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自心観道場

代表の中光雅紀(なかみつ まさのり)です。

この〈自心観メソッド〉の開発ストーリーを少しお話しさせてください。

私の支援者としての活動は、不登校児童専門の家庭教師から始まりました。 家庭教師ですから、もちろんそれぞれの家庭に訪問していたわけです。 当時の活動は、家庭教師とは言っても勉強を教えるわけではなく、心のケア(問題解決)でした。当時は学習教材の販売も行っていましたので、勉強はその教材で学習させ、もっぱら不登校の原因になった心の問題の解決を手助けしていたわけです。

不登校は病気?

と言うのも、学校に行っていないというだけで半ば病人扱いされていることに強い違和感を感じていた私は、20代にコンサルティング会社でメンタリング(人材開発研修)のコーチをしていた経験から、「適切な動機づけを行うことで学校へ戻れるはずだ」という確信があったのです。

子どもたちそれぞれの個性、ユニークさ(独自性)を認め、ありのままの自分を肯定できるようになることで、子どもたちは本来の元気を回復できていきました。

不登校児童の家庭にあるもの

家庭訪問を続けている中で、私はあることを感じていました。「似ている・・・」

それぞれの家庭に同じ匂い感じたのです。匂いといっても実際の匂いではなく情緒的雰囲気といったものです。家庭の中の空気感とでも言いましょうか。

原因はアダルトチルドレンだった!

その謎が解けたのが、後にAC(アダルトチルドレン)の概念を知った時です。

ACは、1995年、丁度私が支援者としての活動を始めたくらいから書籍などが出版され始めました。以降、引きこもりの相談が徐々に増えだし、引きこもり者たちからの声を聞いた時に、まさに彼らもまたACであることが分かったのです。さらには、家族支援を通じ親御さん自身がACであることが少なくないことが分かりました。つまり、引きこもり者たちは、世代伝播からの 次世代ACだったのです。不登校児童の家庭に訪問していた時に感じていた匂いは、〈機能不全家族〉特有の緊張感であったわけです。

この家庭訪問の経験こそが後に活かされ、アウトリーチ(訪問支援)を必要としない現在の支援法が構築されました。

不登校、引きこもりの支援を20年以上続けてきたことは、そのままACの支援でもあったのです。

新たな人生へ生まれ変わる

〈自心観〉メソッドは、PTG(ポスト・トラウマティック・グロウス)が理論ベースにあります。 過去のトラウマを克服するためには、トラウマ体験を活かし、以前より成長し続ければいいんです。 ここで重要な視点があります。それは、 「成長」 を目標とするのであって、「回復」ではないということです。 と言うのは、アダルトチルドレンは、その生き辛さを招いた そもそも(元)の生き方に問題があったのです。痛みを回避するために取ってきた手立てが、新たな苦悩を招いてしまうような不適切な方法しか選択できなかったといった歪みを抱えていたのです。引きこもりがその一例です。 ですから、元に戻す「回復」ではなく、これまでの自分を超えて、 新たな自分に成長していくという変化を起こしていきます。

その変化は、「開福」です。 アダルトチルドレンは、 自己破壊(自滅)的な生き方が身についてしまっているため、人や機会との出会い、タイミングに恵まれていません。ツキに見放されたかのような状況です。 「開福」は、文字通り福を引き寄せ、未来を開いていくこと。

幸福感(ウェルビーイング)を得られるための新たな生き方の価値観や技術を身につけていき、 生きがいのある豊かな人生を創造していくことです。さあ、あなたも心を転じ(心の脱皮)、新たな自分に進化していきましょう!
 


