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HOME > アダルトチルドレンからの回復~私は私でありたい : 旧ブログ > アーカイブ > ひきこもり > 13ページ目

アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい : 旧ブログ
ひきこもり 13ページ目

自己変革

投稿者かなぎさんのコメントにお答えしましょう。

かなぎ
後ろ向きの本音と向き合い、本音のありかを知ったとして、それがどうやって積極的行動に繋がるのかいまいち分かりません。
そういう部分があるのだと認めて、自分を肯定できる状態をまず作るということですよね。
そこから先が想像しにくいです。
後ろ向きの本音は自己嫌悪に重なります。それをどう自己信頼感に変化させていくのでしょうか?

 

 

本音を偽っている自分を信頼できるでしょうか?

本音がたとえ後ろ向きのものであっても、ありのままに後ろ向きの自分を先ず受け容れること

です。

後ろ向きのままにしておかなければいいことなのですから。

 

  

問題は、後ろ向きの本音によって、自己嫌悪に陥っていることです。

自分を否定することに慣れてしまっていませんか?

自分を審判していませんか?

そこに自分らしさを見いだしてしまっていませんか?

 

 

あなたが嫌悪感をいだくまさにその自分を第三者と考えてみてください

怠惰を責めたいですか?

臆病が情けないですか?

愚鈍さが煩わしいですか?

いったい何を嫌っているのでしょう?

その相手を許し、寄り添ってあげられるためには何が必要なのでしょうか?

その相手に何が見えたら、見直してあげることができますか?

 

 

今そういう状態にあるのは、きっと何かの理由があるはずです

その理由を聞いてあげることはできませんか?

 

 

自分にとって本当に大切なものが見えないでいるから、優先順位が分からず怠惰になってい

るのかも知れません。

自分勝手な思い込みで、幻影を作り出し臆病になっているのかも知れません。

絶えず周囲と自分を比較し、自分のあら探しばかりして、良さが見えていないがために、愚鈍

に感じてしまっているのかも知れません。

 

 

何と声をかけてあげますか?

どう励ましてあげられますか?

 

 

その相手に誠実さが見れたら、あなたは寄り添うことができるかも知れません。

誠実さとは、今の状態は今そうだというだけで、変えられないということではないということを自

覚し、より良く改善していくための努力自己責任のもとに真面目に取り組む姿勢です。

 

 

より良くなるためには、学びが必要です。

自分の後ろ向きの本音をごまかしていることは、不正直な態度です。

そこからは、学びの姿勢は生まれません。

謙虚に素直になることであらゆることから学ぼうという姿勢が身につきます

 

 

今のありのままの自分を認めましょう。

そして、誠実に自己変革に取り組むのです。

取り組んでいる自分をほめてあげて下さい。

ある時は、慰め、ある時は、ねぎらい、励まし、自分を大切にしていくのです。

それが自己信頼感へつながっていきます。

 

 

 

『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/

 

AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/

 

NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/ 


希望の生物学

ナチ強制収容所生存者の調査についての記述を読んだことがあります。

ある精神科医が行った調査で、彼らが生きのびた要因を知ることが目的でした。

証言の中にもっとも頻繁に出てきたひとつの態度

それは、“理屈ぬきの、ひたむきな希望”でした。

 

 

次々とガス室に送られ殺されていく人々。

「明日は自分か」という極限状態の中で、生存者を支えたものが、“希望”だったのです。

 

 

「目の前の現実が厳しくて希望がもてない」という声をよく聞きます。

それは実は逆なのです。

希望をもたないでいるから、現実がいつまでも厳しいままなのです

 

 

もとより現実が既に満たされていれば、希望などもつ必要もないでしょう。

希望というものは、未来に見るものです。

何の保証もない未来だからこそ、希望というよりどころを得て、不安を抑えるのです

 

 

プラス思考、積極思考というものがありますが、希望をもつというのはこれらとは少しニュ

アンスが違います。

 

 

プラス思考、積極思考は、ともすると空元気に陥りやすいところがあります。

現状を全く度外視した状態で、ただただ「大丈夫、大丈夫」と唱えても、どこかで本心が矛盾

を感じているのです。

「大丈夫なわけないよなぁ」ってね。

 

 

