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ACからの回復
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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
人生
14ページ目
心田への種まき
「自分なりに頑張ってみたけれども、やっぱりダメだった」
「どうせ自分にはできないことなんだ」
「失敗するに決まってる」
挑戦を過度に恐れる青年たちからよく聞かれる言葉です。
私たちは、とかく目の前に現れた結果に対して、あたかもその結果だけが突然起こったという
ように感じているものです。
しかし、物事にはすべて原因があります。
「蒔かぬ種は生えぬ」という言葉もありますが、まさに種(原因)を知らぬまに自分で蒔いてい
るのです。
それに気づけないでいるのです。
結果だけを見れば、当然不条理を感じることでしょう。
求める結果が得られぬ場合、不満や嘆きを抱えますが、ここで振り返ってみてもらいたいの
は、求めただけで、望んだだけで、結果が得られるものと思い込んでいなかったかということ
です。
当然結果を得るためには、その種(原因)を植える必要があります。
望まぬ結果が出るのも種(原因)次第。
望む結果が得られぬのも種(原因)次第です。
いずれも自分が蒔いた種。
蒔く種の中身、また時には蒔くべき種を蒔かぬことによって自ずと結果が現れるのです。
種を植えてから実(成果)が成るまでには、当然時間の経過が必要です。
その期間は、自分では計れないことの方が多いものですが、結果を望むのと同じように、
「いついつまでに結果が出るべきだ」と期間まで自分の思惑通りに考えがちですが、もちろん
そうはいきません。
そうはいかなかったからといって、「やっぱり自分は何をやってもダメだ」と思い込んでしまう
のは、早計です。
人は、現在の自身の見識のレベル(ステージ)に応じた情報しか集めようとしません。
自己評価が低く、否定的なとらえ方があれば、自分のダメさを証明するためにあらゆるもの
を利用します。
うまくいかなかったのは、自分がダメだからでもなく、偶然でもありません。うまくいかない種
(原因)を蒔いているからです。
その種の中でも、特に大事なものは、心の田に蒔いた種です。
心田に蒔かれた種の中身によって、外部への働きかけ(行為・行動)といった環境への種まき
の質が変わってきます。
質というのは、望む結果が出るための適切さです。
ですから、結果がうまくいかない種を心田に植えてしまわないことです。
それはどういった種でしょうか?
ひとつには感情の鈍磨であり、切り捨てです。
痛みから回避する術を覚えてきたアダルトチルドレンは、感情や欲求を抑圧し、思考すること
も停止してきました。
行動の適切さを判断する前に、心田に蒔かれた種の中身を確認しておかなければ、もしそれ
が、「何をしても今さらムダ」という信念であれば、何度繰り返しても望む成果は得られぬで
しょう。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年6月13日 16:35 | コメント(1)
自己責任で生きる
過去の囚われから脱し、新たな生き方をスタートさせたいが、なかなか思うようにいかないと
いうことをよく聞きます。
これは、新たな価値観に基づいた考えや行動をとろうとしても、決まって否定的な感情がこみ
あげてくるからです。
自分の意見をはっきり主張したほうがいいと考え直しても、これまでの誤った信念によって、
「相手と違う意見になったらどうしよう。いやな思いをさせて嫌われるんじゃないだろうか」等と
いった感情が出てきて、結局これまで同様口ごもってしまうのです。
新たな信念にそった行動が取れるようになるためにも、先ず過去の痛みに向き合うことが必
要なのです。
結果としての現在の状態を招いた原因となる過去の痛みを知り、受けいれることで、前回も
述べたように傷を癒していくことができます。
過去の喪失体験を振り返ってみてください。
あなたは、何を奪われたのでしょうか。
何を壊されたのでしょうか。
何を脅かされたのでしょうか。
何を失ってしまったのでしょうか。
