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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > 不登校 > 11ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
不登校 11ページ目

挑戦への勇気

投稿者ケムリさんのコメントにお答えしましょう。

ケムリ
自分の人生は他者評価に支配されすぎだと感じています。
自分がどう思うかよりも、他人がどう思うのかが大きなウエイトを占めています。
これにより、対人する場面において過度の緊張感に襲われてしまいます。
これは、人生におけるおおいなる無駄です。
事実を事実として認識し、そこから他者評価という憶測を切り離すことができたら、新しい人生がスタートできる気がします。

 

 

他者評価に支配されすぎていることを大いなる無駄と気づかれていることは、とてもすばらし

気づきだと思います。

 

 

自分が「できない」と勝手に思いこんでいることは、現状を正しく理解、把握していない場合が

多いようです。

決まってそういう場面では、周囲の評価を事実と誤認し、さらには、自身を過小評価している

ために、相対的にその状況をとてつもなく大きく、到底乗り越えられないものとして感じてしま

っています。

 

 

新たな何ものかに取り組む際には、勇気というものが必要です。

勇気をもてるためには、自己信頼感が不可欠です。

なぜなら、新たな取組みとは一種の賭けですから、自分に賭けることができなければならない

からです。それは自分を信頼できてこそです。

 

 

自己信頼感が自信であり、自分を信頼できていれば、周囲の自分に対する評価に、いちいち

一喜一憂することもなくなります。

 

 

勇気を出せない理由のひとつにあるものは、結果に対する恐れです。

もちろん、「失敗する」と思い込んでいます。

何事も結果というものは、フタを開けてみないことには分かりません。

つまり実行してみないことには分からないのです。

うまくいくかも知れないし、いかないかも知れない。

 

 

要は、たとえうまくいかなくても、そこからの悪影響を受けなければいいのです。

失敗も活かせば、次の取組みにとって、大きなプラスとなります。

失敗を修正した数の多い人ほど、成功へ近づけているのですから。

 

 

結果に対しての周囲の評価にも囚われる必要はありません。

なぜなら、周囲の評価はとかく無責任なものですし、さしたる根拠もありません。

あくまでも結果の状況(表面的な)に対して、「うんぬんかんぬん」言っているだけで、結果が本

人に与えた影響までは斟酌しません。

先に述べたように、影響が自分にとってマイナスでなければOKなのです。

 

 

他人の結果を酷評する人間ほど、成功できる手立てを尋ねても答えられないものです(笑)。

これを無責任というのです。

 

 

勇気を養うためには、かねてから小さな勇気を出す練習(リハーサル)をしておくことです。

初めての土地に行ってみたり、初めての買い物をしてみたり、初めて一人でお酒を飲みに行

ったり、きれいな景色を背に誰かに写真を撮ってもらうのを頼んでみるのもいいでしょう。

 

 

かねてから、ほんの小さな勇気でも出す練習をしていれば、いざという時に大きな勇気を出せ

るものです。

 

 

それから、自分の応援者がいてくれることも勇気を出せる大きな要因ですね。

挑戦の後押しをしてくれる存在がいることは、とても心強いものです。

ここでも自己信頼感が大切になってきます。

なぜなら自己信頼していない人間には、応援者はできにくいからです。

「俺なんかダメ」

「どうせ私なんか、つまらない・・・」

と自虐的になっている人には、周囲からの共感は得られにくいものです。

 

 

自分を信頼し、大切にしていれば、他者に対しても「きっと自分を大切にしているはずだから」

と相手を尊重しようとします。

自分を粗末にしない人は、決して人も粗末に扱いません

 

 

自己信頼感が高まれば、自分が自分をどう評価するかを生き方の中心軸に据えること

ができるようになるのです。

 

 

ケムリさん、コメントありがとうございます。

すばらしい気づきによって、新たな人生のスタートラインに立っておられると思います。

応援しています!

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
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性格だから変われない

自己否定の材料には、容姿や能力の他に、性格が多くあげられます。

もっと引っ込み思案でなければ・・・

人見知りしなければ・・・

物怖じしなければ・・・

等など

 

 

しかし、これらの劣等感をもっている青年たちは、性格うんぬんではなく、実はこういった性格

によって創られた自分の人生に不満を抱えているのです。

ですから、本当に希望しているのは、満足できる人生の方です。

 

 

「性格が人生を創る」と言いますが、本当にそれだけでしょうか?

