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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > 不登校 > 9ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
不登校 9ページ目

痛みの処理

様ざまな体験を通して、人は感じながら生きています。

目にし、耳にしたことから、感動したり、笑ったり、悲しんだり、時には傷つけられる

こともあります。

感覚器官を備えている以上、それは自然なことです。



問題は、感じたものをどう処理していくかで、それが場合によっては、深い傷となり

ます。

さらには、傷の痛みにどう向き合うかによって、その後の生き方に大きく影響して

きます。



これまで(過去)の処理の仕方で、これから(将来)の可能性が変わるということ

です。ですから、この処理の仕方の工夫が必要です。



投資や経費は、収益という見返りがあるから了解できます。

挫折や喪失、疎外体験などの傷つきは、見識が深まり、人間的な幅が広がり、

度量が大きくなれば、大きな財産となります。

ですから、そうできるような工夫をしていくのです。



とかく、痛みは不快なものですから、感じること自体を抑えようとしてしまいがち

です。

また、怒りや恨みの感情は、道徳観といったことから自身の中で否定してしま

いがちです。



そういった感情の抑圧が意識下に沈殿し、衝動行為強迫行為につながります。

繰り返されるしくじりや、特定の対象(場面、行動など)への不安感、恐怖感が、

これらの感情の抑圧から起こります



感情を抑圧するのではなく、その感情をどう処理していくか。

感情は、欲求とリンクしています。



何に対して、なぜその感情が怒ったのか。

どのような欲求が刺激されたから起こったのか。

それらを読み取り、適正な対応をとっていく。



ある人物との間に怒りの感情が起こった時、その相手だからこそなのか、他の

人物でも同じなのか。

その相手から何を壊されたのか、奪われたのか。

自分が失いたくなかった、守ろうとしていたものは何だったのか。

こちらの意思を相手に伝える適正な手立ては。



これらを振り返り、さらにはなぜ自分に起こったのか。その意味を考えてみてくだ

さい。




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命とはたらき、宿命と運命

 アダルトチルドレンを考える時、親、そしてその家(系)との関わり合いが、避け

られぬ問題です。



生命は、空間に生ずるのではなく、ある家に生まれ落ちます。



人種や性別、裕福な家庭なのか貧乏な家庭なのか、何番目として生まれたのか、

どういう土地、生活環境なのか。



これらは、動かせない条件です。

これが宿命と言われるものです。

まさにそこ(〇〇家)へ宿る。



ここを嘆いても仕方のないことです。

ただし、お金持ちの家に生まれることはできなかったにしても、お金持ちになって

いくことは可能です。

これが運命です。

命を運んでいく。



アダルトチルドレンは、親から与えられた悪影響により、生き辛さを感じながら

生きています。

そのことにより、親への怒りをコントロールできずに、もがいているACの方も多い

でしょう。



こう考えてみては如何でしょうか?

親から与えられたものとして、生命があります。

この生命をどう運ぶか、働かせるかは、自分次第です。



「思うように働かせることも親の影響でできなくなっている」と返ってきそうですが、

そうでしょうか?

人生の初発の条件設定を解除し、訂正すればいいんです。



人生の初発の条件設定とは?

