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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい

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親ガチャを超えて~自分を見捨てる生き方


長く、ひきこもり者たちと関わっていますと、共通した傾向というものも感じます。

基本的にあるのは、自己破壊的な生き方を選択しているということです。

つまり、自滅病に汚染されています。




ことにあたって、

「やるべきことはやらず、やらなくてもいいことや、やってはならぬことをやっている」状態

が多いのです。

その見極めがつかなかったり、やるべきことは分かっていても、それをめんどくさがり実行できない。




やらなくてもいいことややってはならぬことは、往々にして楽なことであり、快を得られることです。

自滅病は、自身を見捨てるような生き方を招きます。

当初の痛み(苦)からの逃避は、自分を守る行為ではあります。

しかしそれは、生存本能からの命が守ってくれたわけです。

考えなくても、呼吸をし心臓を動かしてくれている命がそうさせたのです。




でも、意思はどうでしょう?

なぜ必要なことをめんどくさがるのでしょう。

それは、自己像の歪みが原因です。

自己像が否定的であれば、それに相応しい自己破壊的な生き方を選んでしまいます。

命は自分を守ってくれているのに、意思は自分を滅しようとしている。

このアンビバレントな状態にあることに早く気づくことが大切です。









※オンラインでのご相談も承っています。
お部屋とつながりますので、お気軽にどうぞ。



AC、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動

の中から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc-seminar/

 

新プロジェクト〈OKAGESAMA fellowship〉開始!
これまでの、かえって長期化を招いてしまっている家族会や居場所とは
違う当事者家族にとって本当に必要な「行き場」の提供です。



 


アダルトチルドレン回復サポート
NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
 https://www.interbrain.co.jp/hokushin/



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親ガチャを超えて~環境や状況に支配される生き方①


前回、自己破壊的生き方(自滅病)に関して述べましたが、自分の人生を生きるために主体性

発揮していかなければ、自分の人生を他人に支配されてしまいます。

自分の人生の主役ではなく、他人(親など)の人生のエキストラのような生き方になってしまいます。

主体性を欠けば、環境に流され、振り回され、支配される結果となります。




具体的に見てみると、

常に状況の被害者になります。

人生の主体者としての座を他人に渡していますので、何でも「させられた」被害者意識で、

責任転嫁ばかりします。

自身で選択しているといった自覚がありません。




感情すら、他人や状況に支配されています。

「俺を怒らせるな」と言いますが、怒らせた、怒ったのは自分です。

怒らないという選択は自分でできるのですから。

怒ってしまいたくなる解釈を自分がしてしまっているのです。




周囲からの批判に過敏でもあります。

批判に対して自身が評価する力がなく、誤った批判も無批判に受け入れ、相手の目と同じ目で

自分を否定します。

自分の価値を決めさせる力を他人に与えてしまうのです。




こうなると、無力感から将来への希望も目標ももてず、できることすらしようとせず、自己正当化

のために言い訳ばかり探します。




一番の損失は、人間関係が壊れることです。

傷つけられようが、人生に踏み込まれようが、何の抵抗もできなければ、怒り失望感が増すばかりです。

このような生き方で、満足、納得が出来ようはずもありませんね。

(続く)








