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解決支援者の現場日記 : 旧ブログ ひきこもり 20ページ目

出したら終わり?

ひきこもりやニートの問題は、とかく社会に参加した時点で終了したかに思われがちですが、実は、

それからが始まりです。

社会から離れていた期間が長ければ長いほど、社会に適応していくために多くの時間とエネルギー

が必要となってきます。

 

いざ社会生活が始まると想定外のことが毎日のように起こります。

一般的に、支援する側は、当事者本人の過去の傷つきを癒すことに重点がかかります。

時間で解決したり、「信じているから頑張りなさい」といった精神論的な応援で、その痛みを癒そうとし

ます。それももちろん必要です。

しかし、それよりも、再びストレス要因となる出来事に遭遇した際、同じ傷として抱え込まないですむ

ための技術を身につけることがより大切なのです

 

「技術」といっても、要はより良い習慣づくりです。良い日課、より良い生き方の姿勢・態度をもつと

いうことです。

 

一つ紹介しますと、「自己判断・自己決定・自己責任」の習慣をもつことです。

多くのひきこもり、不登校の青少年たちは、これまでに主体的に物事を判断するということをやって

きてないことが少なくないようです。中には、それを親から許されなかったという場合もあります。

 

そのために、周囲に対して過度に依存的になり、他罰的な姿勢になっています。

周囲が決定したことに従って生きていくという姿勢がみについており、中には、判断を要求される場面

で、反射的に思考を止めてしまうタイプの青年もいます。

 

自罰的な青年もいますが、それも、自虐的に自分を悪いと責め、落ち込ませているだけで、責任を

もって自分のやるべきことを実行していこうという主体的な態度は、そこにはありません。 

 

自由」と「責任」は互いがそろってこそ、主体性をおびてきます。

責任を負うことを避け、自由な生き方だけを得ようとすれば、逆に、ありのままの自分を拘束された

不自由極まりない生き方しか出来なくなってしまいます。

自らの後始末ができる人になるための習慣づくりが、ストレス耐性を強化するためのひとつの技術

でもあるのです

 

 

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誰の問題か

ひとつの家族の中で、ひきこもりなどの問題がおこった時に、「誰の問題なのか」つまり「当事者は、

誰なのか」ということが大切な視点となってきます。

 

家族療法などでは、IP(Identified Patient)という言葉があります。『患者と見なされている人』と

いった意味あいで使用されています。

一般的には、ひきこもりや不登校の子供たちが、まさに患者(?)とみなされてしまっているわけです

が、当室では、家族そのものがIPつまり、問題を発生させている当事者ととらえています。
 

 

ところが、その当事者は、親は「この子の問題」ととらえ、子供は、「親が悪い。親の問題」ととらえ、

つまり、双方が互いに自分以外の問題ととらえていることが多いのです。 

こうなると問題解決からますます遠ざかります。

 

自分自身の生き方、人生の中で生じているという認識に乏しく、互いが自分の人生の中に、不可抗力

的に他者の人生が入りこみ、被害を被ったという認識が強いようです。

ですから、親は「子が変わらなければ」と、子供は「親が変わらなければ」とそれぞれが、相手が変わ

らなければ、問題は改善しないと主張します

 

中には、「私たち親がカウンセリングを受けても、本人が動かなければどうにもなりませんし」と言う親

もいます。当然事態は長引き、より深刻化します。

主体性を欠いた相手まかせの依存的姿勢になっていることに気がつけないようです。

この共依存関係がひきこもり家庭の特徴とも言えます。
 

 

ひきこもりも不登校も当人が動けないことが前提です。だから当然家族が動くしかありません

それなのに「本人がいやがるから」と、現実認識を避けさせてしまうことが少なくありません。

親がどう動く事で、子供を動かしていくかに知恵をはたらかせなければなりません。

親もまた現実認識を避けてしまっていると言えます。

 

 

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受け入れることの困難さ

問題解決を考える時、先ずその問題を「受容」するということが大切になって参ります。 

受容」というのは、受け入れることと、引き受けることです。

つまり、目の前の現状をありのままに受け入れ、両目でしっかり見て、そらさないということです。

 