あなたにとってとても大切な何かを無くしてしまっているはずです。
そのことで今のあなたは、何かができなくなってしまっているのです。
原因を知ることで、これからの自己選択(判断・決定)に責任をもつことができます。
痛みを癒し、自分の人生に責任を取り戻すことができれば、これまでのような反応的な生き
方をしなくてもすむようになります。
他人の欲求に応えていくためだけの生き方から抜け出すことができるようになるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年6月 6日 20:58 | コメント(1)
癒しは調和
人は過去の家族トラウマの傷により、痛みに対しての防衛法を身につけてしまっています。
それはほとんどが回避法であり、そのために現実直視を避け、新たな問題を生じさせる結
果となってしまいます。
その回避法とは、
見ていないふりをする。
感じなくする。
考えなくなる。
といったものです。
目の前の悲痛な現実を幻と思い込み、感情を鈍磨させ、思考を止めてしまうのです。
そうすることで、いささかでも痛みから逃れることができるからです。
しかし、それでは自分をごまかしているにしか過ぎません。
その痛みは克服されたものではありませんので、同じような状況(トラウマ体験)に再び遭遇す
ると、同じ回避法を選択してしまいます。
それはごまかしの対策であるだけに、現状に適応できず、今の生き方を脅かす自己破壊的
な行動を選択します。
痛みを克服するためには、傷を受け、その傷がうずいている事実をしっかり認識したうえ
で、癒すことを行っていかなければなりません。
防衛は、痛みに逆らおうとしてしまいます。
癒しは、快と不快を調和させていくことです。
筋力トレーニングを行う場合、適度な負荷(不快)を肉体に与えることで、その苦痛、疲労感は
やがて、筋力アップ、運動能力の向上といった快に変わります。
バーベルを降ろした時の脱力感といった快感もあります。
癒しとは、傷をかかえつつも、痛みに翻弄されないことです。
トラウマ体験に意味をもたせ、逆に成長の糧にしてしまうのです。
また、自己本来のごまかしのないありのままの状態が活かされていれば、痛みに意識がいか
ず(囚われず)、自ずと癒されていくのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年6月 1日 21:08
水鏡
「自分がどう思われているのかが気がかり」
「おかしなヤツと思われていないだろうか」
「陰で悪口を言われているような気がする」
こんなことを思うことがありませんか?
誰しも世間の目が気になるところではあるでしょうが、そのことで外出することや、バスや電車
に乗ることすらままならなくなってしまっては、気になるぐらいではすまなくなります。
私たちが自分に対して周囲が好意的かそうでないかを判断するときには、相手の表情や態
度、仕草を見ます。
こちらが話しかけたり、何かをはたらきかけたとき、笑顔で応えてくれるのか距離を置かれる
のか。
その辺りの反応を確認します。
また、おかしな格好をしていないか、化粧ののりはいいかなどは、鏡をのぞきこむことでしょ
う。
鏡で自分を映す術をまだ知らないころというのは、私たちはすべて両親や祖父母の表情や態
度から、自分の価値を読み取ります。
両親たちの表情に姿を映し出しているようなものです。
温かい笑顔があれば、自分は愛され、求められていると感じます。
不機嫌そうな表情があれば、自分の姿は醜いものと自覚するでしょう。
波ひとつない静まりかえった水面は、白銀の鏡のように周囲の風景をありのままに映し出し
ます。しかし、ひとたび波紋が生ずれば、映し出された風景はいびつに歪みます。
心もまったく同じです。
不安や緊張で心がざわつけば、目に見えるものはすべて歪んで見えます。
また、水は流れなければ(動かなければ)、やがて腐敗しにごります。
心も執着し変化しなければ、にごり、その腐敗した水が体中をめぐり様ざまな病気を引き起こ
したり、怒りや恨み、憂鬱などの情動を招きます。
心は水鏡なのです。
時間を見つけて近所の神社に立ち寄られてみてください。
丸い鏡があることに気がつくでしょう。
なぜ鏡が祀られているかご存知ですか?
