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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > トラウマ > 10ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
トラウマ 10ページ目

自分の人生に責任をもつ

「自己責任」という言葉からは、「自業自得。自分でしでかした事は自分で責任取んな

さい!」というイメージがあります。

そのせいか、突き放したような、少し冷たい印象を受けます。

ですから、責任を負うことに誰しも負担を感じるようです。

 

 

「責任を取れよ」などと言われますと、あたかも非難されたように受け止めがちですが、

自分が関わっていることは、多少なりとも責任があることは事実なんですから、いっそ

のこと、自分から責任をもつことを心がけてみましょう。

 

 

自分の人生においては、自分にふりかかることは自分で積極的に責任をもつんです。

「責任を取る」となると、少し受動的な意味あいを感じます。

そうではなくて、能動的に自ら責任を「もつ」のです。

 

 

自己責任とはいっても、何でもかんでも責任をもつ必要はありません。

人の取るべき責任を肩代わりしても、自滅するだけです

 

 

例えば、人から何らかの迷惑、被害を受けたとします。

明らかにこちらに過失が無かった場合、「傷ついた自分が弱かったから」と、過度に

自分が責任を感じる必要はありません。

ただ、傷つけられたことに対しての対応には、責任をもつ必要があります。

 

 

被害者だから、加害者になにをしてもいいというわけにはいきません。

親や他者との関わりあいの中でトラウマを受けた場合、とかくトラウマを受けた(被害)

ことを免罪符にしてしまい、何事かができなくなってしまったのは親(他者)が悪いの

だから、うずくまっていてもいいんだとする傾向がありますが、それは違います。

 

 

傷ついたことに責任はありません。

しかし、その傷にどう向き合い、それからの人生をどう生きていくかにおいては、自己

責任です

自分の人生ですから、しっかり自分で考えて、よりよい人生になるよう意思決定して

いくことが大切です。

 

 

自分の人生に責任をもつというのは、人の手を一切借りてはいけないというわけでも

ありません。

責任をもつためにも、自力だけでは出来ず、協力、助けが必要な場合は、速やかに

協力を頼める自分をかねてから作っておく必要があります。

そのためには、信用力です。

 

 

他者から信頼される人間関係を作っておかなければ、いざという時、協力してもらえま

せん。

自己信頼を基にした一貫した姿勢、精神的自立がなければ、他者からの信頼を得ら

れません

 

 

責任を転嫁、回避する生き方は、やがて自分の人生からたっぷり責任を取らされる

ことになります

 

 

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できないのではなく、やらないだけ

支援者の立場からアドバイスをしておりますと、よく聞かれるのが、

やろうと思うのだけれども、なかなかできない」という言葉です。

この場合、ほとんどが、まだ本気でやろうと考えていないのです。

 

 

何事も行動につながるためには、本気になることが必要です。

本気ということは、現状への不満に対して、いらぬ条件をつけず、改善、

解決することを心底望んでいるということです。

 

 

いらぬ条件をつけずというのは、

〇〇が変わってくれなければ・・・」とか、

〇〇が足りないから・・・」とか、

状態がきびしいから・・・」とか、

できない理由をあげて言い訳とせずにということです。

 

 

そもそも状況が、自分にとって、改善し難いことだから、不満がつのって

いるわけであって、すんなりいきにくいのは当たり前のことです

「状況がもっと良ければ変えられるのに」というのは、おかしな話です。

簡単に変えられるのであれば、はなから不満は溜まりません。

 

 

結局、不満やグチをこぼしながらも、現状に甘んじるのか、そのままには

しておけないと、積極的に自分から動いていくのか二つにひとつです。

 

 

最も多いのは、「(自分ではなく)誰かが動いてくれれば」という他人まか

せの対応です。

 

 

特に、不満を感じる現状をつくったのが、特定の誰と位置づけている場合

は、その人が変わらなければ、何も変わらない(改善しない)と思い込ん

でいます

 

 

これでは、どこにも主体性がありません。

その誰かに依存しているわけですから、その不満の矛先である人物に

結果、隷属しているのと同じです

自分が良くなるのも悪くなるのも、その人次第ということですね。

人生の主体者としての自分は、どこにあるのでしょう。

 

 