あなたは期待に応えられなかった子どもだから、愛されず、誰からも必要とされ

ない人間です

という前提です。



罪悪感や恥辱感を抱きながら、自分を否定して生きていくように条件づけられて

います

そして誤ったアイデンティティ(存在の意味)を信じ込まされています。

そのアイデンティティの根拠を手放せずにいます。



「失敗ばかりで、結果を出せなかった」

「期待を裏切ってばかりだった」

「心配や迷惑のかけ通しだった」

「困らせ、恥をかかせてばかり」

等など。



そもそもの条件設定、前提が誤っているばかりに、偽りのアイデンティティを信じ

込み、その根拠をかき集めていたのです。



条件設定を訂正しましょう。

私は、他でもない私ならではの価値を有している、ありのままを許された、

かけがえのない必要とされる存在だ



この前提に立って、真のアイデンティティ(存在意義)を構築していくための、命の

はたらかせ方を工夫していくことで、立命していきましょう。

生命はエネルギーです。

エネルギーをどう活かすかは、主体者である自分です。




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助けられ上手

誰しも、自分の弱さを認めがたいものです。

自分に対しては、大丈夫だと思い込もうとしてしまうがために、現実から目をそらし

がちとなり、他者に弱みを見透かされそうになると虚勢をはり、攻撃的、威圧的に

なりがちです。

いずれも、事態をさらに混乱させます。



弱さを克服し強くなりたいと願うあまり、腕力をつけて喧嘩に強くなろうとする人も

います。

よく、スポーツや武道で精神力を養おうとしますね。



これらの方法で養われる強さは、どちらかというと耐え忍ぶ力、我慢する力です。

忍耐力も必要ではありますが、心の柔軟性による強さこそ養うことが大切です。



釣竿は、柔軟性があるからこそ、大きな魚を釣り上げても折れないですみます。

真っ直ぐ伸びた棒であれば、ぽっきり折れてしまいます。



心の柔軟性を養うということは、何を柔軟にしていくかというと、物事のとらえ方、

受け止め方です

多様な視点をそなえるということです。

多角度から物事を観察できる、眼を養うことです。



そのためには、乾いたスポンジのような吸収力が必要です。

たっぷり水の入ったコップには、もうそれ以上水を注ぐことは出来ません。

新しい水を注ぎ込むためには、コップをからっぽ(虚)にしなければなりません。



自分に力がなく、何事にも自信が無ければ、助けられ上手になればいいんです。

「あなたの手助けをしたくなる」と人に言わせることのできる自分を作ればいいん

です。

どうすればいいか。



私は助かりたい。だから助かり方、自分の助け方を教えてください」と言え

ばいいんです。



私は学生のころ、「私は学生ですからお金は払えません。でもそのことを勉強

したくて、先生から教わりたいんです。お願いします。」と頭を下げ、けっこう

タダで、色んな専門的なことを習った経験があります(笑)。

ノンアポで本の著者にいきなり会いに行って、「先生の本は、すばらしいので

会いに来ました」なんて言って、著者と食事をしながら著作の裏話を聞いたり

したこともありました。



どれだけ、相手から吸収したいか、学びたいか、誠意、熱意を示せば相手は、

きちんと答えてくれます。教えたくなるもんです。



大事なことは、こちら側の主体性です。

本気で助かりたい。身につけたい。そのためには、何でもやるぞという姿勢です。



最初から相手に依存し、自分でやるべきこともやらず「助けてください」では、

「仏の顔も三度まで」にもならず、親切な方かお世話焼きの方がせいぜい一度

手を貸してくれるぐらいで、慈悲深い方でも三度目には、困り顔になってきます。



それから、心を空(虚)にする。つまり、謙虚になるということです。

「手立てを教えてほしい」といっときながら、それを提示したら「それはできない」

「そんなの無理だ」と必ず返ってくる人がいます。

これでは手助けするのもいやになります。



正直、素直は、いずれも「まっ直ぐ」が入っていますね。

へそ曲がりは、考え、態度が歪んでいますから、みすみす人を遠ざけます。

曲者(くせもの)と言うでしょう。

曲者として捕らえられたら、やり直し(謙虚に反省)が必要なのです(笑)。



それから、周囲からの支援の受取り上手になるためには、してもらったことに対し

て、めいっぱいの喜び、感謝を伝えることです。



感謝はもとよりですが、喜びを体全体で伝えることは意外に忘れられがちです。

感謝や喜びの表現は、かねてからの心がけが必要です。

その時だけ、表現しようとしてもしきれるものではありません。

かねての生活の中で、人からしてもらったことに対しては、最大限の感謝と喜び

を表すことを心がけてください

形だけではなく、本当にそう感じられる自分であることが大切です。



私自身、とりたてて才能もなく、弱い人間だからこそ、助けられ上手になることを

心がけました。

そのお蔭で、これまで沢山の人たちに助けられて、ここまで来ることができました。

本当にありがとうございました。




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自分が自分の創造主

自分を考える」の記事に投稿してくださった“いちゃもん”さんの言葉に

自分も自分の創造主」とありました。

まさにその通りだと思います。



私の好きな釈尊の言葉に下記のようなものがあります。

おのれこそ おのれのよるべ おのれを措きて 誰によるべぞ

よくととのえし おのれにこそ まことえがたき よるべをぞ獲ん

(友松圓諦訳)