「かがみ」から“が”をとってみてください。
“が”は我です。
つまり、我(わがまま)をとったら、かみ(神)になりますね。
人は誰でもが、我を失くせば“かみさま”になれるということを表しています。
「鏡に映る自分の姿を拝みなさい」ということでもあるのです。
古人からの素敵なメッセージですね。
鏡は時おり磨いておかないとくもります。
くもればあらゆるものをありのままに映し出せません。
あなたの心はきれいに磨かれていますか?
あなたがもし、自分の姿が歪んで見え、自分を大切に出来なければ、あなたの周囲にあった
鏡は、どれもくもっていたり、歪んでいたりして、ありのままのあなたを映し出せていなかった
のです。
神社の境内の樹齢何百年の大きな御神木に注連縄(しめなわ)がはってあるのをご覧になっ
たことがあると思います。
かみとは、自然、ありのままということです。
ありのままの、あるがままの自分でいる時が、最も自然でイキイキできるのです。
もう一度自分の心の水鏡を磨いて、二人といない自分らしさを探してみませんか?
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年5月22日 21:55 | コメント(1)
被害者意識と復讐心
私たちは、不可抗力的に外部から与えられた影響に対しては、とかく被害者意識をもちやす
いものです。
「させられた」
「やられた」
「傷つけられた」
などです。
その受けた被害、痛みが大きければ大きいほど、怒り、恨み、復讐心といったものが炎上
し、片時も忘れることができません。
つまり、常に囚われてしまっている状態です。
被害者であり、犠牲者の立場を自分から手放さない限り、怒りや恨みの過去の感情を繰り返
し、今に感じることとなります。
アダルトチルドレンの痛みは、過去の感情に今を支配されている痛みです。
許せる自分を作る、自分になるためには、「傷つけられた」を「傷ついた」に変えてみましょ
う。
傷つくことを選んだ、自分がそれを自分に対して許したととらえてみましょう。
犠牲者、被害者という意識のままだと、責任の主体が加害者であり、解決においてもまた、主
体が加害者側となってしまい、謝罪、償いという結論を加害者に預けてしまうことになります。
すんなりと謝罪、償いがあれば別ですが、それが得られないからこそ、許せないのでしょう。
変えられないもの(他者)に執着していると、怒りや恨みはおさまりません。
変えられないことを受け入れ、主体を自分(変えられるもの)に引き戻すことです。
そして過去の痛みを過去のものとして、過去に押し戻すのです。
許しは、自分の中から、怒りや恨みといった感情を放すことです。
相手にその意志を伝えることは、必ずしも必要なことではありません。
相手に「許します。謝罪はけっこうです」なんて言えなくてもいいんです。
まず言えませんから。
相手に何かを働きかけるのではなく、自分の中からその相手を放り出すのです。
そのために、感情の整理をしてみましょう。
(相手ではなく)何にに向けられた怒りなのか、なぜ恨むのか。
傷つくことを自分はなぜ自分に許してしまったのか。
傷つくことを最後まで拒まなかったのはなぜか。
自分は、今ここにいて、過去からの影響を受けてしまっている。
この悪影響を今の自分が、これからの成長のエネルギーに転換するのです。
恨み続けることの自分に与える有効性を考えてみてください。
何が得られますか?
同時に、恨みによって失うものを考えてみましょう。
きっと、傷つくことを自分に許してしまったのは、何かを気づきたかった、気づかなければなら
なかったものがあったのかも知れません。
もちろん、全くの抵抗力、免疫力の無い幼少期に受けた傷は、あなたがその責任を負う必要
はありません。
傷を受けた自分を否定することもありません。
それは自然なことだからです。
あなたが悪い子、無価値な子だから傷つけられたのではありません。
あなたを傷つけた相手は、あなたの価値に気づけなかった人間です。
自分が発した言葉や行為が、尊厳性をおとしめ、自由な感覚をふさぎ、自由な意思を縛り続
けることに気がつけなかった人間です。
あなたが寛容さをもって、その人間を心の中から放り出した時、許しが達成でき、自由な心を
取り戻せるでしょう。
それでこそ、犠牲者ではなく、人生においての主体者に成りうるのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年5月19日 20:00 | コメント(1)
生き方の矛盾
「自己主張をしたくない」という青年が少なくありません。
自己主張をしない結果は、他者の思惑でしか行動できないことになります。
当然ストレスの多い生き方になります。
しかし、決してそれを望んでいるはずはありません。
ではなぜ、そうしてしまうのでしょう。
あなたは、かねての生活の中で自分が本当に避けようとしているものを突き詰めたことがあ
りますか?