また、何が足りないとか、何が難しいからできないではなく、その足り

ない条件などを揃えていくことからが、自分が行っていくことなのです

改善、解決のために必要な条件は何で、その条件を揃えていくため

には、何からどう始めていけばよいのか。また、協力者がいる場合は、

その協力者との交渉も必要です。

 

 

結果というものは、必要な条件が整った時に現実化するものです

既に今ある条件も活かしていくという発想も必要です。

もっというと、悪い条件だと思われるものも、見方を変えて活用していく

ことも大切です。

 

 

結果を出すために必要な条件も分からぬまま、また、既にある条件を

度外視したまま、不足への不満ばかりをもらしていることが多いようです。

 

 

現状への不満があれば、先ず、本気で変えようと決心しているか、その

ために新たな事へチャレンジすることをためらっていないか、失敗する

ことを過度に恐れていないかを問いかけてみてください。

グチやボヤキは、自分や周囲のやる気をそぎます

 

 

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楽観的に生きる

ものごとを常に否定的にとらえる強迫観念に煩わされている人がいます。

もっと楽観的に生きられないものかと思いますが、当人たちは何ものかに急きたて

られるかのように、ものごとの暗部、裏、マイナス面を嗅ぎだそうとします。

 

 

その原因を過去のトラウマやコンプレックスといってしまえばそれまでですが、人間

には自由意志というものがあります。

自らの精神の自由性責任性によって、これらに抵抗できる自由ももっているの

です。

 

 

何事かに拘り、囚われていれば、その自由さを欠き、現状に停滞しいつまでも苦悩

から離れることができません。

自ら苦悩にしがみつき、手放すことができないでいるのです。

焼けた石をもったら、すぐに放り投げなければ、火傷をします。

 

 

楽観的に生きられるための私がお勧めしていることをご紹介しましょう。

トラウマやコンプレックスが刻まれている潜在意識や深層意識の浄化(癒し、修復)

に最も有益なのは感謝」です。

この感謝が、楽観的に生きるためにも必要なのです。

何事も何時でも感謝をしていくことがポイントです。

そのためには、「あたりまえのことも与えられた恵み」と感謝するんです。

 

 

病気や怪我もなく無事に終わった1日に感謝していますか?

たとえ体調不良でも、発熱などで身体が病原と闘って、治そうとしてくれています。

ありがたいことではないですか。

 

 

人の好意も、あたりまえと思っていては感謝の気持ちはおこりません。

飲食店などで、店員から受けたサービスにお礼も言わぬ横柄な客を見かけますね。

「お金を払っているんだから、あたりまえだろ」と思っているからです。

 

 

慢心は、心を濁します。

お日さまを遮る雲のようなものです。

くもった鏡は、ものごとをありのままに映し出せません

だから、勝手な思い込み(コンプレックス)を招き、誤った判断をしてしまうのです。

 

 

では、あたりまえのことも与えられた恵みと感謝できるための方法をご紹介します。

先ず、なにごとも「面白い」と感じることです。

これは、「味わってみる」といったイメージです。

 

 

例えば推理小説を読む楽しさは、犯人を探り当てることですよね。

現象をひとつひとつひも解きながら、仕組まれたものが複雑であればあるほど、

面白いですよね。

料理の醍醐味も、色んな味わいを堪能することです。

とかく、辛いことやいやなことは、避けようとしてしまいがちですが、それもまた人生

の妙味。味わってみるんです。

 

 

その出来事をどう活かせるかを考えてみましょう。

「与えられた恵み」という前提に立てば、恵みの先にあるのは豊かさです。

自分が今より豊かになるということは、成長できるということです。

ですから、成長できるためにどう活かすかを考えてみるのです。

そうして考えていくと、「楽しく」なってきます。

犯人を推理していくようにです。

 

 

こうして楽観的にものごとを受け入れられるようになっていきます。

楽しみが増せば、次第に「嬉しく」なってきます。

嬉しくなれば、笑顔や笑い声も出て、明るくなってきます。

そうして、自然と感謝できるようになります。

嬉しい時、思わず「ありがとう!」って、出ますよね。

 

 

こうやって、生きていることを面白く、楽しく、嬉しくしていくと、自然と感謝できる

ようになります

特に困難で辛いことこそ、与えられた恵みと受け止めて、楽観的に乗り越えて

いきましょう!

