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アダルトチルドレンからの回復
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アダルトチルドレンへの処方箋~自分を欺く生き方
「自分にむいていることがよく分からない」
といったことはよく聞かれます。
これはひとつには、自身の感情を抑圧する癖がついてしまい、欲求が見えなく
なってしまっているということと、自分が何者かといった、自分そのものが見えて
いないといったところからきていることがあります。
感情の表出が自分にとって危険なことであるという環境で育つと抑圧してしまい
ますし、独自性を尊重されずに育ちますと、自分らしさの自覚が得られないまま
となります。
いずれの問題も、そのままの自分でいることを許されなかったことで発生したもの
です。
親の要求(都合)で動かされたという意識が強い子ほど、それへの反発心から親の
言う通りには絶対動かず、わざと反対をしてしまいがちです。
ACのひきこもりの場合でも、「親が働くことを望んでいるから働かない」と。
これは、本人は「親の言いなりにはならぬ」と思ってやっていますが、「右向け」
と言えば左。「上向け」と言えば下。と、ただ親の意志に反射的に動いているだけです
から、結局は、親に支配されているようなものです。
自身の意図(目的、意志)は無いのですから。
「親の喜ぶことはしたくない」と積極的な社会参加を拒む青年もいます。
この場合も同じで、親が望むことは一切しないことだけに生きています。
その間に自身の人生がどうなってしまうかまで考えが及んでいません。
これでは一蓮托生、共倒れになるでしょう。
親を困らせたくとも、自分の人生を持ち崩すことになぜ甘んじてしまって
いるかを振り返る必要があります。
親への反発心を、現状打開のための取り組みへの恐怖心を誤魔化すための
もっともらしい口実に使っていないでしょうか?
欲求や適性が分からないのも、親への強い責任転嫁も、いずれも自分の本心を
騙し、欺いているためです。
自分の本心からの声に耳を傾けてこそ、自分が真に取るべき行動が見えてきます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2014年5月21日 11:30
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アダルトチルドレンからのQ&A~ブーメランの法則
してみましょう。
洗浄の後は、成長し、美しくなります。
美しくとは、ムダやムリが無く、道理にかなった行動ができているということです。
ですから、洗浄として起こるその事柄に先ず感謝です。
人からいやなことをされた場合も、自分がそれまでに、人に迷惑をかけた分の
見返りとして戻ってきていると捉えましょう。
「お互いさま」なのですから。
ここで相手に報復してしまうと、自己洗浄にはならず、さらにネガティヴな原因を
作ってしまいます。
問題への対処の仕方の誤りを、再び繰り返すことになるのです。(反復強迫)
「類は友を呼ぶ」で、心に描くものがその状態を引き寄せる「引き寄せの法則」
よりも厳格なものは、「ブーメランの法則」で因果応報。
感謝を忘れ、毒親に報復を繰り返してしまえば、必ず自分の人生を持ち崩す
という結果が返ってくるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2017年6月 6日 05:09
アダルトチルドレンからのQ&A~主体的に生きるためには?
つまり、「自分が何者であるか」といった自己感に応じた生き方をしているわけ
です。
自分が何者かが、否定的なものであったり、何者かも分からなければ、当然、
より良い生き方はできません。
自己感を肯定的に保つためには、自身の立ち位置を常に自覚しておくことが
大切です。
自分が今どういう「立場」「位置」にあるのかを常に意識してください。
目的をもって、目標を設定して計画的に毎日を過ごしているという認識をもつ
ことで、現在の自分の立ち位置が実感できます。
目的は、人生の再構築、目標は、そのために必要なスキルを身につけること。
自分が何者であるかは自分が決めることです。
と言うか、自分でどう見なしているかです。
被害者とか犠牲者、不幸者、かわいそうな人と自分を見なしていませんか?
気持ちを安定させるためにも、属性を明確にしてみましょう。
たとえば、サバイバーやスライバー(成長者)。
修行者なんていうのもいいかも知れませんね。
人生の再構築の成功者になるための見習い期間中ということです。
目的、目標の方向に向かっているか、どのあたりに立っているのかを常に
点検しましょう。位置がつかめていれば、安心できます。
カーナビと同じです。
「立場」の認識は、役割に対しての責任意識を養う意味があります。
とかく自分が置かれている立場に与えられている制約の方に意識が向き、
不満を抱えやすいものですが、この「立場」も、自己感しだいで、ネガティブな
自己感に基づけば、誤った役割を担おうとします。
「主体者としての自分」という立場の認識をもてば、必要なスキルを身につけ、
自己を成長させていく責任を自覚した生き方ができるようになるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2016年7月29日 06:28
アダルトチルドレンへの処方箋~愛すること働くこと
精神分析学のフロイトは、「健康な人間にできることは、愛することと働くこと」
と喝破しました。
自分自身が今、健康な状態にあるかの目安にしてもいいかと思います。
あなたは、今どうですか?