なぜそれがいやなのか。
ある青年は自己主張を避けたい理由を「責任を負いたくないから」と話しました。
責任を負うという状態は、任せられる。それは認められているということでもあります。
自分に決定権があるということでもあります。
この青年は、周囲から認められることを望んでいないのでしょうか。
そんなんことはありません。
では、なぜ?
「自分ですべてを抱え込んでしまいそうだから」と言いました。
なぜ一人で抱え込むの?
「他人を信用していないから」
他人を信用できないために、すべてを自分で抱え込み、そのために負担が増えることを避け
ようとしているのです。
他者に任せられない理由で、自己主張を避ければ、周囲からあてにされなくなるか、逆にい
いようにこき使われる状況になるでしょう。
いずれも本人の望まぬ状態です。
人を信じられない理由には、過度に相手に期待してしまい、自分の期待通りの反応が相手か
ら返ってこなかった場合、裏切られたような気持ちになり、傷つく。
傷つきたくないから、人に期待せず、信用しない。
ということがあげられました。
つまり、この青年の場合、期待しすぎてしまう自分、抱え込んでしまう自分がいて、そのた
めに傷つくことを避けたいというのが、自己主張を妨げていた理由です。
この二つは矛盾しているようですが、期待しすぎてしまうというのは、何も相手を信用してとい
うことではなく、「こうあるべきだ」といった、いわば勝手な期待です。
「僕は君を友人と思っているから、君も僕を友人と思うべきだ」といったような期待の仕方で
す。
他人に任せきれないことも、いずれも自分のスタイルへの固執です。
他者の立場を尊重しきれていないところに、本質的な問題があります。
自我にこだわる傾向の強いパーソナリティーの人間が、自己主張を避けてしまうという、結果
的に自分の個性を殺してしまう生き方をしてしまっているのです。
こういったケースは、それまで自分の立場を尊重してもらえず、意見を汲み取ってもらえなか
ったり、真っ向から否定されることが多い環境にいた場合に多く見られます。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年5月12日 21:28 | コメント(1)
失ったものから得られたもの
私たちの考え方には二つのものがあります。
人生を幸福にする考え方と人生を不幸にする考え方です。
あなたは、どちらを選びたいですか?