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親ガチャを超えて~新たな生き方を身につけるために


ステップ10は、

『自分の生き方の点検を続け、生き辛さを招いてきた無茶な生き方は

勇気をもって変えることを心がけた』





ステップ9で、これまでの自身の生き方が、さんざん生き辛くなる無茶なものだったことが

充分感じられたと思います。

もう二度と同じ苦悩は感じたくないはずです。

ですが、「のど元過ぎれば」で、うっかりしているとまた元の生き方に戻ってしまいがちです。

同じことを繰り返してしまえば、いいかげん自分にあきれてしまいます。

懲りない面々にならぬようしっかり「懲りる」ことです。




新たなものを身に備えていくためには、常に点検を続けていくことをやめないことです。

そして常に「現状はまだまずい」という点に具体的に気づいて、それを意識することです。

そのうえで「それを変えたい」と強く希望し、さらに「変えるぞ」と本心から決心すること。

本音の決意がない限りは行動はおきません。

それを粘り強く、強制的に実行し続けること。

それがないと、すぐ元へ戻ってしまいます。




ひとつポイントを申し上げますと、

「継続・反復」にはルールづくりが不可欠です。

継続・反復せざるをえないような“システム(形、ルール、しくみ)”を用意して、

そこにはめこんでしまいましょう。

その際重要なことは、“形式”“強制力”を意識して盛り込むことです。

強めのルールを用意しておかないと継続していくことができません。

生活のどこかでルーチンワークにしてしまうとか、自分で指針ノートを作って常に携帯して、

見直し言い聞かせることも効果的ですよ。









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親ガチャを超えて~過去の自分からの脱却


ステップ9は、
『今までの生き方の誤りが、「本来の自己」を見失い、傷つけ、苦難を自己成長のために

活かしきれなかったことに由来することに気づいた』





これまでのステップにより、自身と自身の人生が洞察され、過去の生き方が自傷的で、自滅的

生き方になっていたことに気づく段階です。




現状は常に、それまで自分が成してきたことの結果です。

自分なりにやってきたことの集積です。

事実がすべてを物語っています。




自分が成してきたことの誤りを認めることは誰しも抵抗があることだと思いますが、だからといって、

そうした自分を否定する必要はありません。

現状に満足できず、改善を要する問題を抱えているということは、現時点での自力、レベルでは、

解決できないということです。

意識を変え、ものごとを捉える視点を変えていかなければなりません。

つまり、成長していくということです。




現状を招いた過去の自分に未練がありますか?

積極的に自己変革に努めましょう。

過去を否定するのではなく、過去は「教訓」としてすべてを今からに活かしていけばいいのです。









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親ガチャを超えて~ゆるしと和解②


前回からの「ゆるし」についてお話しします。

「自己贖い」を止めるためにも、「ゆるしと和解」が必要です。

自分をゆるせないのは、完璧主義というよりも、慢心からです。

慢心は、独りよがりの思い込みから自他への敬意を忘れます。

傲慢になりやすいですね。




「ゆるす」には、「許す」「赦す」があります。

「許す」ことは、自身の未熟さを自覚し、やり直すことを自身に許可することです。

反省すべきは成した行為であって、存在そのものを否定するものではありません。

自己肯定が大切です。




「赦す」ことは、したことを無罪放免にすることではなく、充分な反省をし、その影響から自分を

自由にすることです。後悔自己憐憫を手放すということです。

親に対してネガティブな感情を抱いたとしても、それも自然なことです。

しかし、自身を被害者とみなし続けるような非生産的なことをやめることです。

裁かず咎めず責めずです。

責任を認め、反省し、改めていく姿勢、心根を自身で承認してあげるのです。

「ゆるす」とは、自分を縛らず主体的に緩め、ほどき、放すこと。

解き放ちです。




謙虚さがなければ反省をしません。

慢心は油断を招き、問題をそのままにしてしまったり、責任転嫁してしまったりと、無責任体質

つくります。

それでは生き辛さはなくなりようがありません。









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親ガチャを超えて~ゆるしと和解①


ステップ7、8の「和解」について述べてみましょう。

和解は「関係の修復、再構築」です。

いかなる問題でもその解決のポイントは、「争わない」ことです。

そのためには「否認(抵抗)」をしない。

争えば、敵にまわします。




本来の自己との和解は、仮面をかぶり偽っていた自身の未熟さ不完全さを認めゆるすのです。

本来の自己を抑圧傷つけていた自分をゆるすのです。

そうせざるを得なかった自分を守るために取った行為だったのですから。

生き抜いてこれたのです。

それが出来れば、他人の未熟さも受け入れられます。




和解のためには、誠実に向き合いゆるすことが必要です。

自己のゆるしは、自己否定感にとらわれなくなることでもあります。

自分を責めれば、償い贖いを始めてしまいます。

それは、自己破滅的な生き方を選択してしまいます。

それでは誠実な態度とは言えません。

ゆるしに関しては、次回また述べてみましょう。

(続く)








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