如実知見」という言葉があります。如実に知見する。先入観などを挿まず、深く“観る”。

観察洞察するということです。

そして、我が子を通した“自分自身の問題”として、自己の責任として引き受ける。

無益な犯人探しに時を費やすのではなく、互いが「問題解決の主体者は自分である」という意識を

しっかりともつということです

 

長期の引きこもりのご家族のご相談を受けておりますと、長期化する要因が見えて参ります。

大きな要因としては、子どもの問題を通して、家族の問題、自身の生き方の問題に行き当たるから

です。

 

夫婦の問題、嫁姑の問題、親自身の生い立ちの問題、親の立場を離れた個人としての生き方の問題

などに向き合うことへの恐れが、現状を「受容」することを阻んでしまいます。

 

それは、それぞれが穏やかな安寧な暮らしを望んでいるからでもあります。

その問題に向き合うことが、一時暮らしの中にゆらぎが起こることへの不安があるからです。

変化することへの怖れとも言えます。

 

しかし、ここで認識しておくことが必要なことがあります。それは、今まさに目の前にあるわが子の

不登校、引きこもり自体が、家族それぞれが、その穏やかで安らげる安寧な暮らしを求めた経過の

中で、生じた“ぬくもりの争奪戦”の爪痕だということです。

 

人は今がどうあれ、現状にしがみつき、変化していく状況に抵抗しようとします

問題に向き合うことでの一時のゆらぎは、まさに“一時”のことであり、親と子が互いに現状を「受容」

できるようになることで、共に求めた安寧な暮らしが実現できるのです。

 

 

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身近にあるひきこもり

 

今日は、私の会計事務所時代の税理士の先輩と話をする機会がありました。

数年ぶりの再会で懐かしい思い出話も聞けました。

そんな中、「顧問先にもひきこもりがいるんだよね」と話があり、あらためて、どこにもごく身近にこの

問題があることを実感しました。

 

かねて、ひきこもり当事者対象の講演会でなくても、必ずといっていいほど講演の後に話しかけてこ

られる方がいて、「ウチの近所に・・・」とか「私のオイが・・・」といった話が聞かれます。

それほど、日常的な生活のそばに“ひきこもり”という現象が起っているのです。

 

この先輩からも、不登校児童やひきこもり青年たちにいったい何をしていけばよいのか、何ができる

のかといった質問を受けました。

 

一般的には、<病院へ連れて行く=薬を飲ませる>といったことがイメージされているようですが、

何が問題であるのかが見えていない状態と言えます。

甘えを失くす?

やる気を出させる?

頭がおかしい?

それを治す薬でもあると言うのでしょうか。


精神科医の斉藤学氏はその著書の中で次のように述べています。

学校制度を支えている教師たちの中にも、学校に来ない子を見てあわてたり、障害児と決めつける

人がいて、そこに過剰な心理療法主義に冒されて、社会というものが見えなくなった精神科医や治療

者がそろうと、現在の登校拒否問題の図式が一応できあがります

・・・むしろ治療の必要のない子たちが入院させられ、向精神薬を服用させられ、病院でしか暮らせ

ない人たちになってしまうことの害の方が恐ろしい』(家族依存症)

 

この著書は、16年も前のものですが、この傾向はいまだに強いことは、私も日々の活動の中で常に

感じています。

もとより私は医者ではありませんので、相談者に病理性がうかがえた場合は、連携している病院

(精神科)にお願いしています。治療ルートにのせることで、事態の改善が見られ、社会参加できた方

もいるのは事実ですが、多くは治療を必要とする状態ではない子たち、青年たちです

 

では、何が彼らに必要なのかというと、それは訓練です。

社会へ健全な適応ができるようになるためのトレーニングです。

もちろんその時に大切なことが、かかえているトラウマの解放、昇華です。

 

不登校、ひきこもりの一要因にもなっているそれぞれのトラウマをそのままにして、生きていく力を

回復させることは困難です。

当事者たちに必要なことは、癒しではなく活かしなのです。

 

 

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環境・条件を整える

現在、私が定期的に訪問しているご家庭が二軒ほどあります。

もちろん最初の相談時には、ほとんどのご家庭が当事者の青年たちは動けない状態の中での

スタートなんですが、当協会の場合、ほとんどの青年たちが自分の意志で出てまいります。

 

