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アダルトチルドレンからの回復
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自己破壊からの離脱
かねて、ひきこもりを経験したAC(アダルトチルドレン)の青年たちと接していると、「普通にな
りたい」「普通になれればいい」といった声をよく聞きます。
この“普通”という表現がとても悲しく響きます。
普通でないというのは、小学校、中学校、高校、大学、社会人という道筋をあたりまえに通っ
てこなかったということです。
友だちがいて、彼女がいて、お酒を飲んで、カラオケ行ってと、誰もがそれこそ普通に経験し
てきたであろうことを自分が経験してきていないことを嘆きます。
確かに他者と、特に同世代と共有できるものが少ないという事実は、孤立感や疎外感を感じ
るでしょう。
しかし、何が普通で、何があたりまえなのでしょうか。
私が話を聞いていていつも感じるのは、この青年たちは、彼らが思う“普通”“あたりま
え”に、不登校やひきこもりになる前から、過度に自分をあてはめようとしていたのではない
かということです。
もちろん、先に述べたように、共有できなかったことから、それを強く求めるのであろうことは
分かります。
しかしそれでも、“普通”の求め方が違うのです。
中には、高校を中退し、通信制高校や定時制高校を卒業したことを強く否定的にとらえてい
る青年もいます。
自分が他より劣っている根拠にしているのです。
だいたいこういった場合、親がそのことを否定的にみてしまっていることが多いようです。
「大学ぐらい出ていなければ、ろくな大人になれない」と言われて育った青年が、大学を中退
し、その自分を徹底的に否定していたこともありました。
彼らはそれ以降、何に対しても挑戦することに怯えるようになってしまっています。
経験から学習したものが少ない理由からです。
過度な遅れ感から、心的負担が全て痛みに変わり、それはもう痛々しいかぎりです。
さながら、ワニに皮を剥がれた稲羽の白うさぎのようです。
騙されて海水で洗ったものですから、風が吹くだけでも激痛がはしります。
この状態から離脱するためには、視点の切り替えが必要です。
視点が変われば、新たな気づきを得られます。
視点の切り替えは、価値観の転換です。
何を“普通”“あたりまえ”とするのかも価値観によって変わってきます。
幸福感だって変わってきます。
最初に述べたような一般的な道筋を通ってこなかったら、不幸なのでしょうか?
人と違う人生では幸せになれないのでしょうか?
決してそんなことはありませんよね。
人もうらやむ贅沢な生活をしている人たちが、皆幸せでしょうか。
そうでない事例はいくらでもありますね。
それぞれの幸、不幸はそれぞれです。
「人生万事塞翁が馬」ということわざもあります。
何が自分にとって幸運になるか分かりません。
要は、価値観に柔軟性をもって、多様な視点をもつということです。
挑戦することへの怯えは、自己破壊的な生き方を選択してしまいます。
皮を剥がされたまま、真っ赤な体で風をよけ続けるのではなく、傷を治すことの方が先決で
す。風をよけるためには、身を潜めなければなりません。
身を潜めているだけでは、時間の経過とともに大きな代償を払わなければならなくなります。
自分が辛いと今思っていることが、本当にただただ辛い不幸な出来事なのか。
目の前の痛みを遠ざけることが、本当に自分を大切にしていることで、痛みを何も感じなくて
すむ生き方になるのか。
そもそも“痛み”はこの世に必要ないものなのか。
リストカットなどの自傷行為は、何ものかを得るための手段として行われます。
生きている実感を得たくて、傷つける人もいます。
ここでは“痛み”が必要になっています。傷みが生きている感覚を呼び覚ましてくれるのです。
しかし、それは自己破壊的な手段です。
得たいものは誤り無くても、手段が誤ってしまっています。
自己破壊的な手段の選択から離脱するためには、“豊かさ”を求める価値観への転換が有
効です。
豊かさは、恵みからもたらされます。
ですから、自分が遭遇するあらゆる出来事を恵みととらえるのです。
恵みということは、何かを得ることができるはずです。
つまり、何かを学べるということです。積極的につかみ取るのです。
学ぶ姿勢は、謙虚さを養います。
謙虚になれば、自分が孤独ではないことに気がつけます。
多くの支えがあることに気づけるのです。
自分を支えている存在がいてくれることに気がつけば、挑戦することへの勇気をもらうことが
できるのです。
勇気はサポーター(応援者)からもらえるのですから。
「人生万事塞翁が馬」であらゆることを肯定すれば、すべてが味方につきます。
味方(サポーター)が増えれば増えるほど、勇気を増して挑戦を恐れなくなります。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年4月29日 16:07
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同じカテゴリの記事
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ②
「子どもの自己」に許可をすることです。
「子どもの自己」は、幼いがゆえに、自分の親が弱さや限界を持っているのを
理解することができなかったのです。
親の未熟な人間性を許すのです。
親がなした行為をたしなめ、存在は許すのです。
親への赦しとは、彼らのしたことを無罪放免にすることではなく、その影響から
自分を自由にするためのものです。
相手のしたことは忘れないけれども手放すということです。
傷に対する執着から自由になることであり、犠牲者の自分でなくすることです。
恨みや憎しみ、自己憐憫から解放されることです。
過去の痛みに今を支配された状態を超え、過去のものにするという意味です。
過去は自分のすべてではなく、一部となるのです。
「ゆるす」とは、主体的に緩め、ほどき、放すこと。解き放ちです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 08:18
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ①
そのことに感謝し、自身が行った誤りは誤りとして詫び、その上で、自分を
赦します。
「赦し」は、責任回避のために自己正当化するのではなく、未熟だったことを
認め、情状酌量とすることです。
そして、自己と和解します。
自分を責め、敵にまわしていた自分と和解し、自己信頼を取り戻していきます。
自分を赦せれば、人を赦せます。(清濁併せ呑む)
前回述べた自己洗浄は、自己研磨です。磨かれ成長していきます。(事上磨錬)
感謝し、向上心をもって人に役立つ行為を積極的に行い、感謝されることで
「赦せない心」を減らすことができます。
感謝が少ない人ほど、不平・不満が多いものです。
「難有り、有り難し」で、難事を成長、進歩、発展、向上の好機にしましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 07:54
アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~身に起こる出来事に対して
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』(実存心理学)
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
また、親と同じ過ちを繰り返していませんか?
世代間連鎖をくい止めることも、あなたの世代で行うべき課題です。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが
大切です。
今という時間、機会は、二度とこないのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:55
アダルトチルドレンからのQ&A~すべてに敬意をもつ
「敬意をもつ」とは、慎みをもって、その対象を“大事”にしていくことです。
丁寧に関わり大切にしましょう。
こちらが大切にすれば、相手もこちらを大切にしてくれます。
物を大切に取り扱えば、長く働いて(役立って)くれることでこちらを大切にして
くれるわけですし、出来事に敬意をもつというのは、丁寧に向き合い、目をそら
さず、受容するということです。
すると多くの学びの機会を提供してくれて成長させてくれるという形で、自分を
大切にしてくれます。
縁を大切にすれば、人間関係がより良くなります。
時間を大切にすると、タイミングが良くなって、チャンス(好機)が増えてきます。
ツキを呼び込むために大切なことは、笑顔と朗らかさです。
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