私は、ボジティブ・リアリゼーションという思考法を推奨しています。

これは、現実認識をしっかりした上で、発展的、建設的な意識をもつというものです。

希望も単なる絵空事にしないために、具体的なイメージを描き、それを細部にわたってなぞっ

ていくように、現実化するために必要なことを日々実行していくのです。

日々の行動が、希望の現実化の裏づけ、根拠となり、やがて確信へとつながります

 

 

積極的な思考よりも、明るい思考、明るい想念をもつと心がけてみてください。

明るさには温もりが伴います。

心が温かくなる考え方で毎日を過ごし、明るい希望を抱くのです。

そうすれば、種々の煩わしさがあったとしても、それからの影響を受けないようになります。

 

 

「マザー・テレサ効果」をご存知でしょうか?

マザー・テレサは、その生涯をカルカッタの貧民救済に捧げたノーベル平和賞受賞者です

が、彼女の仕事ぶりを描いた映画を観た人たちの免疫系の機能が向上したというのです。

また、映画の代わりに、それまでの人生で「自分が誰かに深く愛されたとき」と「自分が誰

かを愛したとき」のことを考えさせた場合も同じ効果があったのです。

 

 

心が温かくなる考え方、明るい希望というものは、愛があるともいえるでしょう。

「愛」がピンとこなければ、「人の役に立つ」ととらえ直してみてください。

 

 

これまで人から支えられたこと、世話になったことを思い返し、自分が人に何をしてあげたい

か、どういうことで役に立ちたいのかを考えてみましょう。

自分一人が満足感を得るものではなく、それをすることで人が喜び、自分も喜べることを希望

として想い描いてください。

 

 

心の免疫機能が高まれば、あらゆるストレスに対しての耐性が強化され、トラウマをも癒すこ

とができるのです。

 

 

 

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本音の自分

私たちがある行動を起こす時、それは自身の本音から動かされています。

 

 

「~を実行しよう」とは言っても、なかなか動けないでいるのは、本音が実行することをためら

っているからです。

 

 

私たちの行動には、必ず動機というものがあります。

それが積極的なものであれ、消極的なものであれ、何かの動機づけによって、その行動を選

択しています。

 

 

「あの時、あーすればよかった」とよく聞きますが、それこそ後の祭りで、その時の本音はしな

いことを望んでいたのです。

本音からの優先順位で、たとえそのことで自分が傷つけられても、より優先させたいものを満

たすために、ある行動にしがみつきます。

 

 

ですから、大切なことは、本音のありかを知ることです。

学歴や能力がないことを根拠に自己否定していることが、実は社会に関わっていくことへの

恐怖感から、社会へ出られないもっともらしい口実として使われている場合があります。

親に対しての怒りが、自分の中にもある認め難い共通点に対してのものであったり。

「やりたいことや望むものは何もない」と言ってはいても、本当は実行して失敗したり、求めて

得られなかったりして傷つくことを避けていたりと。

本音の心が別のところにあったりするものです。

 

 

特に積極的な行動をとれるためには、本音に根ざした動機づけが得られなければ、動いたも

のの中途で投げ出してしまいがちです。

本音に嘘をついている内は、賢明な行動は取れません。

先に述べたように、たとえ自分を損なうことであっても、本音が積極的な行動を望んでいなけ

れば、留まることを選択します。

 

 

後ろ向きの本音を認めないでいれば、素直さや謙虚さは失われ、成長や上達のための学び

がありません。

結果、いつまでも自分を肯定できる状態を作りえず、袋小路に陥るのです。

自分の本音を偽らないでこそ、自分を信頼できるのです。

 

 

 

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失敗者?