それは、本人たちも好き好んでひきこもっていないということ。

できるものなら普通に過ごしたいと思っているから。

だから、動き出せる理由を与えてあげることで、自然動けるようになるのです

 

それでも動けない場合のみ、直接自宅への訪問をかけます。

でもその数は、圧倒的に少ないのです。

 

その中でよく「うちの子は頑固ですみません。」と恐縮される親御さんがおられます。

「親が言っても、どうにもなりません」と。

親御さんたちは、わが子の意思を直接的に変えようとしてしまっています。そして、それが出来ない

ことで悩んでいます。「何故学校へ行ってくれない。働いてくれない」と。

言っても聞いてくれない。だから結局何もしないで長期化していっています。

 

他人の意思を自分の思うように変えることは、原則無理なことです

人間の行動は、環境・条件によって、変わってくるものです。

特に人間関係における行動は、相手の姿勢・態度によって大きく変化します。

わが子をより良い方向へ促すためには、そちらへ導くための水路を作る必要があります。言わば、

条件づくりです。環境・条件を整えていくことで、しむけていくわけです。

そのためには、戦略・戦術と絶え間ない創意工夫が必要です。

「言ってもしませんから」これではあまりにも知恵が無さ過ぎる。

 

先ず親自身の言動と、姿勢・態度の見直しが必要です。説教で動かそうとしていないか。言行一致

しているか。

「愛情や真心こそ大切では?」という声もあります。しかし、知恵のない愛情は、目が曇り、子どもを

主体性や自立心を欠いた人間に育ててしまいます。もちろん、愛情のない知恵は、子どもから感情を

奪ってしまいます。愛情と知恵をもって、より良い状態にしていくために、環境・条件を整えていくこと

が、子どもに気づきと自覚を促し、成長させていけるのです。

 

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力強い青年たちの言葉

今日「ゆにわの会」を行いました。

今回はサプライズで、親御さま方に内緒で青年たちを招待しました。

5人の30代の男性たちです。

自分の親、そして他の親御さんたちの前で、それぞれの心もようを語ってくれました。

 

当協会に最初に訪れた時のこと。最大の緊張です。

自分の中でそれぞれに心の整理をし、勇気をふりしぼってやってきたこと。

カウンセリングに通いながら、少しずつ現れた心の変化。

家族への感謝、これからの目標。

 

初めての経験で、手元にメモを携えてきたものの、話す時になったら手元を見る余裕もなく、思う

ままに一所懸命話してくれました。

見事でした。

 

多数の親御さんの前で心の内を話すことはもちろんのこと、自分の親の前でというのは、かなりの

緊張だったと思うのですが、皆はっきりとした口調で、素直な気持ちを吐露してくれました。

終わって、それぞれの親子ががっちりと握手をして、互いをねぎらい、励ましあいました。

 

五人の青年たちは、皆それまでの苦悩のトンネルから脱し、互いが次のステップアップへ向かう、

友人、同士です。

親御さま方も、友人が横に並ぶわが子の姿にとてもうれしそうでした。

 

この青年たちも、決して短くない期間動けずにいました。

しかし、誰一人私は、自宅にまで訪問していません。

皆自分の意志で当協会を訪れたのです。

 

なぜそれができたと思いますか?

親御さんが動いたからです

わが子の状態を、しっかり理解しようと努めたからです。

理解していけば、親として何をすべきなのかが、見えてきます。

わが子の心の痛みの意味が見えてきます。

 

真摯に現実に向き合った親子は、必ず前へ歩めるようになるのです。

 

接客業のバイトをしている青年がいます

営業職を探している青年がいます

 

自分の心にかかっていたくもりを払いのけたら、本来の自分の可能性に気づけるんです

ひきこもりは病気だから医者しか治せない

10年もひきこもっていたら、もうあきらめるしかない

 

家族が現実から目をそらし、逃げていてはもうそれまでです

 

どれだけ多くの普通の子どもたちが、病人にしたてられてしまったことでしょう。

明日にでも脱することができる子が、飛び出す機会を奪われてしまっているでしょうか。

 

