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< アダルトチルドレンへの処方箋~創造価値 | 一覧へ戻る | アダルトチルドレンへの処方箋~体験価値 >
アダルトチルドレンへの処方箋~親への復讐?
アダルトチルドレンにとって、親にどう向き合うかは大きな課題です。
経済的にも自立していて、生活圏を別にしていれば、まだ問題は少ないでしょうが、
未だ親の経済力に依存している場合、親抜きでは生活が成り立たない分、多くの
葛藤があると思います。
ある30代の青年は、親からの相続財産を親が生きている今の内に譲り渡して
ほしいと、生前贈与の手続きを親にさせました。
先祖から受け継いできた不動産を現金化して一千万円以上のお金を要求したの
です。
「法定相続分の当然の権利がある」といった主張です。
その代わり、その後の請求は一切しないと、裁判所に相続放棄の手続きは取ら
されました。
「一日も早くこんな家出て行きたい」が理由です。
この青年の現状は、バイトも継続してやれない状態です。
もちろん、正規で雇用された経験は、全くありません。
さて、「親からされたことで、自分はこうなった」ということで、親が償うべきだと、
物を購入させたり、生活するだけの環境を保障させたりするケースが多くあります
が、これでは目的をはき違えています。
親への報復、懲らしめのつもりでしょうが、自身の人生も持ち崩してしまっている
ことに気がついてほしいものです。
親に対しては、どういう思いで我慢を強いられ、耐え忍んできたのか。
そのことによって、何を奪われ、失い、何を諦めなければならなかったのかを分か
らせたいのが、目的なのではないですか?
であれば、ただ痛い目にあわせるだけでは、何も伝わらないでしょう。
それどころか、何も伝わらない分、かえって常識を欠いた出来損ないと捉えられて
しまいます。
どうせ復讐したいのなら、人生を立て直すに必要なことを用意させるべきです。
例えば、この青年は長年のひきこもり生活(外出はできる)で、働けない状態です。
家を出たからといって、自活は極めて困難です。
出費だけでは、早晩資金が底をつきます。
適切な訓練を受けなければ、社会参加は困難でしょう。
実際には、この青年の両親は、すぐに本人が働くことを希望しておらず、自分たち
の不適切な関わりによって与えた苦悩を青年に詫び、適切な訓練を受けることを
促していました。
もちろん、その間も生活に必要なものは援助していました。
両親の不適切な養育が、人格形成において与える影響は、もちろん甚大であるこ
とは間違いありませんが、親の養育態度がすべてではありません。
また、受けた影響の修復も不可能というわけではありません。
受けた影響を詳らかにすることなく、不安や恐れの感覚だけに溺れていては、
自分の人生を取り戻すことはできません。
親への賢明な復讐は、親の何倍も幸福になることです。
親がうらやみ、悔しがるほどに幸福になればいいんです。
そうすれば、そんな自分をこの世に在らしめたという唯一の功労で、親を肯定する
こともできるのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年9月12日 21:00 | コメント(4)
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同じカテゴリの記事
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ②
「子どもの自己」に許可をすることです。
「子どもの自己」は、幼いがゆえに、自分の親が弱さや限界を持っているのを
理解することができなかったのです。
親の未熟な人間性を許すのです。
親がなした行為をたしなめ、存在は許すのです。
親への赦しとは、彼らのしたことを無罪放免にすることではなく、その影響から
自分を自由にするためのものです。
相手のしたことは忘れないけれども手放すということです。
傷に対する執着から自由になることであり、犠牲者の自分でなくすることです。
恨みや憎しみ、自己憐憫から解放されることです。
過去の痛みに今を支配された状態を超え、過去のものにするという意味です。
過去は自分のすべてではなく、一部となるのです。
「ゆるす」とは、主体的に緩め、ほどき、放すこと。解き放ちです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 08:18
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ①
そのことに感謝し、自身が行った誤りは誤りとして詫び、その上で、自分を
赦します。
「赦し」は、責任回避のために自己正当化するのではなく、未熟だったことを
認め、情状酌量とすることです。
そして、自己と和解します。
自分を責め、敵にまわしていた自分と和解し、自己信頼を取り戻していきます。
自分を赦せれば、人を赦せます。(清濁併せ呑む)
前回述べた自己洗浄は、自己研磨です。磨かれ成長していきます。(事上磨錬)
感謝し、向上心をもって人に役立つ行為を積極的に行い、感謝されることで
「赦せない心」を減らすことができます。
感謝が少ない人ほど、不平・不満が多いものです。
「難有り、有り難し」で、難事を成長、進歩、発展、向上の好機にしましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 07:54
アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~身に起こる出来事に対して
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』(実存心理学)
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
また、親と同じ過ちを繰り返していませんか?
世代間連鎖をくい止めることも、あなたの世代で行うべき課題です。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが
大切です。
今という時間、機会は、二度とこないのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:55
アダルトチルドレンからのQ&A~すべてに敬意をもつ
「敬意をもつ」とは、慎みをもって、その対象を“大事”にしていくことです。
丁寧に関わり大切にしましょう。
こちらが大切にすれば、相手もこちらを大切にしてくれます。
物を大切に取り扱えば、長く働いて(役立って)くれることでこちらを大切にして
くれるわけですし、出来事に敬意をもつというのは、丁寧に向き合い、目をそら
さず、受容するということです。
すると多くの学びの機会を提供してくれて成長させてくれるという形で、自分を
大切にしてくれます。
縁を大切にすれば、人間関係がより良くなります。
時間を大切にすると、タイミングが良くなって、チャンス(好機)が増えてきます。
ツキを呼び込むために大切なことは、笑顔と朗らかさです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年4月20日 00:09
コメント(4)
お百姓さん (2011年9月13日 13:57)
親への復讐、この言葉を見たとき、はっとしました。
「親への賢明な復讐は親の何倍も幸福になること」
親が勝手に描いた子供の人生とは全く想像もつかない内容と場所で生きてきました。引き戻されて軟禁されたりもしましたが逃げ続けました。
言うことを聞いた姉は全く不幸になり、私は免れました。
「お姉ちゃんも好きにさせればよかった」そう、親は呟くのを聞きました。
無知な親は責任が持てないので、乗っ取られる前に逃げるが勝ちであると、中学生ごろから考えていました。
限られた親からの愛情にすがらず、もっと大きな愛を求める勇気を失わないことを子供にも話しています。
中光雅紀 (2011年9月14日 17:01)
いつもご購読、合わせてご投稿ありがとうございます。
中学生で気づかれるなんてすごいですね。
9月15日発行のメルマガ「ひきこもりは動けないから解決できる第65号もご参考にして頂けたら幸いです。http://archive.mag2.com/0000282169/index.html
Takefu (2012年5月 7日 09:47)
親なんか早く死んでくれと今でも思います。
一度結婚までした相手とも、親からの横槍と干渉、妨害されボロボロになって別れました。
地獄の底まで付いて来て邪魔されると思います。努力しても、それが軌道に乗り出すと、社会的にどう思われようが親が私をぶち壊しに来るんです。幸せになんてなれません。
中光雅紀 (2012年5月 8日 19:52)
親から離れられる(姿を消す)よう戦略を立ててください。経済的な自立を果たして、親の人生から脱出することです。
そして、幸せになるためにも、なぜこの親の子として生まれてきたのかを自分なりに意味を見い出す作業を実践してみてください。
味わったものをどうこれからに活かせるかを考えてみてください。