 

 

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自分を離れる

過度な自己否定感をもってしまうと、自分の言動や行動に自信をもてないどころか、

口を開けば、人を怒らせ、動けば迷惑をかけ、そこに居るだけで、周囲に不快感を

与えてしまうような気がしてしまいます。



これから始めることに対して「うまくいくだろうか?大丈夫だろうか?」と心配するよ

りも、「大丈夫にしていく」という意識をもって、そうなるための条件を揃えていくこと

に一生懸命になることが大切なように、「人に迷惑をかけないかなぁ?」と心配する

暇があったら、どう役に立つか、貢献できるかを考えてみましょう



周囲からの評価に過度に依存する状態にあると、結果としての評価ばかりを気に

してしまい、肝心の評価を得るための実力を養うことがおろそかになってしまって

いることが多いようです。



「実力」というのは、何も人よりも秀でた能力ということではなく、自分が望む他者

からの評価に見合うだけの実際能力ということです。

英会話も出来ないのに、外資系企業で働きたいというのは、無理な話です。



「自信がないから」「心配だから」「怖いから」「いやだから」「めんどくさいから」

これらは、全て自分の感情、自分だけの都合です。



そもそも自分に自信がもてない、自分を否定的にとらえ愛せないのは、人から求め

られている。必要とされているという実感が得られていないからです



では、求められる自分になるためには、どうすればいいのか?

それが、「役に立つ」ということです。



「役に立つ」という発想、視点をもつと、毎日の過ごし方が変わってきます。

「どうすれば役に立てるか?」を考える場合、先ず自分が何ができるかです。

やれることには、二通りあります。

今の自分でもやれることと、これからの自分がやれるであろうことです。



今の自分でもやれることは、新な知識や技能を備えなくても、現状の自分がすぐに

できることです。



これからの自分がやれることは、今はまだできないけれども、何らかの学習、訓練

を積むことで、できるようになることです。

例えば、車の運転です。

今は免許はなくても、自動車教習所へ通って、所定の訓練を重ね免許を取得すれ

ばできますね。



さらには、役に立とうと思えば、苦手な分野では難しいですね。

ですから、自分の得意分野を改めて意識することができます

最初から人よりも秀でておく必要はありません。

自分の中で、より得意なことを探せばいいんです。

そして、それをさらに磨いていく。



先ほどの、今はまでできないことの中には、得意というわけではないけれども、

興味があってやってみたいことも加えておくといいと思います。

「好きこそものの上手なれ」で、興味、関心があれば、上手くなってきます。



こうやって、「役に立つ」という発想をもつだけで、自分を客観視できますし、常に

成長上達を心がけることができるようになります。



向上心をもって、努力を続けている人間の周りには、自然と人が集まります

大人しかろうが、引っ込み思案だろうが、周囲がほっておきません。



また、「役に立つ」という発想、視点で一番得られること、まさに自分にとって役立

つことは、「どうやったら人の役に立てるか?」ということで、他者の立場に立って

ものごとを考えられるということです。



「何を人は求めているか」

「何をしたら喜んでくれるか」

「どうしたら助かるか」

などを自ずと考えます。



それは、自分を離れる。自分だけの欲得、都合から離れられるということです。

自分に執着することで、人は悩み、煩悶します。

高い所へ登ると、周囲全体が見渡せ、見えるものが違ってきます。

自分を離れ、人の役に立つという発想は、いわば心境の高まりですから、目の前

の些細な事に囚われなくなってくるのです。



最後にひとつ申し添えておきますと、役に立つことが、自分にとっても楽しめる、

嬉しいと感じれられる。もっと言うと、面白いと感じることのできるものでないと

いけません

自己犠牲的な役立ちは、長続きせず、どこかで破綻します。

犠牲を伴う親切は、相手も喜べないのです。



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自分に厳しい?

 あなたは、現状の改善を考えて日々を暮らしているでしょうか?

 

 

漫然と生き辛さを感じながらも、その理由を問うこともなく、何事に対しても意欲が

出ないままになっていませんか?

