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解決支援者の現場日記

< ひきこもり・不登校~わが家の問題  |  一覧へ戻る  |  ひきこもり・不登校~背景にある夫婦(両親)の関係性① >

ひきこもり・不登校~症状としてのひきこもり


ものごとはすべて原因があって結果が生じます。

ただその原因から結果までに相当の隔たりがあると、その結果が生じる理由が分からないばかりでなく、

原因に自身が関わっていることも見えなくなってしまいます。

コロナの問題は、そもそも人間が自然破壊をし生態系を崩したからです。

ウィルスの本来の棲み処である自然を破壊しているからです。

自分がしでかしておいて、被害を被ったはおかしな話です。

原因が分かっていなければ、見当違いにもなるのです。




ひきこもり現象は、一種の症状です。病巣はわが家の中にあります。

機能不全となってしまっている状況にわが子がシグナルを発してくれているのです。

機能不全の家族は、根本の問題を抑えつけ、目の前の問題を違う形で解決しようと図ります。

それが、無理に登校させたり、働せようとしてしまうことです。









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ひきこもり・不登校~背景にある夫婦(両親)の関係性①


家族の中で最も重要なのは夫婦の結びつきです。

夫婦の関係性が、家族全体の健全さを直接左右します。

親子や兄弟間、嫁姑の関係性の背景にあるのも夫婦関係です。

夫婦の問題から意識を逸らしたい場合、わが子を問題視することによってそれが可能(問題の移行)と

なります。結果、わが子の問題としてすり替えられてしまいます。




両親が、互いが互いを敬い、尊重できていれば、子どもはその両親から守られ、大事にされている

(自律性を認められている)と実感でき、両親の期待に応えなければならないとか、両親の空虚感

欲求不満を満たしてあげなければならないというプレッシャーを感じる必要がありません。

両親自体が、愛着欲求承認欲求が未充足であれば、子どもを自分に頼らせようと仕向けてしまいます。

また、自己否定感が強い親の場合、子どもに恥辱感を与え、自己信頼感の獲得を妨げ、親に依存する

ように仕向けます。そうすることで、親はわが子に愛されている、自分は価値ある存在なんだと

感じることができるからです。

当然、わが子の自立を妨げます。

自立を望みながら、無意識にいつまでも手放さないようにしてしまっているのです。

これが、長期化のひとつの要因です。

(続く)








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ひきこもり・不登校~わが家の問題


メールマガジン「ひきこもりは動けないから解決できる!」そのタイトルの意味を述べてみましょう。

「動けないから解決できる」というのは、もっというと「動けないからこそなのです。

閉じこもって動かないので困っているのに、「動けないからこそ」というのはどういうことだろう?

と、思われるでしょうね。




もとより本人は動けないのですから、親が動いていくしかありませんよね。

親しか動けませんよね。

それがいいのです。

どういうことかと申しますと、ひきこもり現象は、「個」の問題ではないのです。

「家」の問題なのです。

言わば「この子」ではなく、「わが(私の)子」「わが家」の問題なのです。

この視点が最も重要です。

いつまでも、「個」の問題としてしまっていることで、長期化が進んでいるのです。









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ひきこもり・不登校~解決のための理会(理解会得)④


その取り組みは何のために行うのですか?

誰のために行うのですか?


この二つの問いが、無駄な努力を防ぎます。

目的は、わが子の困りごとの解決であって、自身の困りごとの解決ではありません。




ひきこもり(不登校)は、多くが対人関係の問題を抱えています。

「自己評価が低く自分に自信がもてない」

「人を信じられない」

「本音を言えない」

「見捨てられ不安が強い」

「孤独で寂しい」

「自分を大切にできない」等、

こういった傾向から「人に癒されず生きにくさを抱えた人の孤独な自己治療」とも言い表せます。

これらを踏まえ、さらには事の道理をわきまえて、適切に対処していけるためには、継続的な学び

が必要なのです。

「修身斉家」身を修め家をととのえる。これが家族再生の基本です。









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ひきこもり・不登校~解決のための理会(理解会得)③


登校できない、閉じこもるには、それぞれ理由(原因)があります。

その理由は自力解決が困難な痛みを伴うものです。

ですから痛みがある内は身動きが取れません。

どんな痛みを抱えてしまっているかを知ることが重要ですが、そのためには学びが必要です。

知識と特に問題に向き合う姿勢の習得が要です。




最も必要なことは、自らが当事者という認識です。

間違っても手をやかされている被害者という認識を持ってはなりません。

当事者という認識に至れば、姿勢態度が整ってきます。




問題への対処にあたって前提となる事実は、「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識に

よって解決することはできない」
というものです。

現状を招いたものは、意識の元となる自身(親)の世界観人生観といった価値観です。

ですから解決のためには、価値観の大転換が必要なのです。

視点をどこに向けるか、視ている所が変わらなければ、わが子に向きあう態度も事態に臨む姿勢も

何も変わりません。

現状の改善を望む前に、事態へ向きあう姿勢、態度を主体的に変えていきましょう。

(続く)








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ひきこもり・不登校~解決のための理会(理解会得)②


先ずは、ありのままに事態を受け入れることが重要です。

この受容ができず、長期化してしまっていることが少なくありません。

受容は、「自分の事(問題)として引き受ける」という側面があります。

つまり、わが身(人生)に生じている問題として、自身が責任もって主体的に改善に努めていく

という事です。




それから、方法、手立てを知りたがるという事に関して言いますと、解決のための方法を示したと

しても、それを速やかに実行できるかは別です。

方法が分からないから何もできないではなく、方法を知っても実行できないのです。

嫌な顔をされる。「うるさい!」と怒鳴られる。言うことを聞かない。これらを理由に、はたらきかけ

ができないでいます。

また、顔を見るまでもなくドア越しに声をかけることもままならない親御さんも少なくありません。

ですから、手立てを知る前に必要なことがあるのです。

それが「理会(理解会得)」決心覚悟です。

(続く)









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