何かを行えば、失敗はつきものです。

その失敗を過度に恐れていては、何も行動を起こすことができなくなります。

 

 

失敗を恐れているのは、そのことで傷つくことを恐れているからです。

失敗は、ある行為、行動が、自分の望まぬ結果を出したということです。

ですから、改めるべき点は、その行為、行動です。

 

 

ところが、その行為、行動を起こした本体である自分自身を否定してしまうことが多いようで

す。

存在そのものの否定です。

私たちは失敗をしたというだけであって、「失敗者」ではないのです。

行動をやり直せばいいだけのことです。

 

 

過去にいくつかの認めがたい失敗もあるでしょう。

しかし、そのことで、自分の存在が生きていく価値を損なわれることはないのです。

 

 

以前、高校受験を失敗した青年が、父親から「おまえは人生の敗北者だ!」と言われ、その

ショックから字が読めなくなってしまったという事例がありました。

この父親にとって、このトップ高校に合格することは、家族にとっての至上命題となっている

大合格のためには絶対必要なことだったのです。

あるひとつの高校に通らなかっただけで、人生の敗北者というレッテルをわが子に与えてしま

ったわけです。

 

 

自分自身も子どものころ、親から不適切な表現で何かをたしなめられたことがないかを振り

返ってみてください。

「ダメなやつだなぁ」

「見てるとイライラする」

「目障りだ。どこかへ行ってしまえ!」

等など

行為の失敗を自己の否定と受け取ってしまえば、あらゆる失敗が傷つきとなってしまいます。

傷つくことを避ければ、留まることを選びます。

そうなれば、成長はなくなるでしょう。

 

  

私たちは、行動は誤ることがあります。しかし、存在を誤っている人間などいません

存在は生命(いのち)です。

その生命をどう働かせていくか。そこに自己の個性が現れます。

働かせ方を工夫しながら、やり直していくことが成長するということです。

否定されていい生命(存在)などどこにもないのです。

 

 

 

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挑戦への勇気

投稿者ケムリさんのコメントにお答えしましょう。

ケムリ
自分の人生は他者評価に支配されすぎだと感じています。
自分がどう思うかよりも、他人がどう思うのかが大きなウエイトを占めています。
これにより、対人する場面において過度の緊張感に襲われてしまいます。
これは、人生におけるおおいなる無駄です。
事実を事実として認識し、そこから他者評価という憶測を切り離すことができたら、新しい人生がスタートできる気がします。

 

 

他者評価に支配されすぎていることを大いなる無駄と気づかれていることは、とてもすばらし

気づきだと思います。

 

 

自分が「できない」と勝手に思いこんでいることは、現状を正しく理解、把握していない場合が

多いようです。

決まってそういう場面では、周囲の評価を事実と誤認し、さらには、自身を過小評価している

ために、相対的にその状況をとてつもなく大きく、到底乗り越えられないものとして感じてしま

っています。

 

 

新たな何ものかに取り組む際には、勇気というものが必要です。

勇気をもてるためには、自己信頼感が不可欠です。

なぜなら、新たな取組みとは一種の賭けですから、自分に賭けることができなければならない

からです。それは自分を信頼できてこそです。

 

 

自己信頼感が自信であり、自分を信頼できていれば、周囲の自分に対する評価に、いちいち

一喜一憂することもなくなります。

 

 

勇気を出せない理由のひとつにあるものは、結果に対する恐れです。

もちろん、「失敗する」と思い込んでいます。

何事も結果というものは、フタを開けてみないことには分かりません。

つまり実行してみないことには分からないのです。

うまくいくかも知れないし、いかないかも知れない。

 

 

要は、たとえうまくいかなくても、そこからの悪影響を受けなければいいのです。

失敗も活かせば、次の取組みにとって、大きなプラスとなります。

失敗を修正した数の多い人ほど、成功へ近づけているのですから。

 

 

結果に対しての周囲の評価にも囚われる必要はありません。

なぜなら、周囲の評価はとかく無責任なものですし、さしたる根拠もありません。

あくまでも結果の状況(表面的な)に対して、「うんぬんかんぬん」言っているだけで、結果が本

人に与えた影響までは斟酌しません。

先に述べたように、影響が自分にとってマイナスでなければOKなのです。

 

 

他人の結果を酷評する人間ほど、成功できる手立てを尋ねても答えられないものです(笑)。

これを無責任というのです。

 

 

勇気を養うためには、かねてから小さな勇気を出す練習(リハーサル)をしておくことです。

初めての土地に行ってみたり、初めての買い物をしてみたり、初めて一人でお酒を飲みに行

ったり、きれいな景色を背に誰かに写真を撮ってもらうのを頼んでみるのもいいでしょう。

 

 

かねてから、ほんの小さな勇気でも出す練習をしていれば、いざという時に大きな勇気を出せ

るものです。

 

 