時折、当事者本人からのSOSがあります。

しかし、当協会までたどり着くことが出来ないケースは少なくありません。

なぜか。

両親の理解、協力が得られないからです

 

ただの甘え、ただのひきこもり。自分で動けば(働けば)いいだけのこと。

手助けするも何もない。

誰でも嫌なことを我慢して生きている。

我慢から逃げるやつは弱い人間だ

 

我慢に我慢を重ねて、もう我慢できなくなって倒れてしまったことに気づいてあげてください。

 

何ものかに挑戦するために必要な勇気は、理解者や応援者がいるからこそ出てくるものです。

青年たちは、それが親であるはずだということを疑っていなかったのですよ。

それに気づけていましたか?

  

 

 

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社会資源としていま私たちにこそできること Ⅳ

どういうことでも組織が大きくなっていくと、いいも悪いも影響力が出てきます。

そして、当然ながら組織の先導役の意思が組織の動きに反映していきます。 
 

ある家族会の機関紙にこういう表現がありました。

 

“引きこもりの七~八割に惹起・増幅する病理への抜本的対策”

提言として

引きこもりを形態としてとらえると「世間体」が悪く隠しそのことに因り、内在化させ深め、エンドレス

の悪循環に陥る。

身体で例えれば“肺炎”だよと病状と割り切り解釈すれば「世間体」も悪くなく、病気なのだから、施療

に取組み回復へ向かい、中間施設や社会参加への道が開かれる。これが欧米での世界標準のやり

だ。日本の全関係者もそろそろ腹をククッテ行こう!」とありました。

 

この組織は、団体名自体に病名をつけているだけに、設立当初から、その動きには一抹の不安を

感じていましたが、とうとうその不安が現実化してしまったようです。

“急がれる世界標準(医療)の基本導入をも!”

“米国、英国、オーストラリアの先進対策”
 

 

<引きこもりの七~八割に惹起・増幅する病理>が本当であれば、何故医者でもない私の所に来る

長期ひきこもり(中には、家庭内暴力も有ります)の青年たちのほとんどが、薬も服用せず(あたりまえ

ですが)、周囲とのコミュニションを回復していくのでしょうか。

 

世界標準、先進対策とは何なのでしょう。

米国では、18歳以上の女性の10%、男性の4%が抗うつ剤を服用しているそうですが、FDA(米食品

医薬品局)の報告では、抗うつ剤が自殺衝動を強めるとして、薬の添付文書に強い警告を表示する

よう指示しているそうです。
 

 

親の世間体のために、病気でないわが子を病人にしてしまうという親の姿勢をこの団体は、

どう受け止めているのでしょう。

<日本の全関係者もそろそろ腹をククッテ行こう!>と言っていますが、腹のくくり方を間違っておら

れるようです。

 

先の提言は、「病状と割り切り解釈する」のではなく、ひきこもるという行為が、家族病理の症状

とらえるべきなのです。

風邪をひいて咳きが出る。

その咳きを止めるのではなく、風邪を治すことが原因療法です

 


私の講演や講座には、行政、民間の支援活動しておられる方の参加も少なくないですが、先日もある

講座受講者(支援従事者)から、

多くが病気といった考えがあり、自身も違和感を感じています。

そうではないということを伝えていく方法はないのでしょうか」というご意見がありました。

「だからこそ、私はこういう講座(家族援護士養成講座)や講演会を主催し、啓蒙活動をしている

のです。」とお答えしました。

 

各種アディクション(嗜癖)の当事者たちの自助クループは、医療で改善されなかった重篤な依存症が

改善されたりというような目覚しい成果があるのですが、本来その自助グループであるはずのひきこ

もり家族会の多くは、その改善を逆に妨げてしまっているように感じています。

 

だからこそ、これまで当協会が運営しているSHG(自助グループ)である「ゆにわの会」のノウハウを

活かして、ひきこもり無償支援活動〈たらちねサポート〉を行っていかなければと考えるに至ったの

です。詳細は、トピックスhttps://www.interbrain.co.jp/topics/2009/01/post-3.phpをご覧ください

 

 

