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アダルトチルドレンからの回復
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ひきこもり: 2009年2月
自助
自助グループというものがあります。
これは、主にアルコール依存症やギャンブル依存、摂食障害やACの当事者、並びにその家
族たちの自主的な集まりです。
基本的に「言いっ放し」「聞きっ放し」で、自由に語り合い、痛みを分かちあい解放、回復に
導いていくものです。
専門家を置くことも無く、当事者同士の自然な交流によって運営されます。
依存症などのアディクション(嗜癖)は、生き方の病、ゆがみ、人間関係の病であるがため
に、薬物治療などの医療は全く無力であるとも言われています。
それは、不登校、ひきこもり、アダルトチルドレンの青少年たちと関わっていても強く感じる
ところです。
しかし、私は一般の自助グループに疑問も感じています。
それは、「自助」という意味からです。
「自助」というのは、まさに自らを助けるということだと思います。
ACのクライアントと接している中で感じるのは、自分のことはさておき家族や他者を助けたが
る傾向が強く見受けられます。
特に家族の中の役割として、よい子役や調整役を担っていたタイプの青年たちです。
良い子役や調整役の子どもたちは、周囲の顔色を見て期待を読み取り、親の代わりに責任
を負おうとしたり、家族の人間関係をとりもち、冷え込んだ雰囲気を盛り上げようとしてきまし
た。
でも結局はそれが原因で自分が倒れてしまうのです。
そのことが分かっていながら、周囲を助けようと懸命になります。
一度身につけた不適切な自己防衛手段を、それが役に立たないものであっても手放そうと
はしないのです。
ですから自らを助けることが最も苦手だとも言えます。
本当の意味での「自助」ができなければ、周囲の手助けになろうとしても、結局は「小さな親
切、大きなお節介」となってしまうのがオチです。
そういう意味からも、自助グループには、自助のための手立てをアドバイスする役割、コ
ーチが必要だと思うのです。
私がかねて青年たちにアドバイスしていることに、「他人から快く手助けをしてもらえる人に
なろう」というものがあります。
つまり、「あなたのために一肌ぬがせてください」と言ってもらえる人になるということです。
それにはどうするか?
「私を助けてください」ではなく、
「私に助かり方を教えてください」という姿勢を示すということです。
これには自らの主体性がこめられています。
方法を教えてもらい、自分が自分を助けるのです。
つまり「自助」です。
本当に助かりたい。しかも自力でやれるところまで頑張りたいという姿勢があれば、周囲は力
を貸したくなるものです。
自助グループのあり方に関しては、次回のブログでもお話ししてみたいと思います。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
https://www.interbrain.co.jp/course/empowerment/
AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc/
NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
https://www.interbrain.co.jp/hokushin/
(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年2月28日 21:23
子育てとインナーチャイルド
私が不登校やひきこもりの青年たちの支援活動をしているのには理由があります。
それは、学校に通えるようになってほしいとか、働けるようになってほしいということよりも、そ
の原因になったことを自分が家庭をもつまでに昇華しておいてほしいということです。
たとえ学校に戻る、働くということだけを実現できても、源泉にあるものを解決しないままだ
と、自分が家族をもった時、わが子を同じ状態にしてしまう可能性が高いのです。
次世代ACという概念がありますが、実は不登校、ひきこもりの青少年たちが次世代ACであ
ることが多いのです。つまり、その親たちがACであるということです。
夫婦は、互いが全く違う環境で生きてきて、縁があって夫婦になります。
価値観の違う男女が、それぞれの家庭で満たされなかったものを、無意識の内に互いに求
め合います。
ここから、歪みが生じ、そのシワ寄せが子どもに向かってしまうのです。
子育てが始まると、その発達過程で、その時々の自身のインナーチャイルドが、顔をのぞか
せます。
例えば、5才の時の自分が満たされなかった欲求を、5才のわが子に当時の自分を重ね、そ
の欲求を充足させようとします。しかし、あくまでも目の前にいるのは、わが子であって自分で
はないのです。それに気づけず、無意識の内にわが子の心に侵入してしまうのです。
ですから、わが子にとっては、あらかた過剰なものとなってしまいやすく、その結果子どもは
窒息してしまい、自己像に歪みが生じてしまいその後の人生に暗い影を落とします。
しかし、このインナーチャイルドをはっきり自覚できていれば、子育ては自身にとってもより有
意義な機会と成りえます。
わが子の成長を支えながら、自身のインナーチャイルドも成長させていくのです。
インナーチャイルドと必ずペアにあるのがインナーペアレントです。
自身の心に居座る両親の残像です。
インナーチャイルドとの対話を通して、インナーペアレントと正面から向き合い、親になった現
在の自分が、両親との関係を読み解いていく。
そのことで、自身がACである理由が分かり、子育てをわが子と自分の成長の機会として楽し
め、わが子に健全な自己愛、自尊感情を与えてあげることができ、わが子を次世代ACとし
てしまわなくてすむのです。
『ニート・ひきこもりエンパワー教室』
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年2月23日 19:18 | コメント(2)
結果への恐れ
新たな事に取り組むことに対して、過度な怯えがあると、当然行動が不活発となります。