自分を措いて誰が自分の救い手となることができるか。自分こそ自分の救い手

である。といった意味です。

釈尊は、死にゆく間際、嘆き悲しみ慟哭する弟子に、「自分自身に燈火を抱いて

自分の足元を、自分のゆく手を照らし、輝かせなさい」という意味でこのメッセー

ジを残されたそうです。



よく整えられた自己こそが、自分のよるべ(救い手)となるのですから、自分を

見失わないことが大切です。



よく青年たちから「人からどう思われているか、いやがられていないか心配です」

と聞かされます。

その時私が彼らに尋ねることは、「どう思われたいの?」です。

その問いかけにほとんど具体的なことは返ってきません。

せいぜい「普通に思われたい」です。



どういう人だと思われたいのかが、自分の中でまとめられていないのです。

これが自分を見失っている状態です。



自分が誕生した家、家族、両親を自分という生命を活かすための必要条件

考えてみましょう。



自分の健全な成長をにとって障害となる環境であっても、そこでの痛みを知る、

体験することが、自分の存在価値を高める。自身の役割を活かすために必要な

ことなんだと。



失うものがあってこそ、得られるものがあります。

得られないものがあってこそ、その価値に気づくことができます。



人格形成はすべて親によってなされるものではありません。

環境や体験、親以外の他者との関わりなどによっても、大きな影響を受けます。

両親との間で満たされなかったものがあればこそ、外の世界にあるものに気づけ

ます。



親の世界観やわが家の常識は、とても狭いものです。

私たちは、どこかで親の言い分をそのまま信じてしまっているところがあります

何の疑いも挟まず、自分への否定観までをも信じてしまっていませんか?



よるべとできる自分を作るためには、自身の心に刻まれているものを観察する

自己の眼で、整理整頓する必要があります。

誤った自己像は葬り去り、本来の燈明をともしてください。





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トラウマのせいか、運命のせいか?

元型的心理学の創始者ジェイムズ・ヒルマンは、トラウマ理論を批判し、「私たちの

人生を支配しているのは、子ども時代に何があったかではなく、痛ましい体験に

より傷つけられた心によるものという観点から理解するようにしむけているトラウマ

理論それ自体である」と述べています(『生きがい発見の心理学』諸富祥彦著)。



ヒルマンは、代わりに、私たちを超えた「何か」が向こうからやってきて、私たちの

魂を掴み、そして否応なくある「道」へと誘っていく。というとらえ方を提示している

のですが、これは、運命論になってしまっています。



つまり、すでに「運命」というものが定められていて、個々の人生は、決められた

シナリオに基づいているものだから、トラウマによるものではなく、用意されてい

たことといったとらえ方です。



また、論理療法のアルバート・エリスは、幼児期体験や過去の条件づけは、自分

の心理的な混乱の根本的な原因ではない。非論理的な考えを自分が未だに信じ

ているから。と述べ、過去の経験によって、人格が変革できないくらい固定される

ことはない。としています。

あくまでも、現在の自分自身の人生観が、自分を混乱させているというのです。



いずれも、過去の今に与える影響をあまりにも軽んじているとしか言えません。



人生のとらえ方として、ヒルマンのように「運命」といったものがあると仮定する

ことは、偶然で起こることではないのだから、そこからそのことがもつ意味をくみ

取ろうとはします。

そのことで、過去に絶望することなく、未来を作っていける姿勢ができます。



また、エリスのように過去の経験がどうあれ、今の自分の意味づけによって、不安

を軽減していくことも確かにできます。



しかし、現在の認知の歪み誤った信念は、トラウマの結果であることは明白で

あり、それが行為の偏りを生み、偏りの固定化、持続化が自我の変容生き方

のゆがみを招いているのは事実のことです。

非論理的な考えを未だに信じていること自体が、まさにトラウマの影響なのです



現状の生き辛さがトラウマではなく、運命であるならば、その解消のためには、

運命の転換をはからなければならないし、過去のことを過去のものとして切り離

せるためには、強靭な意志力が必要とされます。



過去の痛みが現在の自分に与えている影響によって、翻弄されているアダルト・

チルドレンにそれを求められるのでしょうか?



