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アダルトチルドレンからの回復
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ひきこもり
10ページ目
自分を離れる
過度な自己否定感をもってしまうと、自分の言動や行動に自信をもてないどころか、
口を開けば、人を怒らせ、動けば迷惑をかけ、そこに居るだけで、周囲に不快感を
与えてしまうような気がしてしまいます。
これから始めることに対して「うまくいくだろうか?大丈夫だろうか?」と心配するよ
りも、「大丈夫にしていく」という意識をもって、そうなるための条件を揃えていくこと
に一生懸命になることが大切なように、「人に迷惑をかけないかなぁ?」と心配する
暇があったら、どう役に立つか、貢献できるかを考えてみましょう。
周囲からの評価に過度に依存する状態にあると、結果としての評価ばかりを気に
してしまい、肝心の評価を得るための実力を養うことがおろそかになってしまって
いることが多いようです。
「実力」というのは、何も人よりも秀でた能力ということではなく、自分が望む他者
からの評価に見合うだけの実際能力ということです。
英会話も出来ないのに、外資系企業で働きたいというのは、無理な話です。
「自信がないから」「心配だから」「怖いから」「いやだから」「めんどくさいから」
これらは、全て自分の感情、自分だけの都合です。
そもそも自分に自信がもてない、自分を否定的にとらえ愛せないのは、人から求め
られている。必要とされているという実感が得られていないからです。
では、求められる自分になるためには、どうすればいいのか?
それが、「役に立つ」ということです。
「役に立つ」という発想、視点をもつと、毎日の過ごし方が変わってきます。
「どうすれば役に立てるか?」を考える場合、先ず自分が何ができるかです。
やれることには、二通りあります。
今の自分でもやれることと、これからの自分がやれるであろうことです。
今の自分でもやれることは、新な知識や技能を備えなくても、現状の自分がすぐに
できることです。
これからの自分がやれることは、今はまだできないけれども、何らかの学習、訓練
を積むことで、できるようになることです。
例えば、車の運転です。
今は免許はなくても、自動車教習所へ通って、所定の訓練を重ね免許を取得すれ
ばできますね。
さらには、役に立とうと思えば、苦手な分野では難しいですね。
ですから、自分の得意分野を改めて意識することができます。
最初から人よりも秀でておく必要はありません。
自分の中で、より得意なことを探せばいいんです。
そして、それをさらに磨いていく。
先ほどの、今はまでできないことの中には、得意というわけではないけれども、
興味があってやってみたいことも加えておくといいと思います。
「好きこそものの上手なれ」で、興味、関心があれば、上手くなってきます。
こうやって、「役に立つ」という発想をもつだけで、自分を客観視できますし、常に
成長と上達を心がけることができるようになります。
向上心をもって、努力を続けている人間の周りには、自然と人が集まります。
大人しかろうが、引っ込み思案だろうが、周囲がほっておきません。
また、「役に立つ」という発想、視点で一番得られること、まさに自分にとって役立
つことは、「どうやったら人の役に立てるか?」ということで、他者の立場に立って
ものごとを考えられるということです。
「何を人は求めているか」
「何をしたら喜んでくれるか」
「どうしたら助かるか」
などを自ずと考えます。
それは、自分を離れる。自分だけの欲得、都合から離れられるということです。
自分に執着することで、人は悩み、煩悶します。
高い所へ登ると、周囲全体が見渡せ、見えるものが違ってきます。
自分を離れ、人の役に立つという発想は、いわば心境の高まりですから、目の前
の些細な事に囚われなくなってくるのです。
最後にひとつ申し添えておきますと、役に立つことが、自分にとっても楽しめる、
嬉しいと感じれられる。もっと言うと、面白いと感じることのできるものでないと
いけません。
自己犠牲的な役立ちは、長続きせず、どこかで破綻します。
犠牲を伴う親切は、相手も喜べないのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年9月22日 17:24 | コメント(1)
自分に厳しい?
あなたは、現状の改善を考えて日々を暮らしているでしょうか?
漫然と生き辛さを感じながらも、その理由を問うこともなく、何事に対しても意欲が
出ないままになっていませんか?