やる前から、「失敗しないだろうか」「うまくいかないといやだし」等の不安が先に立ち、結局は
止まってしまうということはよくあることです。
失敗をしない最善の方法は、何も取り組まないことです。
失敗のしようがありません。もちろん、何の成果も得られないのもまた事実ですが。
多くの青年たちは、失敗という動かしがたい「結果」に怯えています。
「結果」に拘っていれば、取り越し苦労がある限り、積極性は発揮されません。
私たちが抱える苦悩は、イコール(=)結果ではありません。
苦悩は、「結果」から受ける「影響」の一形態です。
要は、「結果」はどうあれ、「悪影響」さえ受けなければいいのです。
となれば、結果に過敏になる必要はありません。
どんなに損失があっても、大勢に影響がなければ、気に病む必要がないのです。
何事も結果を確定づけることは出来ません。
しかし、それから受ける悪影響は、より少なくすることは可能です。
風邪をひきやすかったら、体力をつければひきにくくなれます。ウィールスをこの世から失くす
ことは出来ませんが、運動すれば抵抗力がついてくるというわけです。
このことに気がつけば、「結果」を気にして決断が鈍ることはなくなります。
後は、「悪影響」を受けない自分を作ればいい。そのためには、“活かす”という発想が大切
です。「あらゆる状況・状態・条件も全て活用する」という姿勢です。
どういう前提に立つかで、人の姿勢・態度は決まってきます。
ひとつの前提として、「全ての事象には、意味(意義・価値)がある」としてみては如何でしょ
う。様々なものが見えてきます。
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年2月12日 20:00
恐ろしきかな自己認識
人間というものは本当に不可思議な生き物です。
釈迦の金言にこのようなものがあります。
『ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で
話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う』
私はこの「心によってつくり出される」ということを日々実感しています。
人は、自己概念、自己イメージの通りにまさになっています。
自分自身が、「自分はこうあることが最も相応しい」と思っている通りの環境、状態になってい
るということです。
ひきこもりが長くなると、すっかり、「苦悩している自分が、最も自分らしい」「人や社会に怯え
ている自分が最も相応しい」と思い込んでしまっています。
だからこそ、見事にその通りに(期待通りに)なっています。
また、少しでもよい状態、状況になっていくと、「これは自分に相応しくない」とでも心の奥から
のささやきがあるのでしょうか、自ら元へ戻ってしまうことをやってしまいます。
このことは、当事者のみならず、その家族にも見受けられることなのです。わが子に変化が
起こり、状況の改善が見えてくると、前へ進むことを阻むことをやってしまうことがあります。
変化することへのためらいなのでしょう。不思議なものです。変化を願いながら、変化すること
への恐れがあるのです。
わが子がひきこもっていることが通常化(安定化)してしまうと、たとえ変化の先がより良い状
態であっても、安定を壊されることに対しての不安が起こるのです。
心配事がないと安心できない。なんとも「人間この不可解なりしもの」です。
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年2月 9日 20:00
心に栄養をあたえる
日々の生活の中で、「すばらしい」という言葉を発する機会が増えてくれば、とても豊かな時
間を過ごすことができます。
なぜなら「すばらしい」の表出は、気づき、発見への感動の場であるからです。
また、人に素直に「ありがとう」と言える自分になっておきたいものです。
「ありがとう」と言う機会を得るということは、人から何か手助けを受けた時です。
つまり支えてもらったことに感謝する場面で「ありがとう」は出てきます。
人から手助けを受けるといっても二通りの意味があります。
情けをかけられて「かわいそうに」という場合と、「あなたのために一肌脱がせて下さい」と協
力される場合です。
もちろん、後者の意味で「ありがとう」が言える自分でありたいと思います。
人から協力してもらえる自分になっておくためには、かねてから人から「ありがとう」と言われ
る自分にしておかなければなりません。となれば、当然自分を成長させることが出来ます。
人からの協力を得られる。人の役にたつことが出来る。成長出来る。一石数鳥です。
そしてもう一つ。相手の意思に関係なく、何らかの恩恵を受けたと感じた時、感謝の気持ちが
出てきます。パストラルケアのキッペス博士は「あたりまえのことも与えられた恵みと感謝
出来る心性を霊性」と定義しています。
霊性は新たな発見への感動、そしてエゴを超えた謙虚さを司るものです。
先の「すばらしい」も「ありがとう」も相手の存在の絶対肯定の言葉でもあります。
いずれも「かけがえのない」という意味がそこに込められています。
だから、この言葉をかけられていやな気持ちになる人はいません。
「あなたは、すばらしい!」「あなたに、ありがとう!」と言う機会を増やしていきましょう。
そして、他者へも自分へも、
ねぎらい、なぐさめ、認め、励まし、ほめる
ことが大切です。
心に栄養をあたえるために、
「今日も一日よく頑張りました。ご苦労さまでした」
「失敗しても大丈夫。私は信じています」
「私にありがとう!」
「よく克服しましたね。見事です。えらい!」
と自分にも言い聞かせてあげましょう。
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AC(アダルトチルドレン)、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動の中
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(NPO法人 地球家族エコロジー協会) 2009年2月 1日 20:03 | コメント(2) | トラックバック(1)
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