現状の生き辛さを誘引したトラウマを知ることは、歪められた自己の根拠を知る

ことであり、誤った信念の修正を可能にすることなのです。




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自分を考える

「自分ってなんだろう?」と考えたことがあるでしょうか。



社会の中で自分を生かしていく時、“自分ならでは”というものが自覚できていない

と、身の置き所に苦慮してしまいます。

独自性が自分の位置を確認させてくれるものです。



では、その独自性を知る手がかりは何でしょうか?

その一つが、欲求です。

自分の欲求を知ることです。

ここで大切なことは、自分自身の欲求を知ることです。



他人の欲求を自分の欲求と錯覚してしまっている場合があります

承認されたいがために、他者の期待に応えている内に、知らず知らず他者の欲求

を自身の欲求と勘違いしてしまうのです。



自分自身の欲求を見失ってしまうと、慢性的な未充足感から、何ものかに執着して

しまいがちになります

嗜好品であったり、ギャンブルであったり、特定の行動に強迫的になることもありま

す。

すり替えられた代替行為だからです。



また、期待を裏切られたり、欲求を制せられたりする機会が多かった場合は、欲求

を抑え込むことを覚え、無欲のようになってしまいます。

欲しいものも、やりたいことも浮かばない状態です。



自分の欲求を探索するためには、子どものころに何に夢中になっていたかを思い

出すことと、五官をフルに使って、色々な刺激を自分に与えることです。



子どものころに興味をおぼえたものは、大人に成長しても本質的には変わりま

せん。



また、刺激を加える中で、必ず関心のアンテナにひっかかるものが出てきます。



どういう行為や行動をとっている時に、喜びや楽しみを感じるかを振り返ってみま

す。



何かを創っている時か、話している時か、書いている時、教えている時、手助け

している時、考えている時、計算している時、描いている時、きれいにしている

時、自然の中にいる時などなど。

楽しみたいのか、笑いたいのか、感動したいのか、ほめられたいのか、感謝され

たいのか、安らぎたいのか。

自分の感覚を少しずつ呼び戻していくのです。



自分を知る手がかりとなるもうひとつのものは、自分に降りかかる“問題”です。

どんなことで困ってしまっているか。



困ってしまうことの解決のために色々取り組んでいる間に、それが得意となって、

自分の強みになる場合があります。

“問題”は、自分をとらえ直すための新たな世界観を得る機会を与えてくれるもの

と捉えればいいのです。



そのままではまずいから、困った事態になってしまっています。

何らかの変化を起こしていかなければならないということです。

ですから、自ずと成長できます。



そういう意味でも、困った事態からも目をそらさず、自分を発見するための機会とし

て活かすのです。

自分を知ろうと思えば、日常生活の中にいくらでもヒントが潜んでいます。

どこか遠くの外の世界に探そうとするから、いつまでも見つからないでいるのです。




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このー木なんの木♪

「なんとなく」の記事にコメントがいくつか寄せられましたので、お話ししましょう。



根付いた悪い種に今さら気づいたところで、成長した木はどうにもならない。

そうでしょうか?



種に気づくということは、出どころを知るということです。

つまり、自己否定や生き辛さの元になっている偏った行動の根拠を知るということです。

出どころが分からなければ、消しようがありません。



「しかし、大木になってしまっていては、どうにもこうにも・・・」と仰るのでしょう。

さて、大木でも根が腐れば容易に倒れます。

根絶やしにすればいいんです。



育ってしまっているのは、栄養分を与えたからです。

悪い種に与えた栄養分というのは、責任転嫁、自己正当化、愚痴です。



振り返ってみてください。

自分の人生に責任をもってきましたか?

