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解決支援者の現場日記
< ひきこもり・不登校~それって解決につながるの?② | 一覧へ戻る | ひきこもり・不登校~問題の当事者である意識② >
ひきこもり・不登校~問題の当事者である意識①
私たちは、生きていますと様々な問題を抱えます。
その際に大切なことは、問題意識と当事者意識をもつことです。
ひきこもり問題の長期化は、まさにこれらの意識が親側に十分でないことからです。
ひきこもりは、わが家でわが子に起こっている問題です。
「わが」私(自分)の人生で起こっている問題なのです。
ですから、問題の主体は自分です。
それが他人事(わが子の問題)になってしまっていることが少なくありません。
他人事になってしまいやすいのは、ひきこもっているのがわが子だからですね。
ひきこもっているのはそうです。
ですが、それにどう対処していくかは、親の問題です。
放っておいても仕様がないのです。
本人は動けないのですから。
「対処に責任を持つ」これを忘れてはなりません。
毎日食事を当たり前のように供していますよね。
それはわが子だからですよね。
他人が勝手に居座っていたら、毎度食事を用意しますか?
しませんよね。
わが子だからです。それと同じです。
本人は動けないでいるのですから、動ける親が責任もって動いていくしかないのです。
それと、そもそも引きこもりを招いた原因に、親が関わっているからです。
育ててきたのですから当然です。
いいとか悪いとかの話ではなく、「育てたように子は育つ」を私たち親は、自戒のための認識に
常に置いておかなければなりません。
そういう意味でも、繰り返しますが親も引きこもり問題の当事者であるという意識をもつことが
重要なのです。
当事者としてその問題に対処していくという意味が、よく分からないでおられる親御さんも多い
ですので、次回それを述べてみましょう。
(続く)
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大野城市総合福祉センター 午前10時~正午 (要予約 0120-870-996 )
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NPO法人地球家族エコロジー協会
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2022年5月27日 07:16
< ひきこもり・不登校~それって解決につながるの?② | 一覧へ戻る | ひきこもり・不登校~問題の当事者である意識② >
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ひきこもり・不登校~問題の当事者である意識②
当事者として問題に対処していくというのは、ひきこもっている(動けないでいる)子をわが子に
もつ親であるという自覚をもって、適切な対応をしていくことです。
問題を起こしているのはわが子だから、わが子が気づいて動き出さなければと、ただ指をくわえて
待っていても、長期化するだけです。
もし、「困った子だなぁ。いつになったら目を覚ますの」と思っていたとしたら、それだけ困らせる
ような子が自ら改心して動き出すでしょうか?
結局、そう嘆いているわが子に頼り切っているということですよね。
おかしくないですか?
親自身も早く目を覚まさなければなりません。
人生で起こる諸問題は、様々なものが絡み合って、関連しあって生じます。
特に人間関係なんて、相手あっての事ですので、自分の都合のいいようにはいきません。
不可抗力的に困った事態に巻き込まれるようなこともありますし、自分の思惑とは真逆の方向に
進められてしまうことだってあります。
あちらを立てれば、こちらが立たずといったことも常に起こります。
そういった時、相手が変わってくれることを望みがちですが、「変わりません(笑)」。
自分の都合に合わせて変わってくれるなんてあり得ません。
自分も誰かの都合に合わせられるのは嫌でしょう。
人は色んな人がいます。
ですから、それぞれその状況で自分がどう対処していくかなのです。
そこからの悪影響をどう回避し、改善していくかです。
あくまでも、どこまでも自分が動く(変える)ことです。
ひきこもり者たちは、困った事態の改善ではなく、その場からの逃避を選んでしまいました。
一時退散なら問題なかったのですが、一時がいつまでもになってしまっています。
ですから、親がわが子のやる気に依存し、期待できない勇気に頼っていても、現状が突然改善して
いくことはありません。
それこそ期待できません。
自分の人生、自分の身に起こることは、すべて自分が当事者であるという意識をもって、
人生に責任をもって自分から動きだすことで、事態は好転していきます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2022年5月30日 07:37
ひきこもり・不登校~それって解決につながるの?②
問題の「解決」にこだわることをお話ししました。
どういうことかと言いますと、例えば、ドアの向こうのわが子に声をかけることもできないでいる
親御さんもいます。
部屋に食事をもっていくことをやめられないでいる親御さんもいます。
毅然とした態度で「ならぬものはならん」と、はね返せない親御さんもいます。
そのままでいては、いっこうに解決には近づかないでしょう。
「分かってはいるんですが・・・」とつぶやかれますが、分かっていないですね。
本当に解決したいのなら、「実行」です。
解決にこだわり行動あるのみです。
自身の不快感情を優先させていては、わが子の痛みを取り除いてあげることはできません。
実行できるためには、価値観と行動を変えていかなければなりません。
私たちの行動は、自身の価値観に基づいています。
価値観は、自分の中での優先順位を決める基準になっています。
何をより価値や意味のあるもの重要なものとしているかです。
自身の不快感を優先させているのも、自分の価値観です。
価値観には、人生観や世界観、人間観、教育観、結婚観、仕事観等々があります。
親の人生観が子どもの生き方に、両親間の人間関係が子どもの結婚観に、親の人間観が子どもへの