それから、自分の応援者がいてくれることも勇気を出せる大きな要因ですね。

挑戦の後押しをしてくれる存在がいることは、とても心強いものです。

ここでも自己信頼感が大切になってきます。

なぜなら自己信頼していない人間には、応援者はできにくいからです。

「俺なんかダメ」

「どうせ私なんか、つまらない・・・」

と自虐的になっている人には、周囲からの共感は得られにくいものです。

 

 

自分を信頼し、大切にしていれば、他者に対しても「きっと自分を大切にしているはずだから」

と相手を尊重しようとします。

自分を粗末にしない人は、決して人も粗末に扱いません

 

 

自己信頼感が高まれば、自分が自分をどう評価するかを生き方の中心軸に据えること

ができるようになるのです。

 

 

ケムリさん、コメントありがとうございます。

すばらしい気づきによって、新たな人生のスタートラインに立っておられると思います。

応援しています!

 

 

 

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性格だから変われない

自己否定の材料には、容姿や能力の他に、性格が多くあげられます。

もっと引っ込み思案でなければ・・・

人見知りしなければ・・・

物怖じしなければ・・・

等など

 

 

しかし、これらの劣等感をもっている青年たちは、性格うんぬんではなく、実はこういった性格

によって創られた自分の人生に不満を抱えているのです。

ですから、本当に希望しているのは、満足できる人生の方です。

 

 

「性格が人生を創る」と言いますが、本当にそれだけでしょうか?

つまり、性格だけが人生を創造するのでしょうか?

多くの青年たちが、性格が人生を創り、その性格は変えられないから、結局人生はもう変え

られないと思い込んでいることが少なくありません。

結論から申しますと、たとえ性格が大きく変わらないとしても、人生、生き方を変えることは、

可能なのです。

 

 

例えば、性格をパターン化して分別する血液型や星座占い、はたまた県民気質などで、「そう

そう、当たってるー」と騒いだりしていますが(笑)、似た性格パターンの人が皆、同じような人

生を歩んでいるでしょうか?

もちろん違います。

それぞれが固有の生き方をしています。

 

 

では、性格を変えられなくてもどうやって人生を変えていけはいいのでしょうか。

それは、道具技術システムを活用すればいいのです。

 

 

「仕事術」「整理術」といった「〇〇術」というものがありますが、これらはより効率的に物事を

進めていくための技術です。思考法などもそれに入ります。

思い悩んでいる時に、確認しておきたいことは、事実に基づいていることか、非合理的

理的ではないかということです。

 

 

周囲から変に思われている気がする」これは、事実ではなく、単なる憶測、思い込みで

す。

高校を中退した自分は人生の敗北者だ」これは、あきれるほど、非合理的であり、非論

理的です。

 

 

道具というのは、例えば思考法の道具にあるのは、言葉です。

私たちは何事かを考える時に必ず使用するものが、言葉、概念です。

言葉による定義づけにより、思考を整理、統合し、新たなアイデアを抽出することができま

 

 

システムというのは、仕組みです。

新たな習慣を身につけ、人生を創造するためには、意志力だけでは心もとないところがあり

ます。そこで必要になるのが仕組みです。

仕組みは、想定した結果を導くための流れです。

右へ左へ流れの方向を変えながらも、川下へ流れていく川のように、一旦システムに乗せれ

ば、必ず望む人生を創り出せるのです。

 

 

同じ思考法(術)、道具、システムを使えば、性格の違う別々の人間が、共通の所定の結果を

出せるのです。

このことが、性格が変わらなくても、人生を変える事が可能であることをありありと示してい

ます。

 

 

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からっぽの自分

ひきこもり、アダルトチルドレンに共通してあるのが、喪失体験です。

ある時期に経験していたはずであろうことを経験なきままに過ごしてきた。

与えられていたであろうものを与えられずにきた。

人として成長していく発達過程に応じた機会や環境が得られず、実年齢に伴った(相応しい)

精神的な成熟が成しえていないというものです。

 

 

その場において自身がどう振舞えるかには、セルフイメージ(自己像)が大きく関わってきま

す。

前回『魂の牢獄http://forum-hokushin.weblogs.jp/blog/2009/07/post-8cf5.htmlで述べ

た密告者というのは、この自己像なのです。

つまり、たとえ社会参加していても、「私はひきこもりである」という自己像のままだと、それに

相応しい振る舞いをし続けるのです。

結果、周囲からは奇異な目で見られてしまいます。

振る舞いを決定するのは、セルフイメージなのです。

 

