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アダルトチルドレンへの処方箋~自身の欲求
前回のブログで、バウンダリー(境界線)に関してお話ししました。
自身の欲求と他者の欲求を勘違いしてしまいますと、虚無感から様々なアディク
ション(依存)を招いてしまいます。
今回は、自他の欲求の見極めの方法を簡単にお話ししてみましょう。
先ず、自分が欲しいものや、やりたいことを思い浮かべてください。
それに対して、「何のためにそれが欲しいのか」を問うていくのです。
つまり、それを得たい理由、目的です。
他でもない、そのもの、そのことを得なければならない理由、目的があるはずです。
それを自分に問いかけるのです。
例えば、車が欲しいとします。
「何のため?」の答えを考えてみてください。
「友達と遊びに行ける」だとしたら。
同じように「何のため?」と、友達と遊びたい理由を問うてみるのです。
「遠慮なく交流しあえる相手がほしい」だとしたら、はい、また同じように
「何のために?」
「何でも相談したい」
「何のため?」
「自分だけの考えでは不安だから」
はい、ここで見えてきたことは、「安心を得たい」ということですね。
いつでも、方針に迷ったりした時に、客観的な助言が欲しい。
そういった友がいてくれる。一人ではないという安心感を得たいということです。
「車」が欲しいといったところから、より本質的な自分の欲求が確認できましたね。
ですから、そういう友がいれば、車は無くてもいいということです。
逆に、車を手にいれることができたとしても、そういう友が得られなければ、何か
満たされない思いが続きます。
友達に気に入られんがために、自分は欲しくも無い友達の望むゲームを買い続け
るようなものです。
また、ボランティアなどの奉仕活動をやりたいといった場合。
同じように、「何のため?」かを問うてみてください。
特に「自分を犠牲にしてでも」といった献身的な動機からの場合、よくよくその目的
を考えてみてください。
「喜んでもらいたい」
「感謝されたい」
「必要とされたい」
「求められたい」
「一人になりたくない」
根源的なところに、見捨てられ不安からくる孤独感があれば、手段を選ばず、
人から求められよう、気に入られようとしてしまいます。
他者が喜んでくれているその行為自体を、自分も喜べるものでなければ、やがて
燃え尽き、倒れます。
充実感や達成感を得られないからです。
このように、自身の欲求と思っていたことが、実際は他者の欲求を満足させること
になっていたということや、欲していたものは単なる手段に過ぎず、本質的な求め
は他にあったということは、よくあることです。
こういったすり替え充足や手段の目的化が、延々と繰り返される満たされぬ欲求
への貪りの苦悩を招いてしまうのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年7月30日 11:01
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同じカテゴリの記事
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ②
「子どもの自己」に許可をすることです。
「子どもの自己」は、幼いがゆえに、自分の親が弱さや限界を持っているのを
理解することができなかったのです。
親の未熟な人間性を許すのです。
親がなした行為をたしなめ、存在は許すのです。
親への赦しとは、彼らのしたことを無罪放免にすることではなく、その影響から
自分を自由にするためのものです。
相手のしたことは忘れないけれども手放すということです。
傷に対する執着から自由になることであり、犠牲者の自分でなくすることです。
恨みや憎しみ、自己憐憫から解放されることです。
過去の痛みに今を支配された状態を超え、過去のものにするという意味です。
過去は自分のすべてではなく、一部となるのです。
「ゆるす」とは、主体的に緩め、ほどき、放すこと。解き放ちです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 08:18
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ①
そのことに感謝し、自身が行った誤りは誤りとして詫び、その上で、自分を
赦します。
「赦し」は、責任回避のために自己正当化するのではなく、未熟だったことを
認め、情状酌量とすることです。
そして、自己と和解します。
自分を責め、敵にまわしていた自分と和解し、自己信頼を取り戻していきます。
自分を赦せれば、人を赦せます。(清濁併せ呑む)
前回述べた自己洗浄は、自己研磨です。磨かれ成長していきます。(事上磨錬)
感謝し、向上心をもって人に役立つ行為を積極的に行い、感謝されることで
「赦せない心」を減らすことができます。
感謝が少ない人ほど、不平・不満が多いものです。
「難有り、有り難し」で、難事を成長、進歩、発展、向上の好機にしましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 07:54
アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~身に起こる出来事に対して
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』(実存心理学)
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
また、親と同じ過ちを繰り返していませんか?
世代間連鎖をくい止めることも、あなたの世代で行うべき課題です。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが
大切です。
今という時間、機会は、二度とこないのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:55
アダルトチルドレンからのQ&A~すべてに敬意をもつ
「敬意をもつ」とは、慎みをもって、その対象を“大事”にしていくことです。
丁寧に関わり大切にしましょう。
こちらが大切にすれば、相手もこちらを大切にしてくれます。
物を大切に取り扱えば、長く働いて(役立って)くれることでこちらを大切にして
くれるわけですし、出来事に敬意をもつというのは、丁寧に向き合い、目をそら
さず、受容するということです。
すると多くの学びの機会を提供してくれて成長させてくれるという形で、自分を
大切にしてくれます。
縁を大切にすれば、人間関係がより良くなります。
時間を大切にすると、タイミングが良くなって、チャンス(好機)が増えてきます。
ツキを呼び込むために大切なことは、笑顔と朗らかさです。
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