なぜ今、その行動を取ってしまっているのかを考えてみてください。
悩み、惑い、時には、怒りを顕にしてもがいていても、そこから脱することに積極的
ではない理由を考えてみましょう。
人のとる行動は、本人にとっては、その方が都合のいい方を選んでいます。
快、不快、苦、楽で言うと、快や楽を取ります。
これは、あくまでも本人にとってですので、傍目の印象とは必ずしも一致しません。
例えば、自虐的に自分を貶めている場合、とても痛々しく、見るに忍びないようで
すが、周囲からの期待のプレッシャーを感じたくなかったり、期待に応え過ぎよう
としてしまう自分を知っているので、それを防ぐためだったり、新たな事に挑戦し、
失敗して傷つきたくなかったりの理由で、そうしていることがあります。
周囲に期待させないためです。
「こんなダメな人間は期待する価値はありません」というわけです。
自己卑下は、自分に厳しいからこそのようにように見えますが、上のような理由で、
実は自分に逃げ場を作ってしまっています。
「ダメな自分を許せない」とも言います。
しかしこれも、実は、許してしまうよりも楽だからです。
「許す」という行為は、他者でも自分でも難しいものです。
自分を許さないことの方が、なぜ楽かといいますと、許すということは、改めること、
やり直すことを認めることです。
もう一度、現状改善のための挑戦を認めることです。
この挑戦が出来ないのです。
なぜか?
失敗する可能性もあります。そのことで傷つきたくないからです。
だから、挑戦をしなくていい理由(大義名分)が欲しい。
それが、自分を許さないということなのです。
表面的には、自分に厳しいように映ります。
しかし、本当の意味での克己心、自制心から来たものではありません。
他者を許し難いというのは、この逆です。
他者には、何度もやり直しをさせたいのです。
失敗することはあってもです(自分じゃありませんからね)。
許せば、やり直しをしないでいいということになります。
それでは納得できない。
こういった理由で、他者も自分も許すことの方が難しい。
許さないことの方が楽なんです。
自身の行動の意味を問う時に、「自分が今している行動(何もしない事も)は、
自分にとって、どういう得があるのか?
やろうとしないのは、どういう不都合(苦・損)があるからなのか?」
を自らに問いかけ、本音で答えることが大切です。
それが、現状改善を困難にしているのであれば、積極的に改めていくべきです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年9月 8日 17:49
欲求の実現
自分が自分でいられない状態というのは、自分の欲求を周囲に要求できず、結果、
何一つ実現できないでいる状態とも言えます。
欲求を実現していければ、ストレスを感じることも少なくなります。
四苦八苦の一つにある「求不得苦(ぐふとっく)」というものが、まさに求めて得られ
ぬ苦悩です。
では、欲求を実現していくためには、何が求められるかと言いますと、それが人の
協力やサポートを必要とする場合、要求として表さなければなりませんので、次の
ようなことが求められます。
先ず、要求する意欲があるかということです。
実現させたい欲求はあっても、他者へ要求することをためらうことも多く見受けら
れます。
「恥ずかしい」
「めんどうだ」
「断られたらどうしよう」
などの感情が出てくると、ほとんど要求するところまで行き着きません。
当然周囲に意志は伝わらず、実現はありえません。
次に、要求できるためのスキルがあるかということ。
要求のためのスキルとして、欲求を伝える技術と、受け入れ了解してもらえる
説得力が重要です。
欲求を伝える技術では、何をこちらが求めているのかを正確に伝えなければなり
ませんので、自分自身が、本音の欲求を正確に把握しておく必要があります。
そのためには、欲求を整理し、手段に囚われず、目的をはたせるように、絞り込
んでいかなければなりません。
車(でドライブ=手段)が欲しいのか、楽しい時を共有できる友人や恋人(目的)が
欲しいのか、そこを見誤ると、車(手段)は手に入れられても、真の満足は得られ
ないということになります。
また、受け入れ了解してもらえるためには、信頼作りが大切です。
そのためには、相手の話、意見にしっかり耳を傾けることです。
聞くことが、とても下手な人をよく見かけます。
「自分はあまり興味のないことだから・・・」と、相手の話を上の空で聞いてしまって
います。
たとえ興味、関心のない内容でも、聞くマナーとして、「今私は、あなたの話に
とても関心をもって聞いています」という姿勢・態度が大切です。
それが相手を尊重し、敬う礼儀です。
礼を欠いては、信用、信頼は得られません。
傾聴する時に重要なことは、その話や意見の内容から、相手の価値観を読み取る
ことです。
相手の価値観を尊重する姿勢を示せば、人は好感をこちらに持ってくれます。
相手の価値観に合わせた要求の形を取れば、了解を得やすくなります。
動機や目的をより重要視する価値観の相手か、実績、効果を重要視する価値観か、