つまり、性格だけが人生を創造するのでしょうか?

多くの青年たちが、性格が人生を創り、その性格は変えられないから、結局人生はもう変え

られないと思い込んでいることが少なくありません。

結論から申しますと、たとえ性格が大きく変わらないとしても、人生、生き方を変えることは、

可能なのです。

 

 

例えば、性格をパターン化して分別する血液型や星座占い、はたまた県民気質などで、「そう

そう、当たってるー」と騒いだりしていますが(笑)、似た性格パターンの人が皆、同じような人

生を歩んでいるでしょうか?

もちろん違います。

それぞれが固有の生き方をしています。

 

 

では、性格を変えられなくてもどうやって人生を変えていけはいいのでしょうか。

それは、道具技術システムを活用すればいいのです。

 

 

「仕事術」「整理術」といった「〇〇術」というものがありますが、これらはより効率的に物事を

進めていくための技術です。思考法などもそれに入ります。

思い悩んでいる時に、確認しておきたいことは、事実に基づいていることか、非合理的

理的ではないかということです。

 

 

周囲から変に思われている気がする」これは、事実ではなく、単なる憶測、思い込みで

す。

高校を中退した自分は人生の敗北者だ」これは、あきれるほど、非合理的であり、非論

理的です。

 

 

道具というのは、例えば思考法の道具にあるのは、言葉です。

私たちは何事かを考える時に必ず使用するものが、言葉、概念です。

言葉による定義づけにより、思考を整理、統合し、新たなアイデアを抽出することができま

 

 

システムというのは、仕組みです。

新たな習慣を身につけ、人生を創造するためには、意志力だけでは心もとないところがあり

ます。そこで必要になるのが仕組みです。

仕組みは、想定した結果を導くための流れです。

右へ左へ流れの方向を変えながらも、川下へ流れていく川のように、一旦システムに乗せれ

ば、必ず望む人生を創り出せるのです。

 

 

同じ思考法(術)、道具、システムを使えば、性格の違う別々の人間が、共通の所定の結果を

出せるのです。

このことが、性格が変わらなくても、人生を変える事が可能であることをありありと示してい

ます。

 

 

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魂の牢獄

かつて「自分は囚人です」と言った青年がいました。

この青年は10年以上にわたるひきこもりを経験した青年です。

囚われ」という字を見てみると、囲いの中に人が閉じ込められている様子を表しています。

そういった意味では、ひきこもりの状態を実はよく表しているのです。

 

 

ひきこもりは、外出するとかしないとかの問題ではなく、自身の見識や信念にのみ囚われ、周

りとの間に、周囲と自分を隔てる高くて厚い壁、塀を築いてしまい、その中に閉じこもってしま

っている状態です。

そこでは、自由気ままなようでいて、現実は決してそうではなく、むしろ過度な罪悪感恥辱

から、見えない鎖で拘束され、自由を奪われています。

 

 

先の青年も、自分が選択してきた生き方に罪悪感を感じ、罰を与えられた囚人と例えたので

した。

罪悪感や恥辱感が強まると、自分の中のもう一人の自分が、自分がひきこもりであったこと

を密告しようとします。

それが、さとられ恐怖見知られ恐怖です。

 

 

周囲に自分がひきこもっていたことが分かってしまうのではないか、自分に経験が少なく、で

きないことが多くあることを覚られてしまうのではないか、自分の心の奥を見透かされてしまう

のではないかと怯えるのです。

そしてその恐怖から逃れるために、ますます自分が創りだした牢獄の中に自分を閉じ込めよ

うとします。

 

 

そこから脱するためには、囚われ拘りを捨てることです。

それに必要なことは、気づきです。

aha experience(アハ体験)ならぬ、「あっ、そうかぁ!」という閃きです。

心の目が開かれ、新たな世界が開かれる体験です。

価値観が180度変わってしまうほどの霊的覚醒です。

霊的覚醒に関してはこちらhttps://www.interbrain.co.jp/spiritualcare/をどうぞ

 

 

閃きという字をよく見てください。

新たな門出に人が立っています。

 

 

 

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命の意味

ドラマ「アイシテル」が昨日最終回でした。

ご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか。

そして、加害者の少年、また、被害者の姉の心情に共感を得た方もおられたのではないでし

ょうか。

 

 