もちろん幸福にする考え方だと思います。
ところが、実際は不幸にする考え方を選択している場合が少なくありません。
人生を幸福にする考え方があれば、先ずはそのまま採用してみればいいんです。
愚直に、理屈を考えずにです。
もちろん「機が熟す」というように、その考え方をすぐに採用したからといって、自分が期待す
る結果がすぐに出るわけではありません。
その時期が来るまでは結果は出ません。
でも、見えないところで確実に結果へ向かって変化は起こっています。
でも、もし「そうは言っても」となかなか実行できなければ、それはどこかでその考え方に疑念
をもってしまっているのです。腑に落ちていないということです。
その場合、そのままではいつまでも実行できず、これまでと同じ失敗を延々繰り返します。
何度同じ痛い目にあったとしても、新たな考え方を採用することの方に不都合を感じている自
分がいるということです。
何が腑に落ちていないのかを徹底的に知る必要があります。
失敗体験や喪失体験が大きければ、大きいほど、そのことで失ったことのみに心が奪われ、
その代償の大きさに、これから先の未来に何の希望も持てなくなってしまいがちです。
「いまさら幸福になる考え方をしたからとてもう手遅れだ」と。
でも、ものごとにはすべて両面があります。
失ったものの中から、必ず得られるものがあるのです。
失ったものが大きければ、得るものもまた大きい。
過去の失敗から、その時に自分を不幸にしてしまうどういう考え方をしてしまったのか、どうい
う行動を取り、結果傷ついたのか。
なぜそういった考え方をしてしまったのかを自問自答するのです。
必ず理由があります。
自身の傾向、いや、偏向を自覚するのです。
お決まりの偏った、歪んだパターンが見えてきます。
それに気がつけば、得られるものはとても貴重な財産となります。
こうすれば不幸を招くということが分かれば、幸福になれる手立てが見えてくるのですから。
自分の失敗パターンに気づかぬままでいると、同質のトラウマを再び抱える状況を自らが
招き寄せるということを繰り返し続けます。
あたかも、自分が幸福になれない確信を得るための根拠を得んがためのようにです。
幸福を望みながら、幸福を突き放すのです。
幸福を突き放してしまいがちな傾向には、幸福観が深くかかわってきます。
つまり、何を幸福と感じるのか。
とかく、“感謝”の心性が少ない人ほど、幸福を感じる領域が極端に狭いものです。
ないものねだりで、今あるものに気づけません。
不満やグチが多くなり、実行する前から「どうせ無理」となってしまいます。
例えば、長期のひきこもりのために社会適応が困難になったことを、ひきこもりのせいにして
しまっている場合は、なかなか新しい自分を創れません。
大切なことは、なぜ別の方法ではなく、ひきこもるという行動をその時選択したかというこ
とです。
「ひきこもったのは自分の責任ではない」といった考えが少なくありません。
だから自分が動く必要はない。
原因を作ったものが責任を取るべきだと。
「ひきこもってしまったことが、これからの自分の道をふさいだ」と感じている者は、他者への
責任転嫁のみならず、過去の自分へ責任転嫁しているようなものです。
そうしてきた自分を恨めしく思い、過去を呪う。
どこまでいっても、今の自分が責任を取ろうとはしないのです。
自己責任というのは、自分の人生の主導権を握るということです。人生脚本の脚本家にな
れるということです。
他人に自分の人生をコントロールされたり、他人の人生を生きるということは、とても辛いこと
です。
責任転嫁は、自らの主体性を放棄し、他人の人生に取り込まれて生きていくことです。
それは大変不幸なことです。
人生には一切のムダがありません。
これも幸福になる考え方のひとつです。
傷が深ければ深いほど、痛みが強ければ強いほど、そこから得られるものは大きいのです。
痛い目にあわなければ気がつけないほど、知らない間に自分の人生を他人に預けてしまって
いたということです。
他人に預けている内は、幸福にはなれないのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年5月 7日 23:14 | コメント(1)
自己破壊からの離脱
かねて、ひきこもりを経験したAC(アダルトチルドレン)の青年たちと接していると、「普通にな
りたい」「普通になれればいい」といった声をよく聞きます。
この“普通”という表現がとても悲しく響きます。
普通でないというのは、小学校、中学校、高校、大学、社会人という道筋をあたりまえに通っ
てこなかったということです。
友だちがいて、彼女がいて、お酒を飲んで、カラオケ行ってと、誰もがそれこそ普通に経験し
てきたであろうことを自分が経験してきていないことを嘆きます。
確かに他者と、特に同世代と共有できるものが少ないという事実は、孤立感や疎外感を感じ
るでしょう。
しかし、何が普通で、何があたりまえなのでしょうか。
私が話を聞いていていつも感じるのは、この青年たちは、彼らが思う“普通”“あたりま
え”に、不登校やひきこもりになる前から、過度に自分をあてはめようとしていたのではない
かということです。
もちろん、先に述べたように、共有できなかったことから、それを強く求めるのであろうことは
分かります。
しかしそれでも、“普通”の求め方が違うのです。
中には、高校を中退し、通信制高校や定時制高校を卒業したことを強く否定的にとらえてい
る青年もいます。
自分が他より劣っている根拠にしているのです。
だいたいこういった場合、親がそのことを否定的にみてしまっていることが多いようです。
「大学ぐらい出ていなければ、ろくな大人になれない」と言われて育った青年が、大学を中退
し、その自分を徹底的に否定していたこともありました。
彼らはそれ以降、何に対しても挑戦することに怯えるようになってしまっています。
経験から学習したものが少ない理由からです。
過度な遅れ感から、心的負担が全て痛みに変わり、それはもう痛々しいかぎりです。
さながら、ワニに皮を剥がれた稲羽の白うさぎのようです。
騙されて海水で洗ったものですから、風が吹くだけでも激痛がはしります。
この状態から離脱するためには、視点の切り替えが必要です。
視点が変われば、新たな気づきを得られます。
視点の切り替えは、価値観の転換です。
何を“普通”“あたりまえ”とするのかも価値観によって変わってきます。
幸福感だって変わってきます。
最初に述べたような一般的な道筋を通ってこなかったら、不幸なのでしょうか?
