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解決支援者の現場日記 愛着障がい: 2023年2月
ひきこもり・不登校~見たて違い②
ピアカウンセリングといって、元当事者といった立場の方が支援する側として活動されている動きも
散見されます。しかし、ここにも視点の見誤りが覗けます。
元当事者の関わりが有効であろうという考えは、「より気持ちが分かる」という考えです。
ですが、ここに危険性も実はあるのです。
元当事者が分かるのは、あくまでも自身の体験からのものです。
背景としての家庭(家族関係)や経緯はもちろん相談者と違います。
そして元(?)とありますが「今は?」という問題があります。
どこまで回復しているかの問題があるのです。
中にはひきこもりからそのまま支援団体に就職やボランティアで活動している方も見受けられますが、
自身が途上にある段階で当事者への助言はかえって、混乱を与える危険性があるのです。
愛着障害を招いた背景に、両親の原家族での親子関係が子育ての中に投影された結果があります。
親自身が、自己愛が傷つけられた未解決の問題をわが子に投影し、望み通りのわが子に育てあげる
ことで解決しようと図るのです。自己愛の再生にわが子を無意識に利用してしまうということです。
この関係性が、相談者と支援者の間にも起こり得るのです。
元当事者が自身の未解決の悲しみを相談者に投影し、過剰に寄り添ってしまいかねないのです。
重要なことは、具体的な指針を与えることなのです。
小手先の対応法をあれこれ指示されたとしても、臨機応変に柔軟に対処していけるためには、
土台の急所とでも言うべく全体に大きく影響を与える基盤の基本、心がまえ、問題に向きあう姿勢
・態度が適切に具わっていなければ、有害な救済、小さな親切大きなお世話になってしまいます。
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2023年2月20日 07:14
ひきこもり・不登校~見たて違い①
1998年12月精神科医の斎藤環氏が『社会的ひきこもり』を著してから、全国的にひきこもりが
クローズアップされ、1999年には〈全国ひきこもり家族会連合会〉が組織され、国もこれまで、
各地域に相談窓口を開設するなど、様々な取り組みを図ってきました。
しかし、近年「8050問題」といった呼称で長期化による事態の深刻化が叫ばれています。
いったいなぜでしょう?
それは、適切な支援が当事者家庭に届けられていないからです。
そもそも、〈当事者〉として位置付けているのが、自室に閉じこもる青年たちとしています。
家族療法で〈IP(Identified Patient)患者と見なされている人〉という概念がありますが、
まさにそれです。ここから既に誤っています。
当事者は、両親も含むのです。
先の家族会連合会をはじめ、全国に家族会が点在しています。
行政が主催しているものもありますが、その多くは、わが子がひきこもって困ってしまっている
親たちの集まりといった様相になっています。
親も当事者という意味は、ひきこもりという現象を起こしている当人ということです。
ここにこそ解決の糸口が隠されているのです。
ひきこもり者たちが自ら相談に訪れることはないので、親たちにはたらきかけるしかないといった
対応がようやく見えてはきましたが、それでも実際は単に
「親の話を聞こう」
「安心させる環境が必要です」
「ありのままを認めてあげましょう」
「信じて見守ってあげましょう」
といった助言にならぬアドバイス(?)にとどまっています。
行政の窓口に行ったり、せっかく家族会に参加したのに、ガックリと肩を落とした嘆きの声も多く
聞かれます。
先の斎藤環医師が近年オープンダイアローグ(対話)という手法の実践を説いておられますが、
改めて主張するまでもなく、絆の病としての愛着障害を抱えたひきこもり者たちへの愛着アプローチ
には、対話は欠くべからざるもの。と言うよりも中心をなすものです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2023年2月18日 06:23
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