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トラウマ: 2011年2月
アダルトチルドレンの処方箋~抑圧の果て
生命は、欲求とも言えます。
生命は欲求を抱き、それを充たしていくことで、維持していこうとします。
私たちの心は、その欲求の充足具合に基づき、様ざまな感情が表出します。
もし、この欲求そのものや、それに伴う感情の表出が、何ものかに妨げられることが
あると、私たちは、それらを意識下へ抑圧してしまいます。
例えば、自分が欲するものが、親にとっては不都合なものであったりすれば、それを
親は拒絶するでしょうし、笑い声や、泣き声を煩わしく感じる親であれば、
「うるさいっ!」と恫喝するでしょう。
欲求や感情の表出が、傷つき(痛み)を伴うものであれば、私たちはそれを回避しよう
とします。
結果、意識下にしまいこんでしまう(抑圧)のです。
意識に上らせておけないのです。
辛いから。
しかし、抑圧されたものは、意識から外されたというだけで、消えて無くなったわけ
ではありません。
やがて、腐敗し、悪臭を放ち、その臭気は、人格の雰囲気を作り出し、意識下から、
私たちの行動、生き方にまで手を回してきます。
感情や行動は、制御不能状態となり、望まぬ結果を招いてしまいます。
また、現実の否認は、シャドーを生みます。
愛されなかったという思い込みや、親を恨んでしまう自分を受け入れられず、同じよう
に裏(影)へ隠してしまいます。
表面をとりつくろうペルソナ(仮面)と、シャドー(影)、そして、コンプレックス(思い込
み)はセットです。
シャドー、コンプレックスを腐敗させないためには、否認せず受容することです。
そして、さらに昇華(質の転換)させていくのです。
意識下に抑圧されたものが多ければ多いほど、行動は反射的になり、心は反応的
で、あたかも催眠術にかかったように条件づけられ、生き辛くなってしまいます。
私たちは、様ざまな状況に対して、主体的に対応できることで、自分らしく生きていく
ことができるのです。
そのためにも、楽観的な生き方を心がけてみましょう。
こちらもどうぞ。
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2011年2月11日 19:08
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