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アダルトチルドレンからの回復
~私は私でありたい
人生: 2023年5月

親ガチャを超えて~生かされて生きている③


ストレス学説を提唱したハンス・セリエ博士は、ストレスに克つ方法として「それは東洋の感謝の

原理です」
と述べました。

日本流の感謝の原理と言えば、「おかげさま」でしょうか。

「かげ」というのは、見えない、隠れていることを表しています。

伺い知れないところで、様々な人や物に支えられて私たちは生きているのです。




心身医学の分野では、「生かされている命に支えられて生きていることへの感謝」エコロジー

表しています。

心身医学の故 池見酉次郎先生(九州大学名誉教授)は、

『人間は、「生かされて生きるいのち」への目覚めがあってこそ、今ここでベストを尽くし、

周囲の人たち、生きとし生けるものへの自然な愛をもって、各人に与えられた独自の可能性を

生かす生きざま
になってくるものです。』


と述べておられます。

この「生かされて生きるいのち」への目覚めが、霊的覚醒にあたると思います。




こういう所から、ステップ2はこうアレンジしてみました。

生かされていることへの感謝、すべてが与えられたギフト(恵み)と感謝できる心が、私たちを

健康な心に戻してくれると信じるようになった。










※オンラインでのご相談も承っています。
お部屋とつながりますので、お気軽にどうぞ。



AC、次世代AC(ACに育てられた子どもたち)の回復援助活動

の中から開発された自己創造技法 『自心観』ゼミナール
https://www.interbrain.co.jp/adultc-seminar/

 

新プロジェクト〈OKAGESAMA fellowship〉開始!
これまでの、かえって長期化を招いてしまっている家族会や居場所とは
違う当事者家族にとって本当に必要な「行き場」の提供です。



 


アダルトチルドレン回復サポート
NPO法人地球家族エコロジー協会付設心理教育カウンセリング・オフィス
ふぉーらむ北辰
福岡県大野城市つつじヶ丘6-4-21
 https://www.interbrain.co.jp/hokushin/

親ガチャを超えて~生かされて生きている②


AAの基盤をつくったとも言える心理学者ユングが、嗜癖(依存症)を治す道は「霊性の覚醒」だけだ

と言ったことが伝えられています。

それは単なる信仰心といったものではなく、身にしみるような宗教的な体験が必要だと。
(参:「魂の家族を求めて」斎藤学 日本評論社)
 



この「身にしみるような宗教的な体験」とは、昨今のカルト宗教の洗脳による歪んだ幻想などでは

もちろんなく、日本人に馴染みやすいもので表せば、鎌倉時代の歌人西行法師が伊勢神宮に参拝の折

詠んだ「何事のおわしますをば知らねども、かたじけなさに涙こぼるる」という歌があります。

これは言わば、欲求5段階説のマズローが言う「至高体験」ですね。

『人間の最良の状態、人生の最も幸福な瞬間、恍惚、歓喜、至福や最高のよろこびの経験を総括したもの』
 



目にこそ見えず、触れることも叶いませんが、そこに何かが居て(在って)有り難さ(感謝)を禁じえない。

ここのところは、日本人は大自然に対して畏敬の念を抱き、自然からの恵みに対して感謝する精神性に

現れています。

地震や台風といった自然の脅威に対してもあるがままに受け入れ決して恨まない。

自然が豊かな国柄であるが故の日本特有の生き方ですね。

(続く)








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親ガチャを超えて~生かされて生きている①


さて、ステップ2です。

「自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった」




ここで登場する「自分を超えた偉大な力」、ここから途端ブレーキをかけてしまう人が多いようですね。

「何それっ?」て(笑)

スピリチュアルな匂いが漂い始めるからでしょう。

あなたはどうですか?

ブレーキをかけそうでしたら、「変革を起こすために」を再読してください。

人生で得られるであろう多くのものを得られぬままに終わってしまうでしょうから。




ステップ1で、自分の意志の力の無力さを自覚したら、自分を超えた力に頼らざるを得ませんね。

ただその「自分を超えた偉大な力」が、ステップ3で出てくる「神」かのような表現であることで、

誤解を生みやすいのでしょう。

ここは、そもそもAA(アルコホーリクス・アノニマス)が、オックスフォード・グループという

キリスト教系の団体に関係していたことから、「神」という言葉で表されていますが、宗教的な

特定の神を指しているわけではなく、ステップ3では自分なりに理解した神」と表現しています。

(続く)







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親ガチャを超えて~無力の自覚②


続けます。

自身の無力を認められないということは、それを否認するということですから、現実に抵抗する、

逆らうということですので、慢心を生じます。

慢心は必ず油断を招き種々の問題を引き起こす根源となります。

慢心を防ぐためには「謙虚さ」を心がけることです。




自分の意志の力だけでは、それまでの誤った信念(強力な精神的囚われ)には克てない。

克てないことを否認(抗う)すれば、正直さ素直さが失われ、自身をも欺き、裏切り、敵に回す

ことになります。

自分を敵に回せば、思い通りに生きていけなくなるのは当たり前です。

自分が自分の言うことを聞いてくれなくなるのですから。




ステップ1を、ひきこもり用にアレンジすると次のようになるでしょう。

「私たちは自分自身の見解から離れられず、この囚われのために日々の生活がままならなくなって

いることを認めた」


潔く降伏(無力の自覚)してこそ、幸福になれるのです。

囚われに気づけないでいる、手放さないでいるのは、仏教が説くまさに無明の状態です。

無明とは真理に暗いということですが、「無明こそ最大の咎(とが)である」と説かれています。

無明を除くことができたら、迷いの世界から離れることができるようですよ。

  







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親ガチャを超えて~無力の自覚①


さて、では12ステップをひとつひとつ見ていきましょう。

ステップ1 
「私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた」





ここでは、「アルコール」という部分を「現状」「人生」に置き換えて考えてみたらいいと

思います。「思い通りに生きていけなくなっていた」というのが、ミソですね。

思い通りにならない経験なんて誰にでもあるでしょう。

あなたは、今がまさにそうではありませんか?




仏陀釈尊は、「人生は苦である」四苦八苦を説きましたが、この「苦」がまさに「思う通りに

ならないこと」です。生き辛さでもありますね。

無力ということを認めることは、さらに自信を無くしてしまうようにも思えてしまうでしょうが、

何もできない無能ではなく、「人生ままならぬ」と感じる部分に於いて無力を認めるということです。

つまり、自身でコントロールできないでいることに対してということです。




何でも「問題」となったということは、その時点での自身の限界を示しているということであり、

そのことに於いての無力を悟ることです。

今、自力で解決困難な問題を抱えているわけですから、そのことを素直に認め、自分の価値観や

考え方、行動パターンを見直してみることです。

この素直さ潔さが、苦を招く囚われこだわりを和らげていくのですから。

(続く)









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