誠意や熱意などを重要視する価値観なのかなどで、自分が欲しいもの、成し得た
いもののどこを相手にアピールするかを変えるのです。
これらを主体性をもって実行していくことが、自分が自分でありえることができるた
めの要件なのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年8月21日 19:52
回復のために
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年8月12日 11:20
本来の自分でいられるための、もうひとつの道
世の中のものは、全て陰陽の二元論で成り立っています。
男と女、表と裏、天と地、右と左、生と死、意識と無意識などです。
生きていくことは、何かを選び取ります。
すると、選ばれないものが出てきます。
人のもつ価値観というものは、その人の中での優先順位の基準になります。
何ものかをより優先させ、それ以外を後回しにしていきます。
これらの判断、行為・行動によって、選択されたものに私たちはこだわってしまい
がちです。
自身を審判し、罪悪感から「悪」と見なされたたものは、抑圧されシャドーとなり、
「かくあるべき」「ねばならない」と見定められたものは、コンプレックスとなり、
認知に偏りを生じさせます。
偏りは、そのまま固定化するとやがて変容し、本来の命のはたらきが出来にくく
なっていきます。
命のはたらきというのは、“個性”です。
生来の天分が活かされず、生き辛さを感じ、トラウマを招きやすくなります。
シャドーやコンプレックスが、新たなネガティブな思考・想念を生じさせ、感情や
行動のバランスが崩れ、トラウマを抱えるような不本意な出来事に遭遇してしま
うのです。
そして、これらのことが、再びシャドー、コンプレックス、トラウマを強め、負のサイ
クルを繰り返すのです。
偏りや歪みを生まないためには、どちらか一つといった二者択一思考ではなく、
両方を活かすwin-win(相互利益)、第3の道を模索していくことが大切です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年7月21日 10:35
トラウマとシャドー
前回に続き今回は、シャドーについて述べてみましょう。
シャドーとは、自分自身が否定する受け入れがたい自分の中にある悪(影)の存在
です。
人生は選択です。
一方を選び取り(肯定)、選ばれぬ(否定)もう一方は、影に回されます。
興味深いのが、経典の中に、釈尊迦が悟りを開いた時の悪魔との問答が記されて
いるのですが、これがまさに釈尊の中のシャドーを表しているものと思われます。
「なんじ不死安穏にいたる道を さとり得たりとするならば
去れよ、なんじひとりゆけよ
なんのために他人におしえるか」
と悪魔(シャドー)のささやきです。
生老病死の人生の苦を解脱する志を立て、まさに悟りを開き、それを克服した
釈尊の心に、「どうせ難解な悟りを理解できる者などいない。一人でその喜び
を味わえばいい」というもう一方の自分があったのです。
解脱の智慧を得た釈尊でさえそうですから、凡夫の私たちの中にこのシャドー
が存在しても何の不思議もありません。
このシャドーが、まさに影から影響を及ぼす場面が、人と関わる場面です。
相手の中に自分のシャドーが見えてしまうと、相手に嫌悪感を感じてしまいます。
親子の間では特に、遺伝的な類似性が多い分、相手にシャドーを投影してしまう
ことがあります。
シャドーもコンプレックスも、トラウマを招く体験を誘引してしまい、それがまた新た
なシャドー、コンプレックスを生じさせるといった悪循環が起こります。
これがトラウマ体験の再現です。
シャドーもコンプレックスも意識と調和させていくことが大切です。
シャドーは、自己の反面、裏の自己です。
コンプレックスは、自己をある方向へ向かわせる趨勢です。
それは抑圧を伴っています。
意識から何らかの理由ではずしてしまっています。
ですから、シャドー、コンプレックスと意識を調和させていくことで、本来の自己
に統合されていくのです。
調和させるとは、シャドー、コンプレックスと意識が相補的であることを自覚し、
受け入れ、偏りを調整し手なずけていくことです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年7月10日 11:00
トラウマとコンプレックス
成人してからの生き辛さに影響を与えるものが、過去のトラウマであることはよく
論じられるところですが、もちろん生き辛さを招くものはそれだけではありません。
その他にコンプレックス、シャドーの影響といったものもあります。
コンプレックスについて最初にお話ししましょう。
コンプレックスとは、一般的に使われる場合「劣等感」という意味合いで使用され
ますが、ユング心理学でいうところのコンプレックスは、無意識の中の過度なこだ
わり、思い込み、誤った信念といったものを指すものです。
誰しも大なり小なり自分独自のこだわりをもっているかと思います。