この団体は、全国的な組織であるだけに、大変脅威を感じます。

今後は、家族援護士の皆さんと共に、より強く警鐘を鳴らしていかなければと思います。

 

 

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社会資源としていま私たちにこそできること Ⅲ

オバマ米新大統領が20日就任演説を行いました。

皆さんも聞かれたことと思います。

よその国のこととはいえ、何かこちらも勇気をもらえるすばらしい演説でした。

世界の経済不況と争いが一日も早く解決されればと祈るばかりです。

 

演説の中で心に残った言葉がありました。

新たな責任の時代」です。

 

当協会では、家族問題の解決のための姿勢として、二つのことをあげています。

〈一切感謝〉〈自己責任〉です。

 

要旨だけを述べますと、

〈一切感謝〉ができると現状を受容できます。

不足や不満だけを感じていれば、目をそらしがちになります。

現状をありのままに観察し、そこから与えられたもの(恵み)を感じ取ることができれば、自ずと感謝

の気持ちが生じます。

不登校やひきこもりといったわが子のメッセージから与えられたものを読み取ってください。

 

〈自己責任〉というのは、自分の後始末は自分ですることです。

それは他人に尻拭いをさせないことです。

ですから必ず義務が関係してきます。

親としての義務は、養育教育があります。

 

「養育」によりわが子を安全にし、「教育」により安定を与えます。

そして二つがそろうことで、安心が得られるのです。

また、わが子に安全安定安心を与えることが親の義務とも言えます。

 

はたせなかった義務の後始末を他者やわが子にさせてしまっていないでしょうか。

母性がはたすべきこと、父性がはたすべきことがなおざりにされ、夫が妻を、妻が夫を互いに責め

あっていませんか?

互いが責めあうのではなく、自己反省し、許しあい、補いあえば、無益ないさかいをすることもないの

です。

 

自分の中で、自分の代でおさめておかなければならなかったものを、わが子に引き継ぎ、持ち越して

しまったものはありませんか?

自分が満たされず、埋め合わせが未だできないている心の隙間を、わが子を思うままにすることで、

埋めようとしていませんか? 

愛すことよりも、わが子から愛されたいと思っていませんか?

 

それらはすべて、自己責任をはたしていないことです

 

オバマ新大統領は、「国民の信念と決意が、国が頼りとするところだ」と述べました。

信念決意

これは、行動を起こし、成果を出すために必要なことです

 

そんなことぐらい分かっている!

よく聞く言葉です。

分かっているつもりでも、行動が伴っていなければ分かっていないのと同じです。

本当にわが子に寄り添い、わが子の苦悩を除き、現状を改善しようと決意(腹くくり)ができてこそ、

様ざまな障害にもあきらめず、家族の絆の再生をやり遂げるのです。

 

私たちは、これまでの支援実績から、ひきこもる当事者たちの声を翻訳して、家族に伝えることができ

ます。

そのことで、今わが家に何が起こっているのかを知ることが出来、何の責任をはたすべきなのかが

分かってきます。もちろん、それからもとても困難な道のりが待っています。

 

しかし、オバマ新大統領の言葉にもありました。

われわれが、自身に、国に、世界に、喜んで義務を持つという認識、困難な任務に身をささ

げるほど精神を満足させるものはないとしっかりと認識することだ

と。

私たちも信念をもって、社会的ミッションと心得て、支援活動を続けていこうと決意を新たにしました。

 

 

 

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【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

2月05日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  2月04日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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社会資源としていま私たちにこそできること Ⅱ

トピックスでもお伝えしていますように、私共がひきこもり家庭への無償救援活動を展開していかなけ

ればと考えているのは、大前提として、解決ができる問題が、誤った認識のために歪められ、事態が

深刻化し、あまりにも大きな代償を支払わされている現実があるからです。

 

これまでも地元大野城市では、7年前から総合福祉センターで不登校、ひきこもり・ニートの専門窓口

を開設 https://www.interbrain.co.jp/counseling/ し、ここで受ける相談は原則無料です。

毎月の市の広報誌に案内が掲載され、大野城市民のみならず、近隣地域からの相談もあっています。

 

