福岡｜引きこもり、不登校、アダルトチルドレンに関するご相談・支援・解決なら地球家族エコロジー協会へ

解決のためのはたらきかけをたとえ知っても、それを実行できるかは別です。

わが子の今の在りようは、両親のそれまでの価値観の総和です。

わが子が表しているのは、可能性への信頼、成長の余地を与えられなかったことへの憂いと怒りです。




じっくり考えてみてください。

「わが子が示す態度によって自分の中の何が刺激されますか？」

「わが子を敬意をもって愛せていましたか？」

「執着ではありませんでしたか？」

「自身の親は自分を認めてくれていましたか？」

その答えに、今を導いた幼きわが子への親としての自身の関わり様が如実に現れているのです。




現状の改善の困難さからの相談で、多くの親御さんが期待するものは、魔法的な方法でわが子を

変えてくれることです。

しかし、事態の変革の前に必要なことは、その事態を受け止める姿勢に先ず変化を起こすことです。

問題に伴う苦しみを引き受ける技術を身につけることです。

あらゆる問題の根源には慢心があります。

慢心は油断を招き、向上心を奪い成長を阻んでしまうのです。

わが子の現状(もがき)に真摯に向き合い、事態に対して無力であることを謙虚に認め、学ぶ機会を

わが子から与えられたことに感謝し、これまでのような苦痛からの逃避ではなく、建設的に問題の

苦しみを経験し、自己成長させていく手段を具えていくことが肝要です。










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引きこもり現象は、親も当事者であるという意味を述べてみましょう。

ここで言う「当事者」とは、引きこもりの子をもつ当事者という意味ではなく、引きこもり現象を

起こしているまさに問題の当事者という意味です。




1日、2日の引きこもりが、やがて1ヶ月、1年、5年、10年と経過してしまうのはなぜでしょう。

それは、本人（わが子）が動き出さなかったのはもとよりですが、その状況に対して適切な対応が

できていなかったためです。

最も不適切でなおかつ極めて有害な、しかしまた、ごくありふれた対応が、本人が動き出すのを

信じて待つという対応です。

この対応の背景にあるのは、「〈問題〉は、時間が経過すればそのうち解決するだろう」といった

誤った考えです。現実の問題は、手立てを打たないかぎり解決も解消もしません。

また、「そのうち動き出す」と信じていたのも、全く根拠はありません。

わが子だからこそ信じたのでしょうか？

これらの誤った対応の奥に潜む根源的な理由が実はあるのです。

本質の問題といってもいいでしょう。

それをお話ししていきましょう。

(続く)









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親側は、自己の誤り、過ちを教訓にして、これからに活かしていくことです。

そして、決して自分を否定せず、ゆるし、自己と和解します。

過去を後悔する人ほど、同じ失敗を繰り返します。

今の対処の仕方で、過去と同じ失敗を繰り返さないためにも、反省し教訓にしていくのです。

そのためには、謙虚さが必要です。周囲からの忠告にも耳を傾けられる素直さが大事です。

一人で自分を助けることができないでいることに気づき、「助かりたい」と本気で思うことです。




自分や相手を否定的にとらえる人は、「過去の自己」と和解していないのです。

和解していないということは、受け入れられず、争って(傷つけあって)いるのです。

かくありたい自分と、そうでない自分が闘っているのです。

自分を赦せない人は、相手(わが子)も赦せません。




ゆるしには二つあります。

親として、育て(育ち)直しを許すことと、失敗は、自己の成長のための糧とし、とがめない(赦し)、

囚われないことです。

成長をし続けていれば、姿勢や態度、行動は必ず変わります。

これまで、自分の感情を安定させるために、利己的に関わり、自己都合を優先させてきたものを、

わが子の困り事の解決を最優先させていく利他的行動に変えていきます。

自己の見識にこだわり、人生がままならなくなったことを謙虚に認め、積極的に自分以外の視点を

学び、より善くなることは素直に人生に取り込むことでしか、現状の改善は見込めないのですから。

過去に何をなしたかではなく、今の対処の在りようにこそ、親としての真価が顕れます。

「今こそ」です。









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わが子から、過去の話をもち出され無念さを訴えられた場合に大事なことは、その過去のふるまいを

無かったことにするのではなく、そのことがわが子に与えた影響を消していくのです。

それは今、これからできることであり、やるべきことなのです。




動機はどんなに間違っていなくても、与えた影響でわが子が何ごとかが出来なくなっていれば、

また、傷ついていれば、そのことをしっかり認め、詫び、積極的に正していく必要があります。

コミュニケーションは、受け手主体です。

子どもが当時どう受け止めたかが優先されます。

傷つけたのであれば、その非を認めることが大切です。




自己吟味をしてみましょう。

なぜ今、わが子に声をかけられないのでしょう。

はたらきかけが出来ないのでしょう。

何をためらっているのでしょう。

なぜそれを避けるのですか？

それと引き換えにしていることは、わが子が社会生活（人とのつながり）を送れなくなってしまう

ことです。だからこそ、その訳を注意深く点検してみて下さい。




わが子の過去に抱えた痛みが今に与える影響は、今変える、改善することができます。

それは、親から示されたことを、今もなお無批判に信じ込んでいるからです。

そう、親であるがこそ信じているんです。

だから、新たな適切な自己評価も信じさせてあげられるのです。

自分に対しての否定的、破滅的な思い込みが、全くの間違いだったということを、承認してあげる

ことが重要なのです。









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改善、解決を求められるいかなる問題でも、それが叶わず、長期化してしまう要因のひとつが、

現状を受け入れられないでいるということです。

わが子が、登校していなかったり、引きこもっていても、全く行ってないわけではなかったりとか、

外出ができないわけではなかったりすると、「不登校ではない」「引きこもりではない」と自分を

納得させます。

わが子に起こっていること、わが子が自分に背を向けることは、いずれも親という立場を揺るがす

ものであり、自尊感情が崩されることでもあります。

そういったことから、ありのままに現状を認めることに抵抗してしまうのです。




特に、わが子から過去にあったことに関しての不満などを浴びせられた時、「今さら言われても」

という思いが強く、受け入れ難いのです。

過ぎた過去は消せませんし、どうしようもないと思うからです。

できないことを責められれば、かえって反発心が出てきます。

また、わが子の将来を考え、良かれと思って一所懸命にやったことと、動機に誤りがないことでの

理由づけをし、自身の行動を正当化してしまいがちです。

しかしこれは、「わが子のために」という大義名分で、ひとりよがりの正当化になってしまい

やすいのです。

自分が正しければ、子どもが間違い(悪い)ということになってしまいます。









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