人と違う人生では幸せになれないのでしょうか?
決してそんなことはありませんよね。
人もうらやむ贅沢な生活をしている人たちが、皆幸せでしょうか。
そうでない事例はいくらでもありますね。
それぞれの幸、不幸はそれぞれです。
「人生万事塞翁が馬」ということわざもあります。
何が自分にとって幸運になるか分かりません。
要は、価値観に柔軟性をもって、多様な視点をもつということです。
挑戦することへの怯えは、自己破壊的な生き方を選択してしまいます。
皮を剥がされたまま、真っ赤な体で風をよけ続けるのではなく、傷を治すことの方が先決で
す。風をよけるためには、身を潜めなければなりません。
身を潜めているだけでは、時間の経過とともに大きな代償を払わなければならなくなります。
自分が辛いと今思っていることが、本当にただただ辛い不幸な出来事なのか。
目の前の痛みを遠ざけることが、本当に自分を大切にしていることで、痛みを何も感じなくて
すむ生き方になるのか。
そもそも“痛み”はこの世に必要ないものなのか。
リストカットなどの自傷行為は、何ものかを得るための手段として行われます。
生きている実感を得たくて、傷つける人もいます。
ここでは“痛み”が必要になっています。傷みが生きている感覚を呼び覚ましてくれるのです。
しかし、それは自己破壊的な手段です。
得たいものは誤り無くても、手段が誤ってしまっています。
自己破壊的な手段の選択から離脱するためには、“豊かさ”を求める価値観への転換が有
効です。
豊かさは、恵みからもたらされます。
ですから、自分が遭遇するあらゆる出来事を恵みととらえるのです。
恵みということは、何かを得ることができるはずです。
つまり、何かを学べるということです。積極的につかみ取るのです。
学ぶ姿勢は、謙虚さを養います。
謙虚になれば、自分が孤独ではないことに気がつけます。
多くの支えがあることに気づけるのです。
自分を支えている存在がいてくれることに気がつけば、挑戦することへの勇気をもらうことが
できるのです。
勇気はサポーター(応援者)からもらえるのですから。
「人生万事塞翁が馬」であらゆることを肯定すれば、すべてが味方につきます。
味方(サポーター)が増えれば増えるほど、勇気を増して挑戦を恐れなくなります。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/
NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年4月29日 16:07
臨死体験
AC(アダルトチルドレン)、アディクションからの回復のための自己創造技法〈自心観〉では、
臨死体験のエクササイズがあります。
とは言っても、何も半殺しにでもして死にかけてもらうわけではありません(大笑)。
死んだ気になってあることを考えてもらいます。
自分の臨終の瞬間や葬式の様子を想像してもらうのです。
誰にもやがて死の瞬間が訪れます。
息をひきとった時、あなたの周りに誰がいますか?
誰にいてほしいですか?
そして、自分の死に顔に何と語りかけてほしいですか?