私がこのドラマを毎週観るようになった訳は、子どもたちの言葉が、かねて支援活動をしてい

る中で青少年たちから聞かされる声と同じものだったからです(犯罪とは関係ありません)。

 

 

最終回では、親元へ戻ってきた加害者の少年が、自分のために家族に取り返しのつかない

迷惑をかけたことを悔やみ、「生まれてこなければよかったんだ」という言葉に対して、母親

が「生まれてきてはいけない命なんてない!」と頬を叩くシーンがありました。

 

 

人間は、自分の存在そのものの意味を見失ったとき、絶望します。

行為・行動をたしなめられたり否定された時は、残念なことではありますが、やり直せばいい

だけのことで、しかし、ここに居る、ここに在ること自体を何者かに否定された場合、身の置き

所が無くなってしまいます。

 

 

家庭の中において、わが子の存在そのものを否定してしまう結果になる場面には、下記のよ

うなものがあります。

自分が何に興味をもっているのか、学校でどんなことがあっているのかに関心をもってもらえ

ない

女(男)の子で生まれてきたことを残念がられた

兄弟との比較で、優劣をつけられた

一緒に遊んだり、行動を共にすることをうとまれた

いつも親の都合を優先させられた

ほめてくれない

感謝されない

親に落ち度があっても謝ってもらえない

寄り添ってくれない(理解してくれない)

 

 

これらのことは、ドラマの中でも表現されていたようですが、どこの家庭でも起こり得ることば

かりです。

親は気がつかない間に、わが子の存在を否定してしまうのです。

 

 

加害者の少年は、新しく生まれた弟の小さな手で、自分の指を強く握られた時、自身が犯し

た過ちの大きさを感じ、被害者の子の名前を呼び「ごめんなさい」と涙していました。

 

 

この子の過ちは、行動です。

しかし、その行動は、他の存在、命を消滅させてしまうものでした。

それはやり直しがききません。

失われた命は、戻ってはきません。

だからこそ、それだけの大きな過ちを犯した自分に対して「生まれてこなければよかったん

だ」と否定せずにはいられなかったのでしょう。

 

 

そんなわが子に対して母親の「生まれてきてはいけない命なんてない!」という言葉は、精

一杯の言葉だったと思いますし、少年にとっては、ギリギリの所での生きていくためのいちる

の望みとなったことでしょう。

ドラマではありますが、この少年のこれからは大変な一生となるでしょう。

世間の目との戦いもありましょうが、それよりも、自分を否定しながら生きていく意味を見いだ

していく困難さ、苦悩ははかり知れないものと思います。

 

 

あなたがもし今、何らかの生き辛さを感じているとするならば、自分自身の存在の実感を揺

るがしてしまうような否定感がないかどうか振り返ってみてください。

あなたにとっての成育環境は安全でしたか?

信頼できるものでしたか?

あなたは受け入れられ、関心を寄せられましたか?

ありのままを愛してもらえましたか

 

 

 

  

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心田への種まき

自分なりに頑張ってみたけれども、やっぱりダメだった

どうせ自分にはできないことなんだ

失敗するに決まってる

 

 

挑戦を過度に恐れる青年たちからよく聞かれる言葉です。

私たちは、とかく目の前に現れた結果に対して、あたかもその結果だけが突然起こったという

ように感じているものです。

しかし、物事にはすべて原因があります。

蒔かぬ種は生えぬ」という言葉もありますが、まさに種(原因)を知らぬまに自分で蒔いてい

のです。

それに気づけないでいるのです。

 

 

結果だけを見れば、当然不条理を感じることでしょう。

求める結果が得られぬ場合、不満や嘆きを抱えますが、ここで振り返ってみてもらいたいの

は、求めただけで、望んだだけで、結果が得られるものと思い込んでいなかったかということ

です。

 

 

当然結果を得るためには、その種(原因)を植える必要があります。

望まぬ結果が出るのも種(原因)次第。

望む結果が得られぬのも種(原因)次第です。

いずれも自分が蒔いた種。

蒔く種の中身、また時には蒔くべき種を蒔かぬことによって自ずと結果が現れるのです。

 

 

種を植えてから実(成果)が成るまでには、当然時間の経過が必要です。

その期間は、自分では計れないことの方が多いものですが、結果を望むのと同じように、

「いついつまでに結果が出るべきだ」と期間まで自分の思惑通りに考えがちですが、もちろん

そうはいきません。

 