 

 

なぜ今、その行動を取ってしまっているのかを考えてみてください。

 

 

悩み、惑い、時には、怒りを顕にしてもがいていても、そこから脱することに積極的

ではない理由を考えてみましょう。

 

 

人のとる行動は、本人にとっては、その方が都合のいい方を選んでいます

快、不快、苦、楽で言うと、快や楽を取ります。

これは、あくまでも本人にとってですので、傍目の印象とは必ずしも一致しません。

 

 

例えば、自虐的に自分を貶めている場合、とても痛々しく、見るに忍びないようで

すが、周囲からの期待のプレッシャーを感じたくなかったり、期待に応え過ぎよう

としてしまう自分を知っているので、それを防ぐためだったり、新たな事に挑戦し、

失敗して傷つきたくなかったりの理由で、そうしていることがあります

周囲に期待させないためです。

「こんなダメな人間は期待する価値はありません」というわけです。

 

 

自己卑下は、自分に厳しいからこそのようにように見えますが、上のような理由で、

実は自分に逃げ場を作ってしまっています

 

 

「ダメな自分を許せない」とも言います。

 

 

しかしこれも、実は、許してしまうよりも楽だからです。

「許す」という行為は、他者でも自分でも難しいものです。

自分を許さないことの方が、なぜ楽かといいますと、許すということは、改めること、

やり直すことを認めることです。

もう一度、現状改善のための挑戦を認めることです。

この挑戦が出来ないのです。

なぜか?

 

 

失敗する可能性もあります。そのことで傷つきたくないからです。

だから、挑戦をしなくていい理由(大義名分)が欲しい。 

それが、自分を許さないということなのです。

 

 

表面的には、自分に厳しいように映ります。

しかし、本当の意味での克己心自制心から来たものではありません。

 

 

他者を許し難いというのは、この逆です。

他者には、何度もやり直しをさせたいのです。

失敗することはあってもです(自分じゃありませんからね)。

許せば、やり直しをしないでいいということになります。

それでは納得できない。

 

 

こういった理由で、他者も自分も許すことの方が難しい。

許さないことの方が楽なんです

 

 

自身の行動の意味を問う時に、「自分が今している行動(何もしない事も)は、

自分にとって、どういう得があるのか?

やろうとしないのは、どういう不都合(苦・損)があるからなのか?

を自らに問いかけ、本音で答えることが大切です。

それが、現状改善を困難にしているのであれば、積極的に改めていくべきです。

 

 

 

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欲求の実現

自分が自分でいられない状態というのは、自分の欲求を周囲に要求できず、結果、

何一つ実現できないでいる状態とも言えます。

欲求を実現していければ、ストレスを感じることも少なくなります。



四苦八苦の一つにある「求不得苦(ぐふとっく)」というものが、まさに求めて得られ

ぬ苦悩です。



では、欲求を実現していくためには、何が求められるかと言いますと、それが人の

協力やサポートを必要とする場合、要求として表さなければなりませんので、次の

ようなことが求められます。



先ず、要求する意欲があるかということです。

実現させたい欲求はあっても、他者へ要求することをためらうことも多く見受けら

れます。

恥ずかしい

めんどうだ

断られたらどうしよう

などの感情が出てくると、ほとんど要求するところまで行き着きません。

当然周囲に意志は伝わらず、実現はありえません。



次に、要求できるためのスキルがあるかということ。

要求のためのスキルとして、欲求を伝える技術と、受け入れ了解してもらえる

説得力が重要です。



欲求を伝える技術では、何をこちらが求めているのかを正確に伝えなければなり

ませんので、自分自身が、本音の欲求を正確に把握しておく必要があります。



そのためには、欲求を整理し、手段に囚われず、目的をはたせるように、絞り込

んでいかなければなりません



車(でドライブ=手段)が欲しいのか、楽しい時を共有できる友人や恋人(目的)が

欲しいのか、そこを見誤ると、車(手段)は手に入れられても、真の満足は得られ

ないということになります。



また、受け入れ了解してもらえるためには、信頼作りが大切です。

そのためには、相手の話、意見にしっかり耳を傾けることです。



聞くことが、とても下手な人をよく見かけます。

「自分はあまり興味のないことだから・・・」と、相手の話を上の空で聞いてしまって

います。

たとえ興味、関心のない内容でも、聞くマナーとして、「今私は、あなたの話に

とても関心をもって聞いています」という姿勢・態度が大切です。

それが相手を尊重し、敬う礼儀です。

礼を欠いては、信用、信頼は得られません。



傾聴する時に重要なことは、その話や意見の内容から、相手の価値観を読み取る

ことです。

相手の価値観を尊重する姿勢を示せば、人は好感をこちらに持ってくれます。



相手の価値観に合わせた要求の形を取れば、了解を得やすくなります。

動機や目的をより重要視する価値観の相手か、実績、効果を重要視する価値観か、

誠意や熱意などを重要視する価値観なのかなどで、自分が欲しいもの、成し得た

いもののどこを相手にアピールするかを変えるのです。



これらを主体性をもって実行していくことが、自分が自分でありえることができるた

めの要件なのです。


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回復のために

何でもそうですが、そのことにおいて理解が足らなければ、能動的に関わり合うこ
 
とが、できないままになります。
 
ACからの回復をはかる際も、ACへの理解、もっと言うならば、人間理解をしてい
 
かなければなりません。
 
 
 