常に自分を正当化し、他人に自分の尻拭いをさせてきませんでしたか?



人生において、判断、決断したことは、たとえ他者から促されたことであっても、

実行のギリギリ直前で決定したのは自分です。

自分で責任をもちましょう。

ただし、幼い頃は自分で決定できていないことがあります。

親が負うべき責任の肩代わりで、罪悪感をもつ必要はありません



悪い木を根絶やしにするためには、責任転嫁、自己正当化、愚痴といった

栄養分を涸らしてしまえばいいんです。




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関係づくり

このブログをご覧になっている方の多くは、生き辛さの中でも、人間関係に関して

それを強く感じている方だと思います。



恐らく、人間関係で悩まない人はいないでしょう。

では、なぜ悩んでしまうのかを少し考えてみましょう。



社会の中で人と関わっていくためには、他者と協調していかなければなりません

その中で、自分の要求を伝え、実現をはかっていく

この辺りのかねあいが、なんとも難しいところです。

自分を主張しながら、なおかつ他者からの要求とどう折り合いをつけていくか。



先ず必要なことは、他者に対して、自分を正確に伝えることです。

自己表現が不十分で、不適切ですと、周囲から誤って自分を認識されてしまい

ます。

適正に自分を理解してもらうためには、自分自身が自分を適正に認識しておか

なければなりません



ここで、自己イメージの問題が出てきます。

「自分はダメな人間だ」

「どうせ誰も受け入れてくれない」

などの誤ったイメージがあると、自分を出すことを控えてしまいます。



また、何が自分らしさか、他でもない自分という独自性は、何かが分かって

いなければ、これもまた相手に表現することができません。



それから、他者を理解していくことが必要です。

他者を理解するためには、敬意をもって、関心を示すことです。

「敬意をもって」というのは、これから人間関係を構築しようという時に、相手も

また、自分とは違う、考えや感性、欲求をもった独自な存在であるということを

尊重するということです



そして、より理解を深め、共感できるところは、共感していきたいという姿勢

大切です。



人間関係の悩みは、“関係”で悩んでいることに気づいてください。

とかく相手の存在を問題としがちです。

相手の存在、意思を自分に都合よく変えることはもとよりできません。



「人格」は、互いの関わりようで変化します。

相手にどういった姿勢・態度で関わっていくかで、相手からこちらがどう関わられ

るかが決まってきます。

互いの関係性が改善されれば、相手の存在そのものに変化がなくても、状態は

良くなっていきます



相手との調和というのは、互いが活かしあうということです。

相手よし、自分よし」の関係性を築き上げていくことです。




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新年明けましておめでとうございます。

旧年中、つたないこのブログにご訪問頂いた皆々さま、誠にありがとうございまし

た。そして、今年もご訪問くださり、重ねて御礼申し上げます。

今年も宜しくお願い致します。



今年は寅年。

十二支にはそれぞれの意味があるようで、「寅」は、地中で十分に養分を摂取し、

エネルギーを貯えた草木の芽が、地上の温度が高くなり氷が融けてくると、猛烈

な勢いで地上に出てくる

このありさまを、虎が突っ走る姿にに例えているそうです。



皆さんも初詣、三社参りはすでに済まされたと思いますが、おみくじを引かれ

ましたか?

私は小吉でした。

恐らく、吉なのか凶なのかと一喜一憂されていると思いますが、そもそも吉凶は、

何をもって「吉」、「凶」だと思いますか?