自心観メソッド プログラム

第1ステージ

【憎しみの源泉】

  • 自己の喪失
  • 煩悩の生起
  • 記憶の元型

【人生の形成】

  • 愛着の絆
  • 言葉の獲得と感情の改良
  • 人格の基盤
第2ステージ

【苦の超克】

  • 四聖諦

【ゆるしと和解】

  • ペルソナコントロール
  • 元型と三毒
  • エゴ
  • 自愛と自己愛
  • 罪悪感と恥辱感
  • 許しと赦し
  • ゆるしによる和解
  • 四無量心
第3ステージ

【楽観のすすめ】

  • 生きていく前提
  • 天命論
  • 三世思考法
  • 感謝
  • 希望
  • 充足
  • 自尊心と自己信頼感

【味わいの人生】

  • 受容
第4ステージ

【自分史の書き換え(リフレーミング)】

  • 人生への関わり方の質的変換
  • コア・マテリアル(中核となる問題)を形成した出来事を振り返る
  • 役割(ペルソナ、アイデンティティ)
  • コア・ビリーフ(中核的信念、思い込み)
  • グリーフワーク〈あなたの嘆きは何ですか?〉
  • マインドセット(心の持ち方)
  • 自分史の再構成によるエンパワメント

アダルトチルドレンゼミナール 自心観道場

自分が何を悩んでいるかに悩み、自分の真の欲求を見失っているAC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中から開発された自己創造技法が『自心観』です。

  • 1. レジリアンシー(心の弾力性)の醸成
  • 2. セルフ・エスティーム(自尊感情)の育成
  • 3. アイデンティティ(自己存在意義)の構築

をはたし、セレニティ(心の平安)を得ることができます。
トラウマを昇華し、自己本来の個性を発揮した人生を生きていく自分探し、自己実現のメソッドを習得するためのセミナーです。

ゼミナールの構成

毎回ひとつのテーマ毎に、習慣として身につける技法を指導していきます。

受講時間数 各回90分 ゼミナール形式で随時開講しています。
受講料 毎回5千円(税込)

受講対象者

  • AC(アダルトチルドレン)と自覚できていて回復を望む人
  • 生きにくさを感じつつ生活し、より良い生き方を創造したい人

道場主からのメッセージ

私たちは身体に「感覚」器官を備え、様々な情報を外部から取り入れています。
この感覚機能があるが故に、様々な感情がわきおこり、その感情に基づいた行動をとります。
感覚と行為の間に介在するのが「心」です。
心はトランスフォーマーに例えられます。
同じ対象をとらえても、人により感じ方が違う。
それは「心」の違いからです。
人は自由意志により、もの事に「意味」を与えます。
意味により生きていく動物です。
生き方、人生を決定づけるものが「意味への意志」なのです。

しかし、その自由意志は本当に自由かと言えば、残念ながらそうではありません。
意志には条件づけがなされています。
それがトラウマなのです。
『自心観』では、人は目的をもったユニーク(独自)な存在であることを自覚するところから始まります。
私たちは、自分の存在が無意味になることに恐怖します。
自己の個性を自覚し、その役割に気づいた時、生きがいを創造でき、恐怖は消え、人生からの問いかけに自ら答えることができるようになります。

自身を束縛しているものから解放されるためには、自己とのコミュニケーションが必要です。
下意識には無意識の囚われやシャドーといったもう一人の自分がいます。
このもう一人の自分と和解し、自己のこれまでの行動の意味を知ることで、改善、改革、変革を起こせるのです。

トラウマに縛られた心は、硬直化、固定化しています。
硬直化、固定化は、執着、偏りを生み、自我をいびつに変容させます。
この心に変化を起こすためには、気づき(アウェアネス)が必要です。
完璧主義から改善主義へ転換し、常に「成長」「上達」を心がけ、「気づき」→「反省」→「学び」→「決心」→「行動」→「気づき」のスパイラルを続けていくことで、本来の自分を取り戻し、人生を創造していくことができるのです。

あなたは、自分の人生をデザインできていますか?
私たちは、セルフ・デザイナーとして、自分らしさを自分の生き方に表現できます。
自分らしさに気づいていますか?
あなたにしかない、自己の役割を認識できていますか?
それを探し出せるのは、あなたの最も側にいるカウンセラー。
あなた自身です。
セルフ・カウンセリングを通して、あなたがあなたであるためのアイデンティティを確立し、明確なセルフ・イメージ(自己像)をもちえることで、いまあなたがかかえている心の問題は、必ず解決へ向かいます。


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