健康ですか?
「愛すること」というのは、特定な相手に対して「好き」という恋愛感情みたいなもの
ばかりではないと思います。
自然を愛するとか、芸術を愛するとか、故郷を愛するとか。
「大切に守りたい」といった感情だと思います。
それと同じように、「働く」というのも、職業に就くという意味だけではないと思いま
す。
「役にたつ」という意味あいではないでしょうか。
実際、大切にしたいものがあれば、それを温存していくために何か役立ちたいと
思いますし、大切にしたい人がいれば、まさにその人のために役に立ちたいです
よね。
私たちが何かを行動しようとする時に、自分のためよりも誰かのためにといった
感情が、強い動機づけになることは普段ありますね。
小さいころは、お母さんやお父さんのためにと、喜ぶ顔を見たくてお手伝いをしたり
とか経験ありませんか?
何か少しでも役立てることができれば、私たちは周囲から求められます。
必要とされることは、承認欲求が充たされます。
自分自身の存在の意義を自覚することができます。
また、必要とされるということは、大切にもしてもらえます。
つまり、愛されるということですね。
愛されると嬉しいですから、感謝の気持ちも出て、さらに相手を愛せるようになり
ます。
「働く」ということも、どういう風に相手にはたらきかけ、役に立っていくか考えて
みましょう。
ある職業に就くということは、実はこの「役に立つ」ということが、容易にできる
手立てとなりえます。
職業というのは、その職種を通して必ず、何らかの社会的役割を担っています。
つまり、役に立っているのです。
商品やサービス、役務などを提供することにより役立っているからこそ、対価を
得て、存続できているのです。
ですから、自分の力で役に立つ自信がなくても、何らかの職種に携わることで、
役立つことができるのです。
企業には、事業目的や企業理念といったものがあります。
これは、いわば動機です。
何事も、事を行うときには、その動機が大切です。
動機は、意欲の継続に大きく影響します。
よく「やりたい事が分からない」という理由で、とどまっている若者たちがいますが、
自分のやりたいことが見えない間は、他人(企業)の動機に乗っかっていればいい
んです。
「これはすばらしい」と思える動機の仕事に就いて、その職種での社会貢献を
体験しながら、自分の意識を高めていくんです。
自分に正直に向き合って、自分の人生を懸命に生ききっていないから、自分の
やりたいことすら分からないでいるんです。
高い動機を「志」と言います。
高い動機は、必ず社会性を帯びています。
他人の高い動機(志)にあやかって、自分を高めていってください。
そうすれば、自分の本当にやりたいことが見えてきて、大切にしたい(愛する)
ものができて、そのことのために役立ち(働き)たいと思えてきます。
次回は、働くことがACからの回復にもいかに有効かをお話ししてみたいと思います。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2012年3月 3日 09:15
アダルトチルドレンへの処方箋~自身の欲求
前回のブログで、バウンダリー(境界線)に関してお話ししました。
自身の欲求と他者の欲求を勘違いしてしまいますと、虚無感から様々なアディク
ション(依存)を招いてしまいます。
今回は、自他の欲求の見極めの方法を簡単にお話ししてみましょう。
先ず、自分が欲しいものや、やりたいことを思い浮かべてください。
それに対して、「何のためにそれが欲しいのか」を問うていくのです。
つまり、それを得たい理由、目的です。
他でもない、そのもの、そのことを得なければならない理由、目的があるはずです。
それを自分に問いかけるのです。
例えば、車が欲しいとします。
「何のため?」の答えを考えてみてください。
「友達と遊びに行ける」だとしたら。
同じように「何のため?」と、友達と遊びたい理由を問うてみるのです。
「遠慮なく交流しあえる相手がほしい」だとしたら、はい、また同じように
「何のために?」
「何でも相談したい」
「何のため?」
「自分だけの考えでは不安だから」
はい、ここで見えてきたことは、「安心を得たい」ということですね。
いつでも、方針に迷ったりした時に、客観的な助言が欲しい。
そういった友がいてくれる。一人ではないという安心感を得たいということです。
「車」が欲しいといったところから、より本質的な自分の欲求が確認できましたね。
ですから、そういう友がいれば、車は無くてもいいということです。
逆に、車を手にいれることができたとしても、そういう友が得られなければ、何か
満たされない思いが続きます。
友達に気に入られんがために、自分は欲しくも無い友達の望むゲームを買い続け
るようなものです。
また、ボランティアなどの奉仕活動をやりたいといった場合。
同じように、「何のため?」かを問うてみてください。
