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アダルトチルドレンからの回復
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人生: 2008年6月
トラウマの考察
トラウマを考える時、過去の体験の影響が、今の生き方に痛み、苦悩をかかえさせると
表現できます。
起こった出来事を本来の場所に置くことを考えてみてください。
あなたを傷つけたその体験は、過ぎさったある時期のことです。多くは幼かったころのある
場所でのことでしょう。あなたにとってその体験の中に登場する相手は、当時どういう立場
のあなたにどういった影響を与える人物だったのでしょうか。その人物は、今でも関わって
いますか?あなたにとってその人物が意味するものに変化はありませんか?
あなたはまだ未成熟でした。その場の意味を解することも、向かってくる危険に対して抵抗
することもできませんでした。でも、今は違います。
その人物はあなたにとって、もう当時のような意味を与える人物ではなくなっているはず
です。そして、今のあなたはその出来事に対して、新たな意味づけをできるだけ成熟して
いるはずです。
痛みをかかえ、痛みのままに生きていたあなたでも、痛みをかかえつつも、その痛みに
どう対処していくかを選ぶことができます。今のあなたは、考え方を選択することができ
ます。
あなたは恐怖をあたえる対象そのものよりも、恐怖を感じることそれ自体を恐れていま
せんか?そうであれば、対象を見ることをしなくなります。目をそらせばその対象を踏み
越えることができません。傷つくこと、恐れることを過度に恐れていては、本当の危険を
感じ取ることができなくなってしまいます。
万象は変化していることに気づいてください。あなたも、あなたに与えられた影響も変化
しています。変化しているものを固定しているかのように感じ執着していることこそが、
トラウマの呪縛から脱せないでいる原因なのです。
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月17日 21:25
感情と自制心
人は感覚というものがあります。外界からの刺激を感覚でとらえ、さまざまな感情がわきお
こり、そして反応としてのある行動をとります。この刺激と反応の間にこそ、自由意志によ
る選択が入り込めるのです。しかし問題は、この自由意志は、トラウマにより条件づけされ、
刺激と反応の間隔すらトラウマにより制限されているということです。
意志の力のひとつに自制心があります。
「幸福とは、今この瞬間の欲望を抑圧し、将来手に入れたいと思っていることを優先
できる能力だ」という言葉がありますが、この能力こそ自制心です。
自制心がはたらかなければ、目標到達が困難になります。「こうなりたい」という希望を
もっても、目の前の欲求に惑わされ、今を刹那的に楽しむといった生き方になってしまいま
す。「めんどくさい」という言葉がよくでませんか?
トラウマを超えた人生を想像してみてください。
自己責任に基づく自由選択による希望の未来を描いてみてください。
自制心を後押しするのは、熱意です。熱意は感情が強く刺激されることで生じますから、
先ず感情を閉じ込めるこれまでの習慣を改善しましょう。
身体の感覚を通して、「すばらしい!」と声をあげられる体験を積極的にやってみましょう。
感情が喚起され、希望や目標に対しての意識が強まれば、自制心をはたらかせ同じ状況
にあっても、それまでとは違う行動(反応)をとれるようになるのです。
それがトラウマの克服です。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月14日 20:30
信念とは?
最近、書店の自己啓発の棚によく見かけるものに、『引き寄せの法則』関連の書籍があります。
多くがお金持ちになる方法といった内容のようですが、成功哲学の古典であるナポレオン・ヒル
の『思考は現実化する』をはじめとする、いわゆる「念ずれば花開く」式の西洋流帝王の学で
す。ですから、引き寄せるといっても、何もお金だけではなく、何でも自分の思考で引き寄せて
しまうという法則です。
「信念」に関して、こういう言葉があります。
「信念とは、目に見えないものを見て、信じることができないことを信じる能力のこと。だから、
できると信じる人だけが、他の誰もができないと思っていることをできるのさ」
「目に見えないものを見て、信じることができないことを信じる能力」
「信じることができないことを」というのは、確証こそないがという意味だと私は解釈していま
す。“信じる”という行為は、目に見えず確証がなく不確実だからこそ意味をなすのです。
だから、「自信」というものは、自らの不確かなこれからを信じるという意味に解釈できると
思います。これからの可能性を信じる。自身の成長を信じるということです。
であるならば、「今の自分には何のとりえも才能もないから、自信がない」というのは、
おかしくないだろうか。
何もなければ、それだけ上達できるものがたくさんあるということだし、なおさら成長できる
というものです。
投資家も企業の将来性に賭けます。自分にしっかり投資して、成長させ、これからの可能性
に賭けてみては如何でしょうか。それが真の“自信”です。
自己正当化するために、なにものかに絶えず責任を転嫁し、グチや批判をしている内は、
まさに、不満だらけの環境を引き寄せてしまいます。
引き寄せの法則は、善悪の区別をしてはくれません。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月10日 21:44
意識的に生きる
私たちは、生活の大半を無意識に過ごしています。朝起き洗顔し、服を着替え、学校や会社
に出る。そのほとんどは毎日繰り返されていることだけに、ひとつひとつ意識せずに行なって
います。パターン化した行動がほとんどと言っていいかと思います。
生きづらさを感じているとするなら、自分のパターン(偏向性)を知ることが大切です。
悩むパターンが同じで、悩んでしまうことになる失敗のパターンや、思考のパターンが
変わっていないということなのです。
あなたは、自分の行動が意味していることに意識を向けたことがありますか?
