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失ったものから得られたもの
私たちの考え方には二つのものがあります。
人生を幸福にする考え方と人生を不幸にする考え方です。
あなたは、どちらを選びたいですか?
もちろん幸福にする考え方だと思います。
ところが、実際は不幸にする考え方を選択している場合が少なくありません。
人生を幸福にする考え方があれば、先ずはそのまま採用してみればいいんです。
愚直に、理屈を考えずにです。
もちろん「機が熟す」というように、その考え方をすぐに採用したからといって、自分が期待す
る結果がすぐに出るわけではありません。
その時期が来るまでは結果は出ません。
でも、見えないところで確実に結果へ向かって変化は起こっています。
でも、もし「そうは言っても」となかなか実行できなければ、それはどこかでその考え方に疑念
をもってしまっているのです。腑に落ちていないということです。
その場合、そのままではいつまでも実行できず、これまでと同じ失敗を延々繰り返します。
何度同じ痛い目にあったとしても、新たな考え方を採用することの方に不都合を感じている自
分がいるということです。
何が腑に落ちていないのかを徹底的に知る必要があります。
失敗体験や喪失体験が大きければ、大きいほど、そのことで失ったことのみに心が奪われ、
その代償の大きさに、これから先の未来に何の希望も持てなくなってしまいがちです。
「いまさら幸福になる考え方をしたからとてもう手遅れだ」と。
でも、ものごとにはすべて両面があります。
失ったものの中から、必ず得られるものがあるのです。
失ったものが大きければ、得るものもまた大きい。
過去の失敗から、その時に自分を不幸にしてしまうどういう考え方をしてしまったのか、どうい
う行動を取り、結果傷ついたのか。
なぜそういった考え方をしてしまったのかを自問自答するのです。
必ず理由があります。
自身の傾向、いや、偏向を自覚するのです。
お決まりの偏った、歪んだパターンが見えてきます。
それに気がつけば、得られるものはとても貴重な財産となります。
こうすれば不幸を招くということが分かれば、幸福になれる手立てが見えてくるのですから。
自分の失敗パターンに気づかぬままでいると、同質のトラウマを再び抱える状況を自らが
招き寄せるということを繰り返し続けます。
あたかも、自分が幸福になれない確信を得るための根拠を得んがためのようにです。
幸福を望みながら、幸福を突き放すのです。
幸福を突き放してしまいがちな傾向には、幸福観が深くかかわってきます。
つまり、何を幸福と感じるのか。
とかく、“感謝”の心性が少ない人ほど、幸福を感じる領域が極端に狭いものです。
ないものねだりで、今あるものに気づけません。
不満やグチが多くなり、実行する前から「どうせ無理」となってしまいます。
例えば、長期のひきこもりのために社会適応が困難になったことを、ひきこもりのせいにして
しまっている場合は、なかなか新しい自分を創れません。
大切なことは、なぜ別の方法ではなく、ひきこもるという行動をその時選択したかというこ
とです。
「ひきこもったのは自分の責任ではない」といった考えが少なくありません。
だから自分が動く必要はない。
原因を作ったものが責任を取るべきだと。
「ひきこもってしまったことが、これからの自分の道をふさいだ」と感じている者は、他者への
責任転嫁のみならず、過去の自分へ責任転嫁しているようなものです。
そうしてきた自分を恨めしく思い、過去を呪う。
どこまでいっても、今の自分が責任を取ろうとはしないのです。
自己責任というのは、自分の人生の主導権を握るということです。人生脚本の脚本家にな
れるということです。
他人に自分の人生をコントロールされたり、他人の人生を生きるということは、とても辛いこと
です。
責任転嫁は、自らの主体性を放棄し、他人の人生に取り込まれて生きていくことです。
それは大変不幸なことです。
人生には一切のムダがありません。
これも幸福になる考え方のひとつです。
傷が深ければ深いほど、痛みが強ければ強いほど、そこから得られるものは大きいのです。
痛い目にあわなければ気がつけないほど、知らない間に自分の人生を他人に預けてしまって
いたということです。
他人に預けている内は、幸福にはなれないのです。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年5月 7日 23:14 | コメント(1)