ともすると、そのこだわりが自分らしさと勘違いしてしまっている向きもありますが、
生き辛さを招くような自分らしさであれば、とっとと捨てましょう。
こだわりの多くは、人生早期に家庭内(親から)で刷り込まれたものが少なくあり
ません。
ある判断をする時に、どうしても決まってそうしてしまう事があるのです。
「おまえは3日と続かないなぁ」など言葉で刷り込まれたものもあれば、父親に
何でも判断を仰がなければならないし、口答えするものではないと状況から刷り
込まれた場合もあります。
親の期待に充分に応えられなかった場合の親の落胆ぶりが顕著ですと、ありの
ままでは愛してもらえない存在なんだと、自分の価値をおとしめてしまうことも
あります。
こういったことがあると、自分をどうしても肯定的に受け止められない、自虐的、
自滅的なこだわり、コンプレックスを抱えてしまいます。
コンプレックスは、意識下から常に当人に影響を及ぼし、理性での制御もきかなく
なるのです。
このコンプレックスを外していくためには、その出処を探り、誤りであったことを自覚
し、新たな自己像を構築していくことが必要です。
次回は、コンプレックスとも深く関連するシャドーについて述べてみましょう。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年7月 5日 17:44
思考のろ過
カウンセリングなどを周囲から勧められると、「無理してまで自分を作る意味は
ない。そのままの自然体でいいんだ」と言う方が、まま見受けられます。
また、「これまでは我慢が足りなかったから、もっと強くならなければ」と自分
にムチ打つ方もおられます。
これらは、いずれも自己変革や自然体というものを捉え違いしています。
もちろん、変える必要のない自分であれば、無理して作る必要などありません。
そのままでいいでしょう。
ただし、そのそのままをそのままにできない、改善が必要であれば、カウンセリン
グに限らず、何らかの手段で自己変革を試みられた方がいいと思います。
もとより、何らの不都合も生じない自然体でいられれば、良いのですが、どこかで
自然体でいられていないから、何かと生きにくさを感じているのではないですか。
これまでの価値観や思考を変えていくには、当然無理(負荷)が必要です。
その負荷を自然体でいられない生きにくさと混同してしまっている傾向がありま
す。
つまり、同じ無理をさせていると。
しかし、自己変革のために自分に無理をさせることは、これまでの種々の習慣の
改善でもあるわけですから、避けられません。
無理をさせることは何でも良くないことと、無理を避けがちな人は考えます。
しかし、筋力をつけるために、バーベルを上げるように、自分を変え、成長させて
いくためには、負荷(無理)を与えることは必要なことです。
自然体でいることは、一切の無理がない状態というイメージで語られますが、
そうではなく、自分に無理がなくても周囲に無理を与えていては、自分勝手でし
かありません。
特に人間関係においては、周囲への心遣いや配慮が必要です。
その際に、「我慢しなければ」ということがありますが、この辺りも注意が必要
です。
耐え忍ぶというやり方は、そればかりだといつか破綻します。
精神的に弱いからダメなんだと捉えられがちですが、我慢できることがいいとは
限りません。
我慢するということは、言ってみれば水が流れず溜まってしまうようなものです。
溜まった水は濁りやがて腐敗し、異臭を漂わせます。
ストレスも同じです。
我慢すれば歪み、怒りとなり、さらには腐敗し恨みとなります。
水は、大地に浸み込めば、ろ過され真清水となります。
それと同じように、ストレスに対しては我慢し続けるという方法を取るのではなく、
思考を洗練(ろ過)していくのです。
例えば、人から非難されたとします。
侮辱されたと取れば腹も立ちます。
改善点を気づかせてくれたと取れば、逆に感謝します。
心(精神力)は、強弱で考えるのではなく、剛柔でとらえてみてください。
つまり、心が固ければ思考が硬くなり、融通が利かず結果もろくなります。
心が柔軟であれば、多様性があり、少々のことでは倒れなくなるのです。
厚い地層にあたるのが、霊性(Spirituality)です。
精神性(Mentality)とは性質の違うものです。
地層が薄い状態を霊性の未成熟状態と言います。
思考が柔軟性に欠け、意味づけが非常に貧困なのです。
マザー・テレサが私たち日本人に向けた有名な言葉があります。
豊かそうに見えるこの日本で、心の飢えはないでしょうか。
だれからも必要とされず、だれからも愛されていないという心の貧しさ。
物質的な貧しさに比べ、心の貧しさは深刻です。
心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいことだと思います。
日本のみなさん、豊かさの中で貧しさを忘れないでください。
自殺者やうつ病の多い日本。
深くかみしめたい言葉です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年6月16日 19:11 | コメント(1)