関わり方に、親の仕事観が子どもの労働観に、親の教育観が子どもの成長や自己認識に、大きく
影響を与えています。
そして、親の世界観しだいで、子どもの目に映る風景も違ってくるのです。
わが子の今は、両親の価値観の総和です。
現状を改善していくためには、親の価値観が変わらない限り変わりません。
価値観を変え新たな行動を起こしていくことが実行です。
実行もなく見守っていては、長期化するのは当然です。
価値観を変えていくためには、これまで見ることも聞くこともしてこなかった世界を覗いてみることです。
わが子が目を覚まさせて(覚醒)くれる機会を与えてくれています。
そのことに感謝できる価値観ももちましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2022年5月25日 07:23
ひきこもり・不登校~それって解決につながるの?①
不登校やひきこもりの解決のためには、「問題を解決する」という意識が重要です。
どういうことかと申しますと、元気がないから優しく接してあげて、心を癒してあげれば元気に
なれると思っていれば、ゆっくり回復していく時間をあげるという発想にっなってしまいます。
そうすれば確実に長期化していきます。
当事者たちの意欲は、時を経過していく毎に右肩下がりということを忘れないようにしていて
ください。
履歴の空白が日を追うごとに長くなっていくのですから、当たり前のことです。
ひきこもり者たちは、ある問題を抱えているわけです。
その解けない問題を抱えているから沈んでいるのです。
ですから、その問題を解決しない限り、元気は回復しません。
ゆっくり負担のかからない環境を与えたからといって、前向きにはならないのです。
「問題を解決するためには何が必要か?」を常に考えなければなりません。
「そうしたら、そうしなかったら、解決へつながるのか?」を基準にして、自身の行動をチェック
してください。
問題の「解決」にこだわることです。
自身の感情の方を優先させていませんか?
(続く)
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2022年5月23日 06:49
ひきこもり・不登校~「どうしたら?」の前に「どうなったら?」
相談業務をやっていますと、毎日のように聞かれるのが
「どうしたらいいでしょうか?」という言葉です。
何か自身で解決できないことがあって来られていますので、これはごく自然なことですが、
先ず考えた方がいいのは、「どうなったらいいだろうか?」です。
これは二つの意味があります。
「自分自身がどう変わるべきか」ということと、
「現状がどのように変化することが望まれるのか」ということです。
「問題」として抱え込んでしまっているということは、現状の自分の力では解決が困難であるわけ
ですから、解決していけるだけの自分に成長していかなければなりませんね。
それから、解決した状態をいったいどう考えているかです。
これは、「何を問題としているか」ということでもあります。
登校させるのが目的ですか?
外出させるのが目的ですか?
働かせるのが目的ですか?
これらを望んでいるのですか?
わが子が誕生したときのことを思い出してください。
幸せを願って、その名前をつけましたでしょう?
登校=幸福
外出=幸福
就労=幸福
ですか?
登校するような、外出するような、働くような名前をつけたのですか?
「幸せ」を目指せば、つまり方向性を過たず努力していけば、自ずと登校も外出も就労も、
その過程で出来るようになっていくのです。
描いている風景をもう一度見直してみては如何でしょうか?
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2022年5月21日 07:26
ひきこもり・不登校~googleに学ぶ〈現状の変革〉②
前回述べたように、なぜ常を繰り返すことしかできないでいるのか。
それは、明日(未来)を創るという発想がないからです。
相談を受けている中で、こういう声も聞かれます。
『主人に、「このまま私たちの老後まで続いたらどうするの?」と言うと、「そんときゃ、そん時」
と返ってきますが、私は心配でなりません』
夫婦(両親)で足並みがそろわない事を嘆いているわけです。
実はこの言葉は、ひきこもり者たちからもよく聞かれるのです。
「親亡き後このままでどうするの?」と尋ねると、「そんときゃ、そん時ですよ」と。
如何ですか。いずれも「どうにかなるさ。ケセラセラ」状態ですね。
どうにかはなるでしょう。
でもそのどうにかは、もちろん「どうにもこうにも」の非常事態になってしまいかねません。
「8050問題」や親の死体遺棄事件が頻発している事実を見れば分かります。
人生は創り上げていくものです。
前回述べた『昨日とは違う明日を、今日創っていく』のです。
今日一日の過ごし方が、将来に何かを用意してしまいます。
つまり、今日はその用意されるものの準備となってしまっているのです。
意識するしないに関わらずです。
将来に用意されるものは、もちろん今日の準備の内容に相応しいものです。
今日もゲームやインターネットで一日を過ごせば、それに相応しい将来は何が想像できますか?
現実感覚が無くなり、虚しさを紛らわすために、ただ寝るかゲームをするかといった生き方ですよね。
また、わが子頼りでわが子が動き出すのをただ待つ今日を一日過ごせば、将来にあるものは、
年を共に重ねただけの親子の姿です。
「人生はなるようにしかならない」ではなく、創造していくものです。
目的をもって、自分を活かせるための目標を掲げ、その達成のための計画(ライフプラン)を立て、
それに基づいて毎日を過ごしていくのです。
「人生」というものを深く考えたことがありますか?
人生からの問いかけに気づいていますか?
何を目的として今まで生きてきましたか?
何のためにこれからを生きていきますか?
「どうして俺(私)を生んだんだ?」というわが子からの問いに、どう答えますか?
今日の一日に何をしたかが、ひきこもりの解決の明暗を分けることをお忘れなきよう。
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