この窓口の開設も、早期に先ず相談ができる場所をと、市教育委員会や社会福祉協議会の協力を

受け始めました。

ここでは他の相談機関と違い、本人が来訪できなくても問題はありません。

当協会のこれまでの支援実績からのアドバイスを行いますので、始めから動けないことを前提として

います。

 

しかし、当然ここでは限られた時間内だけのアドバイスですし、直接介入は一切行えません。

一度きりの相談で終わってしまうケースもあります。

そういった親御さんの傾向としてあるのは、学校に戻すことに拘っていたり、働かないわが子をただ

うとましく思っていたり、わが子の声を聞く姿勢が不足していたりといったことです。

 

特に、「お子さんの状態をより理解するために、親御さんがカウンセリングを受け、学習をしていくこと

が大切です」という促しに、「なぜ親が受けるんですか? 問題なのはこの子ですよ!」と返す親御

さんは、間違いなく一度で終わります。

 

長くやっておりますと、こういったご家庭が数年後に「なんとかならないでしょうか?」と困り顔で再訪さ

れることがあるのです。もちろん事態は、こじれにこじれた状態になってしまっています。

不登校の子が、ひきこもりとなり、病理性の無かったひきこもりの青年が、医療保護入院の措置を取

らざるを得なくなったケースもありました。

 

こういった問題は、ただただ認識、理解不足からなのです。

不登校やひきこもりに対しての当事者家族の理解が深まれば、ほとんどの不登校、ひきこもりは

早期に解決するでしょう。

 

一番は、解決の大きな妨げとなってしまっている「本人が動かない」といった問題が、実は本当の

障害要因ではないということに気づけるのです

 

 

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【毎週月曜日無料相談会】

大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996)

詳細は https://www.interbrain.co.jp/counseling/ 

【熊本出張相談会】

1月22日 (要予約 0120-870-996)
熊本市青少年センター(熊本市新屋敷1-18-28)を使用させていただきます。
熊本市内近隣地域はご自宅までお伺いもできます。(交通費実費/熊本市役所からの距離による)

 

八代市厚生会館  1月21日 (要予約 0120-870-996)

相談料3千円

 

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社会資源としていま私たちにこそできることⅠ

 先日、福岡市の不登校対策に関する記事が新聞に掲載されていました。

昨年度は、小学校で230人、中学校で1033人だったようです。

 

総生徒数は、小学校が7万6千6百人、中学校が3万8千8百人ですから、それぞれ0.3%2.6%

割合で、中学校の場合、ほぼ1クラスに1人はいる計算です。

 

ただ、保健室登校やまばら登校の場合、不登校にカウントされていなかったり、体調不良があれば

(ほぼ有ります)、病欠扱いとしている学校もありますので、それぞれの数字は、正確ではありません。

実際はもっと多いということです。

 

記事には、中学への進学時に数が急増する(3.3倍)ことがあげられ、この「中1ギャップ」の解消を

目的とした少人数学級の導入や、校内適応指導教室の設置などが対策として取り組まれるようです。

 

当協会への相談も、長期ひきこもりが圧倒的に多いものの、確かに最近はまた不登校の相談が増え

てきています。中学生がほとんどですが、数年前に比べ、低年齢ながら深刻な内容が増えている感

があります。

 

不登校、ひきこもり・ニート問題が、声高に叫ばれている割には改善を見せてこないのは、未だに

対策が後手後手になっているからです。

私共は、これまで予防、そして場当たり的な対症療法ではなく、原因療法を行うべきことを提示して

きました。

 

あらためて昨今の相談状況を見るにつけ、私共が行っていけることは何かを考えています。 

来訪者の方のほとんどが、これまでに出向かれた相談窓口では、本人が出向くことを要求され、その

時点で支援要請をあきらめています。無理もない話です。

 

当協会の場合、本人が動けないのは最初から前提としていることですので、そのことは何らの障害

要因になりません。

むしろ、そのことがそのご家庭の本質的な問題解決のために、重要な意味を与えてくれます。

結果、これまでの実績ではほとんどの青年たちが、自らの意志で当協会を尋ね、家族の絆の再生が

実現できています。

 

これから数回にわたって、私共だからこそできる社会的支援の一端を述べてみたいと思います。

 

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