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解決支援者の現場日記 トラウマ: 2023年2月

ひきこもり・不登校~見たて違い②


ピアカウンセリングといって、元当事者といった立場の方が支援する側として活動されている動きも

散見されます。しかし、ここにも視点の見誤りが覗けます。

元当事者の関わりが有効であろうという考えは、「より気持ちが分かる」という考えです。

ですが、ここに危険性も実はあるのです。




元当事者が分かるのは、あくまでも自身の体験からのものです。

背景としての家庭(家族関係)や経緯はもちろん相談者と違います。

そして元(?)とありますが「今は?」という問題があります。

どこまで回復しているかの問題があるのです。

中にはひきこもりからそのまま支援団体に就職やボランティアで活動している方も見受けられますが、

自身が途上にある段階で当事者への助言はかえって、混乱を与える危険性があるのです。




愛着障害を招いた背景に、両親の原家族での親子関係が子育ての中に投影された結果があります。

親自身が、自己愛が傷つけられた未解決の問題をわが子に投影し、望み通りのわが子に育てあげる

ことで解決しようと図るのです。自己愛の再生にわが子を無意識に利用してしまうということです。

この関係性が、相談者と支援者の間にも起こり得るのです。

元当事者が自身の未解決の悲しみを相談者に投影し、過剰に寄り添ってしまいかねないのです。




重要なことは、具体的な指針を与えることなのです。

小手先の対応法をあれこれ指示されたとしても、臨機応変に柔軟に対処していけるためには、

土台の急所とでも言うべく全体に大きく影響を与える基盤の基本心がまえ、問題に向きあう姿勢

・態度
が適切に具わっていなければ、有害な救済小さな親切大きなお世話になってしまいます。









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