 

そうはいかなかったからといって、「やっぱり自分は何をやってもダメだ」と思い込んでしまう

のは、早計です。

人は、現在の自身の見識のレベル(ステージ)に応じた情報しか集めようとしません。

自己評価が低く、否定的なとらえ方があれば、自分のダメさを証明するためにあらゆるもの

を利用します

 

 

うまくいかなかったのは、自分がダメだからでもなく、偶然でもありません。うまくいかない種

(原因)を蒔いているからです。

 

 

その種の中でも、特に大事なものは、心の田に蒔いた種です。

心田に蒔かれた種の中身によって、外部への働きかけ(行為・行動)といった環境への種まき

の質が変わってきます

質というのは、望む結果が出るための適切さです。

 

 

ですから、結果がうまくいかない種を心田に植えてしまわないことです。

それはどういった種でしょうか?

ひとつには感情の鈍磨であり、切り捨てです。

痛みから回避する術を覚えてきたアダルトチルドレンは、感情や欲求を抑圧し、思考すること

も停止してきました

 

 

行動の適切さを判断する前に、心田に蒔かれた種の中身を確認しておかなければ、もしそれ

が、「何をしても今さらムダ」という信念であれば、何度繰り返しても望む成果は得られぬで

しょう。

 

 

 

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自己責任で生きる

過去の囚われから脱し、新たな生き方をスタートさせたいが、なかなか思うようにいかないと

いうことをよく聞きます。

これは、新たな価値観に基づいた考えや行動をとろうとしても、決まって否定的な感情がこみ

あげてくるからです。

 

 

自分の意見をはっきり主張したほうがいいと考え直しても、これまでの誤った信念によって、

「相手と違う意見になったらどうしよう。いやな思いをさせて嫌われるんじゃないだろうか」等と

いった感情が出てきて、結局これまで同様口ごもってしまうのです。

 

 

新たな信念にそった行動が取れるようになるためにも、先ず過去の痛みに向き合うことが必

要なのです。

結果としての現在の状態を招いた原因となる過去の痛みを知り、受けいれることで、前回も

述べたように傷を癒していくことができます。

 

 

過去の喪失体験を振り返ってみてください。

あなたは、何を奪われたのでしょうか。

何を壊されたのでしょうか。

何を脅かされたのでしょうか。

何を失ってしまったのでしょうか。

 

 

あなたにとってとても大切な何かを無くしてしまっているはずです。

そのことで今のあなたは、何かができなくなってしまっているのです。

原因を知ることで、これからの自己選択(判断・決定)に責任をもつことができます。

 

 

痛みを癒し、自分の人生に責任を取り戻すことができれば、これまでのような反応的な生き

方をしなくてもすむようになります。

他人の欲求に応えていくためだけの生き方から抜け出すことができるようになるのです。

 

 

 

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被害者意識と復讐心

私たちは、不可抗力的に外部から与えられた影響に対しては、とかく被害者意識をもちやす

いものです。

させられた

やられた

傷つけられた

などです。

 

 

その受けた被害、痛みが大きければ大きいほど、怒り、恨み、復讐心といったものが炎上

し、片時も忘れることができません。

つまり、常に囚われてしまっている状態です。

 

 

被害者であり、犠牲者の立場を自分から手放さない限り、怒りや恨みの過去の感情を繰り返

し、今に感じることとなります。

アダルトチルドレンの痛みは、過去の感情に今を支配されている痛みです。

許せる自分を作る、自分になるためには、「傷つけられた」を「傷ついた」に変えてみましょ

う。

傷つくことを選んだ自分がそれを自分に対して許したととらえてみましょう。

犠牲者、被害者という意識のままだと、責任の主体が加害者であり、解決においてもまた、主

体が加害者側となってしまい、謝罪、償いという結論を加害者に預けてしまうことになります。

すんなりと謝罪、償いがあれば別ですが、それが得られないからこそ、許せないのでしょう。

 

 

変えられないもの(他者)に執着していると、怒りや恨みはおさまりません。

変えられないことを受け入れ、主体を自分(変えられるもの)に引き戻すことです。

そして過去の痛みを過去のものとして、過去に押し戻すのです。

 

 

許しは、自分の中から、怒りや恨みといった感情を放すことです。

相手にその意志を伝えることは、必ずしも必要なことではありません。

相手に「許します。謝罪はけっこうです」なんて言えなくてもいいんです。

まず言えませんから。

 

