている気持ちになり、時々涙が
出そうになったりもします。もちろん絶対に泣きはしませんが(笑)。
家で暴言をはいたり、物を壊したり、中には暴力が出ている場合もありますが、意外に本音では、
自分をたしなめてほしいと思っていたりするものです。
ある青年が言いました。「お父さんから怒られるのを待っている自分がいます」と。
この青年も時おり壁に穴をあけたりしている青年です。
四苦八苦の一つに「求不得苦(ぐふとっく)」というものがあります。これは「求めて得られざる苦悩」
です。私たちの行動は、全て何かの欲求につき動かされたものです。そしてその欲求が満たされな
かった時に嘆きや怒りなどの感情が起こります。
ですから、子どもたちが怒りの情動をあらわした時には、何を求め得られなかったのかを考えてみて
ください。
こういう事例も少なくありません。
社会の中で生きていくことに希望をもてずに、自暴自棄になり荒れているケースです。
こういった場合、昨今は決まって「格差社会」が原因といった論調が出てまいりますが、青年たちから
の声を聞いておりますと、そういったことではなくもっと身近な、肌で感じる間近なところに原因が隠れ
ているようなのです。
何かと申しますと、「お父さんの疲れた姿を見ていると希望が見えない」「お母さんのグチを聞いてると
何が幸せかって悩んでしまう」というものがけっこう聞かれるんです。
生きていることを楽しんでいない親の姿、無目的にしか見えないその生き方を見ていて、将来に希望
をもてなくなってしまっているのです。
そう言われると「何を言ってるんだ、オマエたちのためにどれだけ頑張ってきたと思っているんだ」との
親御さんたちの声が聞こえそうです。母親のグチでよく聞かれるのが、「お母さんは子どものためだけ
に何でも我慢してきたのよ」というものです。しかし、この献身は実はわが子のためにはあまりならない
ようです。自己犠牲的な生きかたをする母親を子どもたちは望んではいません。自分を生きてほしい
んです。自分もそう生きたいから、見本を親に示してほしいんです。
子どもたちは、両親の笑顔を見たがっています。両親のイキイキした幸せそうな表情を期待していま
す。
両親の笑顔から、元気と安心を得たいと望んでいます。
残業や接待で疲れ果てている会社員の父親を見て育ち「会社員にだけはなりたくない」と言っていた
ニートの青年もいました。「趣味があるじゃなし、仕事に生きがいをもってるじゃなし。何が楽しくて親父
は生きているんだろう」と言ったひきこもりの青年がいました。
私たち親は、「真の豊かさとは何か?」ということを真剣に考え、子どもたちに伝えていかなければな
らないようです。私たちがイキイキと生きていれば、子どもたちに生命の尊さ、そしてその生命を自分
らしく活かしていくことを教えてあげられる気がします。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月16日 20:00 | コメント(1)
ニート・ひきこもりエンパワー教室
トップページでもお知らせしておりますが、いよいよ『ニート・ひきこもりエンパワー教室』を開講します。
この教室は、国や地方行政が取り組んでいるニート対策、また、民間NPO団体などが取り組んで
いるものと大きく違う点があります。もちろん同様のものであればわざわざ開講する意味がありま
せん。
何が違うのか? それは、徹頭徹尾ニート・ひきこもり当事者の目線、状況に合わせたカリ
キュラムということです。
先ず、「教室に通うどころじゃない。外出さえ出来ません」という状態からの支援体制があります。
これまで、合宿生活をしながら社会参加への準備をしていく各種施設への参加を希望しながら、
当事者がそこまでの状態にないご家庭は、結局は「いつかその日が来たら・・・」と口惜しい気持
ちであてのないその日を待っておられたことと思います。
この教室では、そういった状態にあるご家庭のフォローアップから行います。10数年の支援実績
から当協会の最も得意とするところです。
次に、産業カウンセラーによるキャリアコンサルティングですが、学歴や就労経験のある者を対
象にした一般のキャリアコンサルティングではなく、ニート・ひきこもりの青年たちの支援実績から
のまさに彼らに必要なノウハウを提供するコンサルティングです。上級家族援護士として当協会
で長期ひきこもりの青年を社会参加させてきた実績のある講師が指導していきます。
そして、教室参加者は全て、これまで長い長いトンネルを抜けてきて、これから社会に向けて大き
く飛び立とうとしている仲間たちです。今やインターネット、ブログなどパソコンの利用は様ざまな
分野で行われております。事務系の職種のみならず、パソコン操作の習得は必須の課題となっ
ています。ここでは、プロの検定講師により資格取得までを指導していきます。
これまでは、会員家庭のみに提供していた支援メソッドを一般の青少年へも公開し、より多くの
当事者青年たちへの後押しができればとスタッフ一同はりきっています。
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熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)
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相談料3千円
NPO法人地球家族エコロジー協会
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年7月14日 19:44