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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
不登校: 2011年4月

アダルトチルドレンの処方箋~ありたい姿④

人のとる行動には、動機があります。

つまり、目的があるということです。

「何かのため」に、他でもないその行動をとります。

あなたは、かねて何かの行動を取るときに、その目的を意識していますか?

 

 

目的を意識していないと、特に習慣化された行動の場合、なかなかその行動を

変える事ができません。

たとえその行動が、自分にとって不利益を与えるものであってもです。

 

 

ある動機で行っているその行動は、ある目的のための手段であることがほとんど

です。

手段は、目的をはたすための方法論であって、その手段、方法が、目指す目的を

はたすに適切でない場合は、速やかに他の手段に切り替えるということが大切

です。

 

 

ところが、手段が目的化してしまうと、その手段がどれだけ役に立たないもので

あっても、決して手放せなくなるのです

この『手段の目的化』が、あらゆる苦悩の源泉であるのです。

 

 

行動の動機付けには、欲求が関わっています。

自己の欲求は、常に意識されているとは限らず、意識下に抑圧され、自分でも

気づけずにいる場合があります。

 

 

抑圧された欲求は、私たちを静観しているわけではなく、常に隙をねらって、関心

の在りか、行動を方向付けます

 

 

自覚できている欲求は、要求という形で周囲にはたらきかけますが、自覚できて

いない欲求は、要求ができませんから、代わりに症状として表します。

職場へ行く月曜の朝から、頭痛がする、お腹が痛いといったものです。

身体は正直です。意識が気づいていない不全感もキャッチして、シグナルを発して

くれます。

 

 

出社できない。部屋に閉じこもるといった行動も、いわば症状です。

発熱や下痢は、体内から病原を締め出す手段であって、目的は健康の回復です。

ですから、その行動によって、何を回復させようとしているのかを見極めることが

大切です

 

 

人は、周囲(特に親)の期待を読み取り、それを優先させた方が自分にとって有益

だと判断した場合、自己の欲求に覆いをかけます

押し込められ、隠された欲求は、じっとしているわけではなく、象徴的な満足

求めようとします。

あなたが生き辛さを感じながらも、どうしても繰り返してしまうその行動が象徴して

いるものが何かを考えてみてください。

 

 

あなたは、自分の欲求に基づいた行動が取れていますか?

他人の人生を生きていませんか?

自分の人生を生ききれていますか?

 

 

マズローは、自己実現をとげた人の特徴として次のものを挙げています。

本質的なものを皮相的なるものと区別できる

現実的なものと非現実的なもの、真実と虚偽、必要不可欠なものと、なくて

もすむものないし消耗されるもの、永久的恒常的なものと一時的なもの、

不変なものと変化が可能なものを識別する基準を与えることができる

こういったことから、自己防衛だけにとどまり、自己欺瞞に陥ることが少ない

です。

 

 

抱えている問題を解決するにあたっては、その問題が大きければ、大きいほど、

困難であれば、困難なほど、常に中心・本質を見極めていく習慣が大切です。

何のためか」という目的を明確にし、具体的に「何を、どこまで達成するか」と

いう目標を定め、そのための手段方法を選択する。

特に手段方法は、複数用意しておかないと、ひとつきりでは、それがうまくいかな

かった時に、当初の目的まで断念してしまうということになります

 

 

棚上げされた問題、欲求は、意識化に沈み、行動の反復を招きます。

自分でもなぜそうするのかが、分からないまま自己破壊的な行為、行動を繰り

返す(反復強迫)のです。

これが生き辛さの本質です。

 

 

 

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