 

相手に何かを働きかけるのではなく、自分の中からその相手を放り出すのです。

そのために、感情の整理をしてみましょう。

(相手ではなく)何にに向けられた怒りなのか、なぜ恨むのか。

傷つくことを自分はなぜ自分に許してしまったのか。

傷つくことを最後まで拒まなかったのはなぜか。

 

 

自分は、今ここにいて、過去からの影響を受けてしまっている。

この悪影響を今の自分が、これからの成長のエネルギーに転換するのです。

恨み続けることの自分に与える有効性を考えてみてください。

何が得られますか?

同時に、恨みによって失うものを考えてみましょう。

 

 

きっと、傷つくことを自分に許してしまったのは、何かを気づきたかった、気づかなければなら

なかったものがあったのかも知れません

もちろん、全くの抵抗力、免疫力の無い幼少期に受けた傷は、あなたがその責任を負う必要

はありません。

傷を受けた自分を否定することもありません。

それは自然なことだからです。

あなたが悪い子、無価値な子だから傷つけられたのではありません。

 

 

あなたを傷つけた相手は、あなたの価値に気づけなかった人間です。

自分が発した言葉や行為が、尊厳性をおとしめ、自由な感覚をふさぎ、自由な意思を縛り続

けることに気がつけなかった人間です。

 

 

あなたが寛容さをもって、その人間を心の中から放り出した時、許しが達成でき、自由な心を

取り戻せるでしょう。

それでこそ、犠牲者ではなく、人生においての主体者に成りうるのです。

 

 

 

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生き方の矛盾

自己主張をしたくない」という青年が少なくありません。

自己主張をしない結果は、他者の思惑でしか行動できないことになります。

当然ストレスの多い生き方になります。

 

 

しかし、決してそれを望んでいるはずはありません。

ではなぜ、そうしてしまうのでしょう。

 

 

あなたは、かねての生活の中で自分が本当に避けようとしているものを突き詰めたことがあ

りますか?

なぜそれがいやなのか。

 

 

ある青年は自己主張を避けたい理由を「責任を負いたくないから」と話しました。

責任を負うという状態は、任せられる。それは認められているということでもあります。

自分に決定権があるということでもあります。

この青年は、周囲から認められることを望んでいないのでしょうか。

 

 

そんなんことはありません。

では、なぜ?

自分ですべてを抱え込んでしまいそうだから」と言いました。

 

 

なぜ一人で抱え込むの?

他人を信用していないから

他人を信用できないために、すべてを自分で抱え込み、そのために負担が増えることを避け

ようとしているのです。

 

 

他者に任せられない理由で、自己主張を避ければ、周囲からあてにされなくなるか、逆にい

いようにこき使われる状況になるでしょう。

いずれも本人の望まぬ状態です。

 

 

人を信じられない理由には、過度に相手に期待してしまい、自分の期待通りの反応が相手か

ら返ってこなかった場合、裏切られたような気持ちになり、傷つく。

傷つきたくないから、人に期待せず、信用しない。

ということがあげられました。

 

 

つまり、この青年の場合、期待しすぎてしまう自分抱え込んでしまう自分がいて、そのた

めに傷つくことを避けたいというのが、自己主張を妨げていた理由です。

この二つは矛盾しているようですが、期待しすぎてしまうというのは、何も相手を信用してとい

うことではなく、「こうあるべきだ」といった、いわば勝手な期待です。

「僕は君を友人と思っているから、君も僕を友人と思うべきだ」といったような期待の仕方で

す。

 

 

他人に任せきれないことも、いずれも自分のスタイルへの固執です。

他者の立場を尊重しきれていないところに、本質的な問題があります。

自我にこだわる傾向の強いパーソナリティーの人間が、自己主張を避けてしまうという、結果

的に自分の個性を殺してしまう生き方をしてしまっているのです。

 

 

こういったケースは、それまで自分の立場を尊重してもらえず、意見を汲み取ってもらえなか

ったり、真っ向から否定されることが多い環境にいた場合に多く見られます。

 

 

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失ったものから得られたもの

私たちの考え方には二つのものがあります。

人生を幸福にする考え方人生を不幸にする考え方です。

あなたは、どちらを選びたいですか?