自分にとってその行動がどういう意味があるのかを考えたことがありますか?
トラウマにより刷り込まれたプログラムは、いつしか意識から外れ、強迫行為を繰り返して
いきます。
心の硬直化、固定化は、執着、偏りを誘引し、自我を変容させます。変容した自分を本来の
自分と錯覚している状態がアダルトチルドレンとも言えます。
硬直化、固定化した心に変化を起こすためには、“気づき”が必要です。
気づく自分は「観察する自己」とも言うべき、客観視できるもう一人の自分です。
その「観察する自己」との対話ができるようになるために、意識の目を向けた生活が必要
なのです。日常の行動ひとつひとつに意識を向けてみてください。何かを感じている自分
を意識してみてください。
生きづらさを感じていると、傷つきたくない気持ちから、感情を鈍磨させてしまうきらいが
あります。感情の鈍磨は、退屈感や空虚感を招きます。
「小人閑居して、不善をなす」 その退屈さから、ギャンブルや飲食、携帯電話などに耽溺
してしまい、ますます生きづらくなってしまうのです。
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月 8日 20:52
自分の手元に人生を取りもどす
コメント頂きました。ありがとうございます。
「親のせいにでもしないとやってられないほど苦しかったのです。自分の責任
といわれても、否認してるといわれても、そうでもしなければ生きていけない
ほどに苦しいACなんです。」
「そうでもしなければ生きていけない」まさに本音だと思います。
そこで、これからは「より良く生き続けるためには」を考えてみられては如何
でしょうか。なぜこの親の子として生をうけたのか。宿命との対峙です。
動かしがたい限定されたものに向き合う姿勢が問われます。
変えられないものに対して、変えられるもの何か?
それは態度です。恨みたくも呪いたくもなる、わが人生のスタートに、わが身
に起こった出来事にどういう態度でのぞむか。
その態度選択に責任をもつのです。他でもないわが身に起こったということを
受容してみましょう。
あなたが自分の人生に責任をもった時、あなたの人生は初めてあなたのもの
になります。
より良く生き続けるためには、人を愛せる心が必要です。好意に報える感謝の
心ねが必要です。
あなたがここに生きている価値は、親が勝手に決められるものではありません。
あなた自身が、わが人生にどう向き合うか。その姿勢・態度に価値が現れます。
生き残ったあなたです。きっとあなたならできます。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月 5日 21:00
“否認”によって失うもの
ありのままの自分とは、真っ直ぐな自分とも言えます。
くせもの(曲者)という言葉がありますが、まさに曲がるといびつになります。
人が正直、素直さが無くなるのは、“否認”する自分があるからです。
現実の出来事が苦痛を伴うものであればあるほど、人はそこから目を逸らそうとし
ます。「現実回避」「直視恐怖」です。
自分が認めていない恐れは、克服できない。
感じていることを認めない苦痛は、癒すことができない。
あると認めていない問題は、解決できない。
自分が認めたがらない傾向は、変えることができない。
自分の失敗、過ちを素直に認める勇気があれば、「禍転じて福となす」こともでき
ます。
何ものかに怯え、何ものかを守るために自他を欺き、今に止まろうとしている(変化
への恐れ)その『不都合な真実』から決して目を逸らさぬことです。ありのままにそ
うである自分を受け容れることです。
正直さ、素直さは、成長していくためには必ず必要となる資質なのですから。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2008年6月 1日 23:16 | コメント(1)
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