特に「自分を犠牲にしてでも」といった献身的な動機からの場合、よくよくその目的
を考えてみてください。
「喜んでもらいたい」
「感謝されたい」
「必要とされたい」
「求められたい」
「一人になりたくない」
根源的なところに、見捨てられ不安からくる孤独感があれば、手段を選ばず、
人から求められよう、気に入られようとしてしまいます。
他者が喜んでくれているその行為自体を、自分も喜べるものでなければ、やがて
燃え尽き、倒れます。
充実感や達成感を得られないからです。
このように、自身の欲求と思っていたことが、実際は他者の欲求を満足させること
になっていたということや、欲していたものは単なる手段に過ぎず、本質的な求め
は他にあったということは、よくあることです。
こういったすり替え充足や手段の目的化が、延々と繰り返される満たされぬ欲求
への貪りの苦悩を招いてしまうのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年7月30日 11:01
思考のろ過
カウンセリングなどを周囲から勧められると、「無理してまで自分を作る意味は
ない。そのままの自然体でいいんだ」と言う方が、まま見受けられます。
また、「これまでは我慢が足りなかったから、もっと強くならなければ」と自分
にムチ打つ方もおられます。
これらは、いずれも自己変革や自然体というものを捉え違いしています。
もちろん、変える必要のない自分であれば、無理して作る必要などありません。
そのままでいいでしょう。
ただし、そのそのままをそのままにできない、改善が必要であれば、カウンセリン
グに限らず、何らかの手段で自己変革を試みられた方がいいと思います。
もとより、何らの不都合も生じない自然体でいられれば、良いのですが、どこかで
自然体でいられていないから、何かと生きにくさを感じているのではないですか。
これまでの価値観や思考を変えていくには、当然無理(負荷)が必要です。
その負荷を自然体でいられない生きにくさと混同してしまっている傾向がありま
す。
つまり、同じ無理をさせていると。
しかし、自己変革のために自分に無理をさせることは、これまでの種々の習慣の
改善でもあるわけですから、避けられません。
無理をさせることは何でも良くないことと、無理を避けがちな人は考えます。
しかし、筋力をつけるために、バーベルを上げるように、自分を変え、成長させて
いくためには、負荷(無理)を与えることは必要なことです。
自然体でいることは、一切の無理がない状態というイメージで語られますが、
そうではなく、自分に無理がなくても周囲に無理を与えていては、自分勝手でし
かありません。
特に人間関係においては、周囲への心遣いや配慮が必要です。
その際に、「我慢しなければ」ということがありますが、この辺りも注意が必要
です。
耐え忍ぶというやり方は、そればかりだといつか破綻します。
精神的に弱いからダメなんだと捉えられがちですが、我慢できることがいいとは
限りません。
我慢するということは、言ってみれば水が流れず溜まってしまうようなものです。
溜まった水は濁りやがて腐敗し、異臭を漂わせます。
ストレスも同じです。
我慢すれば歪み、怒りとなり、さらには腐敗し恨みとなります。
水は、大地に浸み込めば、ろ過され真清水となります。
それと同じように、ストレスに対しては我慢し続けるという方法を取るのではなく、
思考を洗練(ろ過)していくのです。
例えば、人から非難されたとします。
侮辱されたと取れば腹も立ちます。
改善点を気づかせてくれたと取れば、逆に感謝します。
心(精神力)は、強弱で考えるのではなく、剛柔でとらえてみてください。
つまり、心が固ければ思考が硬くなり、融通が利かず結果もろくなります。
心が柔軟であれば、多様性があり、少々のことでは倒れなくなるのです。
厚い地層にあたるのが、霊性(Spirituality)です。
精神性(Mentality)とは性質の違うものです。
地層が薄い状態を霊性の未成熟状態と言います。
思考が柔軟性に欠け、意味づけが非常に貧困なのです。
マザー・テレサが私たち日本人に向けた有名な言葉があります。
豊かそうに見えるこの日本で、心の飢えはないでしょうか。
だれからも必要とされず、だれからも愛されていないという心の貧しさ。
物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。
心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。
日本のみなさん、豊かさの中で貧しさを忘れないでください。
自殺者やうつ病の多い日本。
深くかみしめたい言葉です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年6月16日 19:11 | コメント(1)