 

ひきこもりを取ったら、自分には何もない」と言った青年がいました。

自身の存在根拠をひきこもりに置いてしまっていたのです。

長きに渡るひきこもりによって、失われたものが大きかったからか、唯一の自分らしさをひき

こもりと誤認してしまっていたのです。

 

 

ひきこもるという自ら選択した治療法対処法は、何を得るためのものだったのだろうか?

危機からの回避という安全感、安心感であったであろうか?

であるならば、その代償はあまりにも大きすぎた。

ひきこもりを日一日と継続させていく間に、失われるものになぜ気がつかなかったのか。

当初の理由(痛み)も忘れてしまっていた青年もいました。

 

 

ひきこもりを継続させた理由に気づいた時、ありたい自分をイメージすることが出来るように

なります。

自己像(セルフイメージ)の転換がなければ、古い殻を脱ぎ去って、羽ばたく美しい蝶にはなれ

ません。

サナギは、静止しているようで、その内部はダイナミックな大変革を遂げているのです。

 

 

AC(アダルトチルドレン)は、親から与えられた誤った価値基準により、自己像が歪み、しか

し、その偽りの自分を何の疑いも無く、本当の自分だと信じ込んでしまっていたのです。

いずれも変化させる」という囚われへの処方箋を破棄してしまっていた結果です。

 

 

 

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魂の牢獄

かつて「自分は囚人です」と言った青年がいました。

この青年は10年以上にわたるひきこもりを経験した青年です。

囚われ」という字を見てみると、囲いの中に人が閉じ込められている様子を表しています。

そういった意味では、ひきこもりの状態を実はよく表しているのです。

 

 

ひきこもりは、外出するとかしないとかの問題ではなく、自身の見識や信念にのみ囚われ、周

りとの間に、周囲と自分を隔てる高くて厚い壁、塀を築いてしまい、その中に閉じこもってしま

っている状態です。

そこでは、自由気ままなようでいて、現実は決してそうではなく、むしろ過度な罪悪感恥辱

から、見えない鎖で拘束され、自由を奪われています。

 

 

先の青年も、自分が選択してきた生き方に罪悪感を感じ、罰を与えられた囚人と例えたので

した。

罪悪感や恥辱感が強まると、自分の中のもう一人の自分が、自分がひきこもりであったこと

を密告しようとします。

それが、さとられ恐怖見知られ恐怖です。

 

 

周囲に自分がひきこもっていたことが分かってしまうのではないか、自分に経験が少なく、で

きないことが多くあることを覚られてしまうのではないか、自分の心の奥を見透かされてしまう

のではないかと怯えるのです。

そしてその恐怖から逃れるために、ますます自分が創りだした牢獄の中に自分を閉じ込めよ

うとします。

 

 

そこから脱するためには、囚われ拘りを捨てることです。

それに必要なことは、気づきです。

aha experience(アハ体験)ならぬ、「あっ、そうかぁ!」という閃きです。

心の目が開かれ、新たな世界が開かれる体験です。

価値観が180度変わってしまうほどの霊的覚醒です。

霊的覚醒に関してはこちらhttps://www.interbrain.co.jp/spiritualcare/をどうぞ

 

 

閃きという字をよく見てください。

新たな門出に人が立っています。

 

 

 

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不安と恐怖を超えて

私たちの行動を妨げるものに、不安や恐怖といったものがあります。

これらの苦悩は、多くは痛みを伴います。

であるからこそ、その苦痛から逃れるために、私たちはあらゆる手段を使います。

 

 

現実逃避である「否認」が最も手短にとられる手段でしょう。

また、「怒り」というエネルギーに変えて、痛みを麻痺させることもします。

抑うつ的になり、あたかも仮死状態で死んだフリというのもあるでしょう。

 

 

いずれも、紛らわしであり、それで痛みが消えるわけではありません。

かえって、心の奥底に沈殿し、たまった水のように腐敗し、悪臭を放ってきます。

その悪臭は、歪んだ想念となり、心身を蝕みます。

 

 

ある時期(主に幼年期)、感情を表出することが自身に危険を及ぼす環境にあった場合、成人

してもなお、感情を押し込めることを身につけてしまっています。

涙を見せれば、「泣くなっ!