 

 

もちろん幸福にする考え方だと思います。

ところが、実際は不幸にする考え方を選択している場合が少なくありません。

 

 

人生を幸福にする考え方があれば、先ずはそのまま採用してみればいいんです。

愚直に理屈を考えずにです。

もちろん「機が熟す」というように、その考え方をすぐに採用したからといって、自分が期待す

る結果がすぐに出るわけではありません。

その時期が来るまでは結果は出ません。

でも、見えないところで確実に結果へ向かって変化は起こっています。

 

 

でも、もし「そうは言っても」となかなか実行できなければ、それはどこかでその考え方に疑念

をもってしまっているのです。腑に落ちていないということです。

 

 

その場合、そのままではいつまでも実行できず、これまでと同じ失敗を延々繰り返します。

何度同じ痛い目にあったとしても、新たな考え方を採用することの方に不都合を感じている自

分がいるということです。

何が腑に落ちていないのかを徹底的に知る必要があります。

 

 

失敗体験や喪失体験が大きければ、大きいほど、そのことで失ったことのみに心が奪われ、

その代償の大きさに、これから先の未来に何の希望も持てなくなってしまいがちです。

「いまさら幸福になる考え方をしたからとてもう手遅れだ」と。

 

 

でも、ものごとにはすべて両面があります。

失ったものの中から、必ず得られるものがあるのです。

失ったものが大きければ、得るものもまた大きい。

 

 

過去の失敗から、その時に自分を不幸にしてしまうどういう考え方をしてしまったのか、どうい

う行動を取り、結果傷ついたのか。

なぜそういった考え方をしてしまったのかを自問自答するのです。

必ず理由があります。

 

 

自身の傾向、いや、偏向を自覚するのです。

お決まりの偏った、歪んだパターンが見えてきます。

 

 

それに気がつけば、得られるものはとても貴重な財産となります。

こうすれば不幸を招くということが分かれば、幸福になれる手立てが見えてくるのですから。

自分の失敗パターンに気づかぬままでいると、同質のトラウマを再び抱える状況を自らが

き寄せるということを繰り返し続けます

あたかも、自分が幸福になれない確信を得るための根拠を得んがためのようにです。

幸福を望みながら、幸福を突き放すのです。

 

 

幸福を突き放してしまいがちな傾向には、幸福観が深くかかわってきます。

つまり、何を幸福と感じるのか。

とかく、“感謝”の心性が少ない人ほど、幸福を感じる領域が極端に狭いものです。

ないものねだりで、今あるものに気づけません。

不満やグチが多くなり、実行する前から「どうせ無理」となってしまいます。

 

 

例えば、長期のひきこもりのために社会適応が困難になったことを、ひきこもりのせいにして

しまっている場合は、なかなか新しい自分を創れません。

大切なことは、なぜ別の方法ではなく、ひきこもるという行動をその時選択したかというこ

とです。

 

 

「ひきこもったのは自分の責任ではない」といった考えが少なくありません。

だから自分が動く必要はない。

原因を作ったものが責任を取るべきだと。

 

 

「ひきこもってしまったことが、これからの自分の道をふさいだ」と感じている者は、他者への

責任転嫁のみならず、過去の自分へ責任転嫁しているようなものです。

そうしてきた自分を恨めしく思い、過去を呪う。

どこまでいっても、今の自分が責任を取ろうとはしないのです。

 

 

自己責任というのは、自分の人生の主導権を握るということです。人生脚本の脚本家にな

れるということです。

他人に自分の人生をコントロールされたり、他人の人生を生きるということは、とても辛いこと

です。

責任転嫁は、自らの主体性を放棄し、他人の人生に取り込まれて生きていくことです。

それは大変不幸なことです。

 

 

人生には一切のムダがありません

これも幸福になる考え方のひとつです。

傷が深ければ深いほど、痛みが強ければ強いほど、そこから得られるものは大きいのです。

痛い目にあわなければ気がつけないほど、知らない間に自分の人生を他人に預けてしまって

いたということです。

他人に預けている内は、幸福にはなれないのです。

 

 

 

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福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/


自己破壊からの離脱

かねて、ひきこもりを経験したAC(アダルトチルドレン)の青年たちと接していると、「普通にな

りたい」「普通になれればいい」といった声をよく聞きます。

 

 