 
 
無知は、不安や恐怖を招きます。
 
仏教では、「無明」と言って、知に明らかでないから、執着を断てず、迷いを生ずる
 
と示しています。
 
 
 
 
 
人は様ざまなものに執着(アディクト)します。
 
その中でも感情想念に対しての囚われは、現実を見失わせ、迷いを深めます。
 
主観的な空想、幻想の中で、事実を歪め、誤った行動を誘引してしまうのです。
 
 
 
 
 
ですから、知によって理解すべきことの一つは、適切な現実認識のもとに、できる
 
ことと、できないことの明確な区別です。
 
 
 
 
 
ACの状態に対して特に感じるのは、コントロールできないものをコントロールしよう
 
として、無力感を感じ、その他のできることに対してまで、積極性を無くしてしまっ
 
ていることです。
 
 
 
 
 
他者の意志や感情を自分の期待するようにコントロールしようとはかります。
 
「私を受け入れなければならない」
 
「私を愛さなければならない」
 
「私を見捨ててはならない」
 
といった具合にです。
 
 
 
 
 
今日の天気をコントロールできないように、他者の心は、勝手にコントロールは
 
できません。
 
 
 
 
 
愛情も容易に相手への執着を招き、自他の自由を奪いかねません。
 
相手の成長を促してこその愛情ですが、とかく親は目がくらみ、わが子により
 
すがり拘束してしまいます。
 
これも無知(無明)からくるものです。
 
 
 
 
 
主観的な想念に囚われ易いのは、現実に対しての否認があるからです。
 
否認は正直さや素直さを欠き、他者からのアドバイスも聞きいれられず、ますます
 
迷いを深めます
 
 
 
 
 
無知(無明)というのは、道理に暗いということです。
 
原因、結果の法則』が物事の道理です。
 
事実としての原因がちゃんと有って、現実の結果が出ているわけですから、現実
 
を直視する。受容することで、不安や迷いを克服できるのです。

 
 
 
 
また、努力の空回りも、さらに無力感を増幅させます。
 
努力や頑張りは、やればいいというものでもありません。
 
頑張りは、頑固に我を張ることでもあります。
 
 
 
 
 
方向性の誤っていないことと、方法が誤っていないことが前提です
 
改善、回復、解決のために、方向性や方法が間違っていれば、結果は出ません。
 
闇雲(衝動的、強迫的)に行動するのではなく、常に目的をもって、「あるべき姿
 
ありたい姿」を明確に描き、誤りを確認しながら、適切な方法を実行していく。
 
 
 
 
 