新たな生き方の創造
新たな生き方を模索していく時のポイントをお話ししましょう。
最重要なことは、日常を変えていくことです。
日常は、あたりまえのように日々繰り返している状態です。
それは無意識に行われています。
ですから、日常を変えるためには、日常を意識し、観察し、良くないものははずし
ていくことが必要です。
私たちの心は、コロコロと変わりやすいという特徴と、何ものかに執着しやすい
という相反する特徴をもっています。
コロコロ変わるというのは、より執着しやすいものへと心が移ろいゆくということ
です。
では、その心変わりに影響を与えるものが何かというと、環境です。
環境から受ける様ざまな刺激により、心を動かされてしまいます。
ですから、今居る環境を調整し、整備していく必要があります。
その中でも特に、習慣の改善は重要です。
習慣と環境は、リンクしています。
悪習慣を誘う対象は、遠ざけていくべきです。
それこそ、執着、耽溺していくようなものは、身の回りに置いておかないことです。
その対象が人の場合もあります。
悪習慣につながる人との関わりは、決別していった方がいいでしょう。
習慣は、行動だけではありません。
考え方の習慣も見直します。
自分の心を傷つけ、痛めてしまう考え方の習慣は、速やかに改善しましょう。
生きるか死ぬかの二分法思考や、希望が「~ねばならない」思考になってしま
ったり、自分への過小評価や自己不信。
こういった自動化された思考は、とっとと捨てましょう。
環境調整、整備がなされてこそ、自分にしっかり向き合うことができます。
修行僧が山に籠もり、座禅するのと同じです。
自分に向き合い、何を観察するかというと、これまで生きてきた人生の流れ
(プロセス)、背景(バックグラウンド)です。
どういう環境に身を置き、何が自分の身に起こり、どういった経験、体験をして
きたのか。
何を好み、何が不得手であったか。
どういう人たちと出会い、どのような価値観をもって生きてきたのか。
等を客観視してみてください。
新たな人生の創造のためにも、今ある自分を深く洞察することが先決です。
外に何ものかを探すのではなく、内在したものから、未来へのヒントを得るのです。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年6月 4日 21:14 | コメント(1)
住めば都
慣れというものは怖いものです。
それがどんなに不快であっても、一旦慣れてしまうと、そうでないほうが居心地が
悪くなる。
腰が落ち着かないと言うのでしょうか。
否定されて育ってくると、褒められたりしても、かえって違和感を感じてしまう。
不慣れなのです。
自分らしくないような気がして、避けてしまいます。
刷り込みは、育った環境と親からの繰り返された暗示によって、染み付いていま
す。
環境からの影響も大変大きなものです。
静かな環境で育った子、騒々しい環境で育った子では、自ずと気質が違います。
海辺で育った子、山に囲まれて育った子。それも違います。
たくさんの兄弟の中で育った子、一人っ子でも違います。
その環境は、自分にとって通常であり、あたりまえの世界です。
そこで生きていくことに慣れています。
でも、通常は正常とは限りません。
逆に例外が異常とも限らないのです。
わが家の中のあたりまえは、正常とは限らず、時に誤った価値観をもたせてし
まいます。
しかし、その誤りを正常と思い込むことで、生き辛さを感じてしまうのです。
また、わが家の中では異常なこととしてタブー視されていたことが、実は正常な
ことであったということも多いものです。
刷り込まれたものは、意識下から、私たちの行動を左右します。
何かを選び取る時、より好む、また、好まないにそれぞれ影響を与えています。
アルコール依存症やDVの父親をもつ娘が、結婚相手に同じような男性を嗅ぎ
わけ結婚するといったことは、よく聞かれることです。
もちろん、結婚する時には「父親のような男は絶対好きにならない」と誓ってい
るにもかかわらずです。
父親の臭い(体臭ではありません〈笑〉)に慣れているので、自然引かれてしまい、
母親の姿を見て育っているので、無意識に母親のふるまい、生き方をなぞって
しまっているのです。怖ろしきかなです。
異常が通常化されてしまうと、あたかもそれが正常とみなしてしまい、違和感無く
それを受け入れてしまいます。
生き辛さかどこから生じてしまっているのかが分からないでいるのは、あたりまえ
の中で刷り込まれたものによるものだからです。
人は自己イメージ(認識)通りの種を蒔き、それを育てます。
ところが果実(結果)を収穫する時に「えっ、これメロンじゃないの?」と驚きます。
カボチャの種を蒔いているにもかかわらずです。
種苗の選別をもう一度見直してみてください。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2010年5月22日 17:11
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