「いつも場を和ませてくれる人だったよね」
「みんなを楽しませてくれた人だったね」
「常に人を気遣う人だったなぁ」
「決して人の悪口を言う人ではなかった」
「グチや弱音をはかない人だったなぁ」
「真面目な人でした」
「あなたと出会えて幸せでした」
「立派な方でした」
「いつも元気にしてくれてありがとう」
等など
あなたなら、何と言われたいですか?
生の終わりを迎えた時、かけてもらいたい最後の言葉の内容が、あなたが生涯にわたり成し
遂げたかった、最も欲しかった周囲からの評価なのです。
今のあなたは、その最後の言葉がまだ見つかっていないかも知れません。
ゆっくりと時間をかけて考えてみてください。
夜就寝する時に、布団に横になり死んだ気になってみてもいいでしょう。
顔に白布はのせなくていいですよ(笑)。
そして、今の毎日の自分の生活が、その言葉をもらえるための生活ぶりになっているかを確
認してみてください。
心残りができないように、清算しておきたいこと、終わらせておきたいことを片付けるためのこ
とができていますか?
あなたの死を惜しみ、泣いてくれている人がいるでしょうか?
誰に泣いてほしいですか?
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年4月22日 21:20
行動を変えるために
私たちの人生は、習慣の複合体と言えます。
習慣は、行為・行動の繰り返しによって築きあげられます。
フロイトは、『反復強迫』という概念で、意識下に抑圧されたものは、行為の繰り返しとして表
現されるとしました。
たとえそれが自身を傷つける行為であっても、意識下に刻まれたものにより、自分でも意味
が分からぬまま、その行為を繰り返してしまうのです。
ACの生き辛さはまさにここにあります。
では行動を変えていけるためには、どうしたらいいでしょうか。
行動の目的を自問自答してみるのです。
ある行動をとった時に、「何のためにそうしているのか?」を問うてみるのです。
ダイエットのためのウォーキングも、何のためのダイエットかを考えると、好きな恋人により愛
されたいという目的が見えてきます。
高級車を購入するために懸命に働くのも、何のためかと考えると、経済力を誇示したいと
いう意思が見えてきます。
その経済力の誇示もまた、自分の存在意義を認めさせるという目的があります。
いずれも、「何のため?」を繰り返していくと、より本質的な目的に行き当たります。
愛され、認められ、受け入れられることが今必要な状況にあることが見えてきます。
母親が子どもの世話を過剰にやき、自立心を削ぎ、自分を頼らせることでわが子から求めら
れている実感を得るという目的をはたそうとする場合があります。
このケースも背後にあるのは、必要とされることを必要としている虚無感です。
目的には、必ず価値観が関わってきます。
何に価値を見いだしているのか、何を優先的に大切なものと認識しているのか。
それによって、目的が定められます。
そして、その価値の充足の基準にしているものは何か?
先の例では、容姿(体重)であり、収入、車であり、わが子の依存度が充足を測る基準になっ
ているのです。
行動を変え、なおかつ継続させていくためには、目的が明確になっておかなければなりませ
ん。そして、基準が変わらなければ今まで求めていたものを求め続けるだけで、行動の変化
は現れません。そのためには、価値観そのものを変えていくしかないのです。
私たちが身に備えている価値観は、低年齢期に親や周囲の大人たちから刷り込まれたもの
が多く有ります。中には、誤った価値観もあります。
「いい高校、大学に行かなければろくな人間になれません」という価値観に嫌悪感を抱き、高
校受験直前に不登校をして、学歴放棄で親の価値観に挑んだ少年がいました。
価値観は、根底から行動に揺さぶりをかけます。
意識下に抑圧されるものもまた、価値観によってしまい込まれてしまったものです。
生き辛さを感じるとき、自身の価値観を客観的に見直してみることが、回復への一助となって
いきます。
あなたがこのブログを読んでいる目的も問い直してみてください。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年4月13日 20:19
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