この“普通”という表現がとても悲しく響きます。

普通でないというのは、小学校、中学校、高校、大学、社会人という道筋をあたりまえに通っ

てこなかったということです。

友だちがいて、彼女がいて、お酒を飲んで、カラオケ行ってと、誰もがそれこそ普通に経験し

てきたであろうことを自分が経験してきていないことを嘆きます。

 

 

確かに他者と、特に同世代と共有できるものが少ないという事実は、孤立感疎外感を感じ

るでしょう。

しかし、何が普通で、何があたりまえなのでしょうか。

 

 

私が話を聞いていていつも感じるのは、この青年たちは、彼らが思う“普通”“あたりま

”に、不登校やひきこもりになる前から、過度に自分をあてはめようとしていたのではない

かということです。

 

 

もちろん、先に述べたように、共有できなかったことから、それを強く求めるのであろうことは

分かります。

しかしそれでも、“普通”の求め方が違うのです。

 

 

中には、高校を中退し、通信制高校や定時制高校を卒業したことを強く否定的にとらえてい

る青年もいます。

自分が他より劣っている根拠にしているのです。

 

 

だいたいこういった場合、親がそのことを否定的にみてしまっていることが多いようです。

「大学ぐらい出ていなければ、ろくな大人になれない」と言われて育った青年が、大学を中退

し、その自分を徹底的に否定していたこともありました。

 

 

彼らはそれ以降、何に対しても挑戦することに怯えるようになってしまっています。

経験から学習したものが少ない理由からです。

過度な遅れ感から、心的負担が全て痛みに変わり、それはもう痛々しいかぎりです。

さながら、ワニに皮を剥がれた稲羽の白うさぎのようです。

騙されて海水で洗ったものですから、風が吹くだけでも激痛がはしります。

  

  

この状態から離脱するためには、視点の切り替えが必要です。

視点が変われば、新たな気づきを得られます。

視点の切り替えは、価値観の転換です。

 

 

何を“普通”“あたりまえ”とするのかも価値観によって変わってきます。

幸福感だって変わってきます。

最初に述べたような一般的な道筋を通ってこなかったら、不幸なのでしょうか?

人と違う人生では幸せになれないのでしょうか?

決してそんなことはありませんよね。

 

 

人もうらやむ贅沢な生活をしている人たちが、皆幸せでしょうか。

そうでない事例はいくらでもありますね。

それぞれの幸、不幸はそれぞれです。

 

 

人生万事塞翁が馬」ということわざもあります。

何が自分にとって幸運になるか分かりません。

要は、価値観に柔軟性をもって、多様な視点をもつということです。

 

 

挑戦することへの怯えは、自己破壊的な生き方を選択してしまいます。

皮を剥がされたまま、真っ赤な体で風をよけ続けるのではなく、傷を治すことの方が先決で

す。風をよけるためには、身を潜めなければなりません。

身を潜めているだけでは、時間の経過とともに大きな代償を払わなければならなくなります。

 

 

自分が辛いと今思っていることが、本当にただただ辛い不幸な出来事なのか。

目の前の痛みを遠ざけることが、本当に自分を大切にしていることで、痛みを何も感じなくて

すむ生き方になるのか。

そもそも“痛み”はこの世に必要ないものなのか。

 

 

リストカットなどの自傷行為は、何ものかを得るための手段として行われます。

生きている実感を得たくて、傷つける人もいます。

ここでは“痛み”が必要になっています。傷みが生きている感覚を呼び覚ましてくれるのです。

しかし、それは自己破壊的な手段です。

得たいものは誤り無くても、手段が誤ってしまっています。

 

 

自己破壊的な手段の選択から離脱するためには、“豊かさ”を求める価値観への転換が有

効です。

豊かさは、恵みからもたらされます。

ですから、自分が遭遇するあらゆる出来事を恵みととらえるのです。

恵みということは、何かを得ることができるはずです。

つまり、何かを学べるということです。積極的につかみ取るのです。

 

 

学ぶ姿勢は、謙虚さを養います。

謙虚になれば、自分が孤独ではないことに気がつけます

多くの支えがあることに気づけるのです。

自分を支えている存在がいてくれることに気がつけば、挑戦することへの勇気をもらうことが

できるのです。

勇気はサポーター(応援者)からもらえるのですから。

 

 

人生万事塞翁が馬」であらゆることを肯定すれば、すべてが味方につきます。

味方(サポーター)が増えれば増えるほど、勇気を増して挑戦を恐れなくなります。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

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