方法は、技法です。
 
具体的な技法を習得せぬまま、ありたい姿を夢に描いているだけでは、回復は
 
望めないのです。
 


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本来の自分でいられるための、もうひとつの道

世の中のものは、全て陰陽の二元論で成り立っています。

男と女、表と裏、天と地、右と左、生と死、意識と無意識などです。



生きていくことは、何かを選び取ります。

すると、選ばれないものが出てきます。

人のもつ価値観というものは、その人の中での優先順位の基準になります。

何ものかをより優先させ、それ以外を後回しにしていきます。



これらの判断、行為・行動によって、選択されたものに私たちはこだわってしまい

がちです



自身を審判し、罪悪感から「悪」と見なされたたものは、抑圧されシャドーとなり、

かくあるべき」「ねばならない」と見定められたものは、コンプレックスとなり、

認知に偏りを生じさせます。



偏りは、そのまま固定化するとやがて変容し、本来の命のはたらきが出来にくく

なっていきます

命のはたらきというのは、“個性”です。

生来の天分が活かされず、生き辛さを感じ、トラウマを招きやすくなります。



シャドーやコンプレックスが、新たなネガティブな思考・想念を生じさせ、感情や

行動のバランスが崩れ、トラウマを抱えるような不本意な出来事に遭遇してしま

うのです。

そして、これらのことが、再びシャドー、コンプレックス、トラウマを強め、負のサイ

クルを繰り返すのです。



偏りや歪みを生まないためには、どちらか一つといった二者択一思考ではなく、

両方を活かすwin-win(相互利益)、第3の道を模索していくことが大切です。




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トラウマとシャドー

前回に続き今回は、シャドーについて述べてみましょう。

シャドーとは、自分自身が否定する受け入れがたい自分の中にある悪(影)の存在

です。



人生は選択です。

一方を選び取り(肯定)、選ばれぬ(否定)もう一方は、影に回されます。



興味深いのが、経典の中に、釈尊迦が悟りを開いた時の悪魔との問答が記されて

いるのですが、これがまさに釈尊の中のシャドーを表しているものと思われます。

なんじ不死安穏にいたる道を  さとり得たりとするならば

去れよ、なんじひとりゆけよ

なんのために他人におしえるか

と悪魔(シャドー)のささやきです。



生老病死の人生の苦を解脱する志を立て、まさに悟りを開き、それを克服した

釈尊の心に、「どうせ難解な悟りを理解できる者などいない。一人でその喜び

を味わえばいい」というもう一方の自分があったのです。

解脱の智慧を得た釈尊でさえそうですから、凡夫の私たちの中にこのシャドー

が存在しても何の不思議もありません。



このシャドーが、まさに影から影響を及ぼす場面が、人と関わる場面です。

相手の中に自分のシャドーが見えてしまうと、相手に嫌悪感を感じてしまいます

親子の間では特に、遺伝的な類似性が多い分、相手にシャドーを投影してしまう

ことがあります。



シャドーもコンプレックスも、トラウマを招く体験を誘引してしまい、それがまた新た

なシャドー、コンプレックスを生じさせるといった悪循環が起こります。

これがトラウマ体験の再現です。



シャドーもコンプレックスも意識と調和させていくことが大切です。

シャドーは、自己の反面、裏の自己です。

コンプレックスは、自己をある方向へ向かわせる趨勢です。

それは抑圧を伴っています。

意識から何らかの理由ではずしてしまっています。

ですから、シャドー、コンプレックスと意識を調和させていくことで、本来の自己

に統合されていくのです。



調和させるとは、シャドー、コンプレックスと意識が相補的であることを自覚し、

受け入れ、偏りを調整し手なずけていくことです。




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トラウマとコンプレックス

成人してからの生き辛さに影響を与えるものが、過去のトラウマであることはよく

論じられるところですが、もちろん生き辛さを招くものはそれだけではありません。




その他にコンプレックスシャドーの影響といったものもあります。




コンプレックスについて最初にお話ししましょう。

コンプレックスとは、一般的に使われる場合「劣等感」という意味合いで使用され

ますが、ユング心理学でいうところのコンプレックスは、無意識の中の過度なこだ

わり思い込み誤った信念といったものを指すものです。




誰しも大なり小なり自分独自のこだわりをもっているかと思います。

ともすると、そのこだわりが自分らしさと勘違いしてしまっている向きもありますが、

生き辛さを招くような自分らしさであれば、とっとと捨てましょう。




こだわりの多くは、人生早期に家庭内(親から)で刷り込まれたものが少なくあり

ません

ある判断をする時に、どうしても決まってそうしてしまう事があるのです。




「おまえは3日と続かないなぁ」など言葉で刷り込まれたものもあれば、父親に

何でも判断を仰がなければならないし、口答えするものではないと状況から刷り

込まれた場合もあります。

親の期待に充分に応えられなかった場合の親の落胆ぶりが顕著ですと、ありの

ままでは愛してもらえない存在なんだと、自分の価値をおとしめてしまうことも

あります。




こういったことがあると、自分をどうしても肯定的に受け止められない、自虐的、

自滅的なこだわり、コンプレックスを抱えてしまいます

コンプレックスは、意識下から常に当人に影響を及ぼし、理性での制御もきかなく

なるのです




このコンプレックスを外していくためには、その出処を探り、誤りであったことを自覚

し、新たな自己像を構築していくことが必要です。




次回は、コンプレックスとも深く関連するシャドーについて述べてみましょう。




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