笑えば、「うるさい!

怒れば、「なんだその態度は!

というような環境の中にあっては、感情を不要なものとして切り捨ててしまうのです。

 

 

押し込められた感情のひび割れから、不安、恐怖が吹き出してきます。

不安、恐怖を緩和していくためには、その対象を知る(見る)必要があります。

その正体を暴くのです。

 

 

その対象は、自分にとって脅威と感じられるものであったのでしょう。

自分に対して絶大な威力をもって、自分の中の何ものかを奪い、破壊したのです。

この奪われ、破壊されたものが何かが重要になってきます

 

 

それををどうやったら守ることができるかを考えてみましょう。

未成熟な子ども時代には、守ることができなかったものでも、今のあなたであれば守る手立

てがきっとあるはずです。

過去に失ったものを再度手に入れる力も、今は持っているのですから。


命の意味

ドラマ「アイシテル」が昨日最終回でした。

ご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか。

そして、加害者の少年、また、被害者の姉の心情に共感を得た方もおられたのではないでし

ょうか。

 

 

私がこのドラマを毎週観るようになった訳は、子どもたちの言葉が、かねて支援活動をしてい

る中で青少年たちから聞かされる声と同じものだったからです(犯罪とは関係ありません)。

 

 

最終回では、親元へ戻ってきた加害者の少年が、自分のために家族に取り返しのつかない

迷惑をかけたことを悔やみ、「生まれてこなければよかったんだ」という言葉に対して、母親

が「生まれてきてはいけない命なんてない!」と頬を叩くシーンがありました。

 

 

人間は、自分の存在そのものの意味を見失ったとき、絶望します。

行為・行動をたしなめられたり否定された時は、残念なことではありますが、やり直せばいい

だけのことで、しかし、ここに居る、ここに在ること自体を何者かに否定された場合、身の置き

所が無くなってしまいます。

 

 

家庭の中において、わが子の存在そのものを否定してしまう結果になる場面には、下記のよ

うなものがあります。

自分が何に興味をもっているのか、学校でどんなことがあっているのかに関心をもってもらえ

ない

女(男)の子で生まれてきたことを残念がられた

兄弟との比較で、優劣をつけられた

一緒に遊んだり、行動を共にすることをうとまれた

いつも親の都合を優先させられた

ほめてくれない

感謝されない

親に落ち度があっても謝ってもらえない

寄り添ってくれない(理解してくれない)

 

 

これらのことは、ドラマの中でも表現されていたようですが、どこの家庭でも起こり得ることば

かりです。

親は気がつかない間に、わが子の存在を否定してしまうのです。

 

 

加害者の少年は、新しく生まれた弟の小さな手で、自分の指を強く握られた時、自身が犯し

た過ちの大きさを感じ、被害者の子の名前を呼び「ごめんなさい」と涙していました。

 

 

この子の過ちは、行動です。

しかし、その行動は、他の存在、命を消滅させてしまうものでした。

それはやり直しがききません。

失われた命は、戻ってはきません。

だからこそ、それだけの大きな過ちを犯した自分に対して「生まれてこなければよかったん

だ」と否定せずにはいられなかったのでしょう。

 

 

そんなわが子に対して母親の「生まれてきてはいけない命なんてない!」という言葉は、精

一杯の言葉だったと思いますし、少年にとっては、ギリギリの所での生きていくためのいちる

の望みとなったことでしょう。

ドラマではありますが、この少年のこれからは大変な一生となるでしょう。

世間の目との戦いもありましょうが、それよりも、自分を否定しながら生きていく意味を見いだ

していく困難さ、苦悩ははかり知れないものと思います。

 

 

あなたがもし今、何らかの生き辛さを感じているとするならば、自分自身の存在の実感を揺

るがしてしまうような否定感がないかどうか振り返ってみてください。

あなたにとっての成育環境は安全でしたか?

信頼できるものでしたか?

あなたは受け入れられ、関心を寄せられましたか?

ありのままを愛してもらえましたか

 

 

 

  

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