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アダルトチルドレンからの回復
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< 新たな生き方の創造 | 一覧へ戻る | トラウマとコンプレックス >
思考のろ過
カウンセリングなどを周囲から勧められると、「無理してまで自分を作る意味は
ない。そのままの自然体でいいんだ」と言う方が、まま見受けられます。
また、「これまでは我慢が足りなかったから、もっと強くならなければ」と自分
にムチ打つ方もおられます。
これらは、いずれも自己変革や自然体というものを捉え違いしています。
もちろん、変える必要のない自分であれば、無理して作る必要などありません。
そのままでいいでしょう。
ただし、そのそのままをそのままにできない、改善が必要であれば、カウンセリン
グに限らず、何らかの手段で自己変革を試みられた方がいいと思います。
もとより、何らの不都合も生じない自然体でいられれば、良いのですが、どこかで
自然体でいられていないから、何かと生きにくさを感じているのではないですか。
これまでの価値観や思考を変えていくには、当然無理(負荷)が必要です。
その負荷を自然体でいられない生きにくさと混同してしまっている傾向がありま
す。
つまり、同じ無理をさせていると。
しかし、自己変革のために自分に無理をさせることは、これまでの種々の習慣の
改善でもあるわけですから、避けられません。
無理をさせることは何でも良くないことと、無理を避けがちな人は考えます。
しかし、筋力をつけるために、バーベルを上げるように、自分を変え、成長させて
いくためには、負荷(無理)を与えることは必要なことです。
自然体でいることは、一切の無理がない状態というイメージで語られますが、
そうではなく、自分に無理がなくても周囲に無理を与えていては、自分勝手でし
かありません。
特に人間関係においては、周囲への心遣いや配慮が必要です。
その際に、「我慢しなければ」ということがありますが、この辺りも注意が必要
です。
耐え忍ぶというやり方は、そればかりだといつか破綻します。
精神的に弱いからダメなんだと捉えられがちですが、我慢できることがいいとは
限りません。
我慢するということは、言ってみれば水が流れず溜まってしまうようなものです。
溜まった水は濁りやがて腐敗し、異臭を漂わせます。
ストレスも同じです。
我慢すれば歪み、怒りとなり、さらには腐敗し恨みとなります。
水は、大地に浸み込めば、ろ過され真清水となります。
それと同じように、ストレスに対しては我慢し続けるという方法を取るのではなく、
思考を洗練(ろ過)していくのです。
例えば、人から非難されたとします。
侮辱されたと取れば腹も立ちます。
改善点を気づかせてくれたと取れば、逆に感謝します。
心(精神力)は、強弱で考えるのではなく、剛柔でとらえてみてください。
つまり、心が固ければ思考が硬くなり、融通が利かず結果もろくなります。
心が柔軟であれば、多様性があり、少々のことでは倒れなくなるのです。
厚い地層にあたるのが、霊性(Spirituality)です。
精神性(Mentality)とは性質の違うものです。
地層が薄い状態を霊性の未成熟状態と言います。
思考が柔軟性に欠け、意味づけが非常に貧困なのです。
マザー・テレサが私たち日本人に向けた有名な言葉があります。
豊かそうに見えるこの日本で、心の飢えはないでしょうか。
だれからも必要とされず、だれからも愛されていないという心の貧しさ。
物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。
心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。
日本のみなさん、豊かさの中で貧しさを忘れないでください。
自殺者やうつ病の多い日本。
深くかみしめたい言葉です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年6月16日 19:11 | コメント(1)
< 新たな生き方の創造 | 一覧へ戻る | トラウマとコンプレックス >
同じカテゴリの記事
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ②
「子どもの自己」に許可をすることです。
「子どもの自己」は、幼いがゆえに、自分の親が弱さや限界を持っているのを
理解することができなかったのです。
親の未熟な人間性を許すのです。
親がなした行為をたしなめ、存在は許すのです。
親への赦しとは、彼らのしたことを無罪放免にすることではなく、その影響から
自分を自由にするためのものです。
相手のしたことは忘れないけれども手放すということです。
傷に対する執着から自由になることであり、犠牲者の自分でなくすることです。
恨みや憎しみ、自己憐憫から解放されることです。
過去の痛みに今を支配された状態を超え、過去のものにするという意味です。
過去は自分のすべてではなく、一部となるのです。
「ゆるす」とは、主体的に緩め、ほどき、放すこと。解き放ちです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 08:18
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ①
そのことに感謝し、自身が行った誤りは誤りとして詫び、その上で、自分を
赦します。
「赦し」は、責任回避のために自己正当化するのではなく、未熟だったことを
認め、情状酌量とすることです。
そして、自己と和解します。
自分を責め、敵にまわしていた自分と和解し、自己信頼を取り戻していきます。
自分を赦せれば、人を赦せます。(清濁併せ呑む)
前回述べた自己洗浄は、自己研磨です。磨かれ成長していきます。(事上磨錬)
感謝し、向上心をもって人に役立つ行為を積極的に行い、感謝されることで
「赦せない心」を減らすことができます。
感謝が少ない人ほど、不平・不満が多いものです。
「難有り、有り難し」で、難事を成長、進歩、発展、向上の好機にしましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 07:54
アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~身に起こる出来事に対して
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』(実存心理学)
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
また、親と同じ過ちを繰り返していませんか?
世代間連鎖をくい止めることも、あなたの世代で行うべき課題です。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが
大切です。
今という時間、機会は、二度とこないのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:55
アダルトチルドレンからのQ&A~すべてに敬意をもつ
「敬意をもつ」とは、慎みをもって、その対象を“大事”にしていくことです。
丁寧に関わり大切にしましょう。
こちらが大切にすれば、相手もこちらを大切にしてくれます。
物を大切に取り扱えば、長く働いて(役立って)くれることでこちらを大切にして
くれるわけですし、出来事に敬意をもつというのは、丁寧に向き合い、目をそら
さず、受容するということです。
すると多くの学びの機会を提供してくれて成長させてくれるという形で、自分を
大切にしてくれます。
縁を大切にすれば、人間関係がより良くなります。
時間を大切にすると、タイミングが良くなって、チャンス(好機)が増えてきます。
ツキを呼び込むために大切なことは、笑顔と朗らかさです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年4月20日 00:09
コメント(1)
いちゃもん (2010年6月17日 09:46)
いま自分の課題としているもの、今回の「思考のろ過」が全て代弁してくれているようです。
最近家族が「筋肉を鍛えすぎると体に柔軟性がなくなって動きを悪くしてしまうんだよね、筋肉量ではなく、しなやかな良質な最低限の筋肉が必要らしいね」と話しかけられて、成る程と感心してました。
変わっていく価値観に上手く向き合って共存できる環境作りの中心は現実を受け止める柔軟性と負荷トレーニングなのかな、と感じます。良いものは変える必要がないのですが変えなければ生きていけないならば更新し続けていかなければなりません。怠惰では進めません。止まったら腐ります、それが辛いところです。