」は生命の成長の状態、「」は後退の状態です。

生命の自然の流れは、成長です



まさに今年の「寅」が象徴しているように、土に落ちた種は、栄養分を吸収し、日に

日に姿を変え、やがて殻を突き破って新芽を出します。

ですから、成長につながるものは吉であり、逆に成長を阻むものは凶です



常に自分を成長させることを怠らなければ、いつでも吉ですし、怠るようであれば、

いつでも凶です。



「吉」が出たら慢心にならず、ますます成長できるように、「凶」が出てもがっかり

せず、成長を妨げているような悪い習慣がないかなどを振り返り、いずれもみくじ

にある言葉(歌)をよく読んで指針にしていけばいいかと思います。



「天地自然」「天の徳、地の恩」と申します。

天の心が「」 思いやり

地の法(のり)が「」 敬いです。



天の徳、地の恩に報いるために「仁」と「礼」を調和させていくことで、自他共に

成長させることができます



すべてのトラウマ体験(凶)も成長につなげることで、自然の理「陰極まりて陽に

転ず」で、凶を吉に転ずる(開運)ことができるでしょう。



お釈迦さまは、「生きとし生けるもの幸いなれ」と祈られていたそうです。

そんな大きな心にはとうてい行きつきませんが、このブログでご縁を頂いた方たち

のますますのご開運をお祈り申し上げております。

今年も宜しくおつきあいくださいませ。




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完璧主義の功罪

人の行動にはすべて本人なりの意味があります。

完璧主義を標榜する青年たちも少なくありません。

では、その意味は何でしょうか?

 

 

完璧でなければならない理由を考えてみましょう。

完璧であれば、予想されるのが周囲からの高い評価、賞賛です。

“完璧”ということは、この評価を過度に求めているということです。

高い評価を得なければならない訳がその本人の中にあるということです。

つまり裏返しとして、評価を得られなかったことの傷つきを体験しているのです。

恐らく存在を脅かされるほどのものだったのでしょう。



漢字の練習帳のマスから少しでも字がはみ出したら、何度も書き直していたと

いう青年もいました。

周囲からの評価が、愛されているか否かというものだったらどうでしょう。

愛されずにいて平気な人間はいません。

愛されないでいる現実から逃れるためには、アラを見せられず、失敗も許されま

せん。



しかし、それが無理だということをいつの日か感じだすのです。

そして、今度は低い評価に耐えられる(馴染む?)自分をつくりあげようとします

それは、自分に期待しないということです。

期待できないように自分をおとしめていきます。



そのためにまた、完璧主義を強め、レベルを引き上げ、相対的に自分をより引き

落としていきます。

自己評価が低ければ、周囲からの低評価に対してもダメージが小さくて済むから

です。

「そもそもダメ人間だから」と自分を納得させるのです。

それは痛々しいほどです。



対外的には理想主義者的に完璧主義を装い、内的には完璧との差を広げ自分を

おとしめていく。

いずれも傷つかないための自己防衛策です。

 

 

失敗への過度な恐れも完璧主義のもう一つの顔です。

愛されなければならない人間にとって、失敗は孤立を意味します。

そのため、失敗を避けるために何事にも取り組まず、評価の目にさらされない

ために他者と関わらず、結果望んでいないはずの孤立を招いてしまうといった

矛盾を抱えます



完璧主義から脱却するためには、求められる、愛されることへの過剰さがどこから

来たかを知ること。

 

 

人から愛されるためには、完全や完璧は必要ではないことを知ること。

かえって何かが足りない、苦手なことがある方が、人間味となります。

ユーモアも大切です。

相手の立場に立ってものごとを考えることが出来て、周囲や社会、自然のために

役立っていれば、愛されます

一番には、自分を大切にして輝いていれば、必ず愛されます。



そして、完璧主義は、目の前の小さなこと(どうでもいい事)の完全さに拘っている

間に、人生を不完全燃焼、充実できないものにしてしまっているということを知る

こと。



これらのことで完璧主義から脱却することができます。

自然界に完璧はありません。

遊び(ゆとり)があります。

自然界は常に成長です。

足りないから成長できるのです。

完璧はそこで停滞です。



そういう意味でも、完璧主義ではなく、改善主義に切り替えましょう。

昨日よりも今日、今日よりも明日。

何かひとつでもいいから、よりよく改善していくんです。

そうすれば常に成長やまない自分になれます。

そんな自分って素敵じゃないですか?




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NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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