< 自己破壊からの離脱 | 一覧へ戻る | 生き方の矛盾 >
同じカテゴリの記事
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ②
「子どもの自己」に許可をすることです。
「子どもの自己」は、幼いがゆえに、自分の親が弱さや限界を持っているのを
理解することができなかったのです。
親の未熟な人間性を許すのです。
親がなした行為をたしなめ、存在は許すのです。
親への赦しとは、彼らのしたことを無罪放免にすることではなく、その影響から
自分を自由にするためのものです。
相手のしたことは忘れないけれども手放すということです。
傷に対する執着から自由になることであり、犠牲者の自分でなくすることです。
恨みや憎しみ、自己憐憫から解放されることです。
過去の痛みに今を支配された状態を超え、過去のものにするという意味です。
過去は自分のすべてではなく、一部となるのです。
「ゆるす」とは、主体的に緩め、ほどき、放すこと。解き放ちです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 08:18
アダルトチルドレンからのQ&A~二つのゆるし ①
そのことに感謝し、自身が行った誤りは誤りとして詫び、その上で、自分を
赦します。
「赦し」は、責任回避のために自己正当化するのではなく、未熟だったことを
認め、情状酌量とすることです。
そして、自己と和解します。
自分を責め、敵にまわしていた自分と和解し、自己信頼を取り戻していきます。
自分を赦せれば、人を赦せます。(清濁併せ呑む)
前回述べた自己洗浄は、自己研磨です。磨かれ成長していきます。(事上磨錬)
感謝し、向上心をもって人に役立つ行為を積極的に行い、感謝されることで
「赦せない心」を減らすことができます。
感謝が少ない人ほど、不平・不満が多いものです。
「難有り、有り難し」で、難事を成長、進歩、発展、向上の好機にしましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月25日 07:54
アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~身に起こる出来事に対して
あなたが今まさに誤って行為してしまおうとしているのと同じ過ちを、
一度目の人生において行ったかのように生きよ』(実存心理学)
これは、過去に行った行為(一度目の人生)の結果として現状が生じている
と自覚すること。
現状困難な状態があれば、それは過去の誤った判断、行為によってのもの
であり、それと同じことを繰り返してしまわないように自戒して行動していく
必要があります。
また、親と同じ過ちを繰り返していませんか?
世代間連鎖をくい止めることも、あなたの世代で行うべき課題です。
今の行動のありかたは、将来に何かを用意してしまいます。
現状の過ごし方が、将来の準備になっていることを自覚して過ごすことが
大切です。
今という時間、機会は、二度とこないのですから。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年5月13日 06:55
アダルトチルドレンからのQ&A~すべてに敬意をもつ
「敬意をもつ」とは、慎みをもって、その対象を“大事”にしていくことです。
丁寧に関わり大切にしましょう。
こちらが大切にすれば、相手もこちらを大切にしてくれます。
物を大切に取り扱えば、長く働いて(役立って)くれることでこちらを大切にして
くれるわけですし、出来事に敬意をもつというのは、丁寧に向き合い、目をそら
さず、受容するということです。
すると多くの学びの機会を提供してくれて成長させてくれるという形で、自分を
大切にしてくれます。
縁を大切にすれば、人間関係がより良くなります。
時間を大切にすると、タイミングが良くなって、チャンス(好機)が増えてきます。
ツキを呼び込むために大切なことは、笑顔と朗らかさです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年4月20日 00:09
コメント(1)
英二 (2009年8月 7日 14:40)
自分が今まで失ってきた時間は、いつどこで、どういう選択をしてしまったのかをもう一度見直してみたいと思う。
そしてこれから、どういう選択をするべきなのかを考え、自分の人生を自分の責任で生きていきたい。